リリィなんて
そんな名前
男なんだか
女なんだか
そんなことさえ
分かりにくい
男だって
女だって
そんなんどっちだっていいって
それくらいにしか思ってないくせに
百合の花のような ....
心が踊らない
気が乗らない理由が
見つけられない
ただ不機嫌なだけなのだろうか
まるで他人のことのように
自分の気持ちが向いている方向が
皆目分からず
それでも前に進まなければならないも ....
天使をクビになった、神様をぶん殴って、
そして地上に落とされた、
悲しみに暮れながら、
ゴミ捨て場で拾ったバイオリン、
ギターのようにかき鳴らしながら歌う。
悲鳴を集めてガソリンに変える ....
アイソニアの騎士は、この混乱の中で何をしていたのだろうか。
アースランテにも諜報組織はあったが、
アイソニアの騎士はクールラントに潜入して以降、
イリアスの所在を掴むのに苦労していた。
「 ....
その間にも、水面下では様々な野望が渦巻いていた。
ヒスフェル聖国では、ひそかにアースランテとの和平を画策していた。
ファシブルは、アースランテの軍隊を防ぐので手一杯だった。
クールラントの祭 ....
中でも、アースランテに降臨したドラゴンたちは強力だった。
彼らは、火炎によってファシブル、ラゴス、クールラントによる
占領地を焼き払っていく。そこに慈悲はなかった。
ハッジズは、多少の自国民の犠 ....
身体はいつしかカサカサに乾き、指先から紐が解けるように崩れ落ちていった、それは一瞬のことだった、それが死というものだなんて思えないくらい簡単な、あっけない結末だった、そのせいかどうかは知らないが、 ....
自称詩投稿サイトは
実は闇サイトで
生活に困窮した自称詩人が
ここで仲間を集い
犯罪集団を結成し
活動しているとの情報を得た
その手口は
高級住宅街の一軒家に数人で
押し入り
住民の ....
ほこりひとつほどの穴が
語り始めたという樹木
転がるがそれより痛む
青いリボンに触れる時
手書きの不吉の使者が来る
銀光が告げる時刻
ためた鏡を洗う王
変わる ....
{ルビ蜩=ひぐらし}の歌う
夕暮方に
西の空は 蒼く透けて
予感が
宙に解ける
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ラッシュアワーを過ぎて車輌には
まばらな乗客
停車したその駅では誰も席を立たない
低い土手が迫る人影ないホーム
竹の混ざった雑木が金網で仕切られていて
絶え間無し 葉を落とし ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ
白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な世界を予感して、直観の次元に触れて
極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声 ....
○「取り逃がした言葉」
取り逃がした言葉は
自分が一番表現したかった詩だったような気がする
えーと?えーと?
一度取り逃がした言葉は
もう取り戻せない
○「時間が流れている」
地球上 ....
ある場合、何かを
恐れることは
大事です。
大切な何かを
守るためには
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
そして今日もまた
寒空が拡がる
いや
大空に寒さが拡がると
そうゆうほうが正確かもしれない
灰色が
黒くもなく
白くもなく
濃紺に近いコバルトでもなく
暁の明るさを伴わず
哀しみを ....
ドラゴンたちがライランテ大陸に現れて一か月、
各国の魔導士たちは、ドラゴンを手なずける術を手にし始めていた。
中には、ドラゴネイアスという、人に変身できる種族がいた。
彼らは、各国の魔導士たち、 ....
ドラゴンたちは、それぞれに快適な場所を塒として求める。
ドラゴンたちが現れたのは、アースランテばかりではない。
ファシブル、ラゴス、クールラント、そして、
ライランテ大陸の東半分に広がる、ヤーコ ....
各国がそれぞれの思惑に捉われている間、
アースランテ、いやヨースマルテには天変地異が訪れようとしていた。
それはもちろん、エランドルの仕業である。
ライランテ大陸の各地に、ドラゴンたちが舞い降り ....
信じること、
力を与えられ
識ること、
自由になり
人、世界に開けていく
薄い赤、濃い赤の上
遥か三角揺れている
絵筆の動き響き渡り
肉の刻印、魂の力動
感触し感受する
名 ....
教室のカーテンに
隠れた放課後
チャイムの音の間から
君の歌が聴こえた
小さいけど
傷だらけで
それは優しい
裏声の中に
住んでみたかった
何か言えば良いのに
何も ....
三角が揺れている、
陽の光
火の熱
直線が貫き入る、
造形の湾曲
遠さの感覚
ねばってねってこねくりまわし
造形力動し隆起し流動し木霊し
濃密な茫漠、茫漠の密度
....
おやすみ
の水面に素足を浸して
拡がる波紋は
冬の岸辺に
触れるのでしょうか
淋しい女のかたちで
立ち枯れる両脚は
白い冬に
駆けだした素足を追う
夜の終わりには
うなだれた星座が ....
アルデバランの人
夜気の澄み
情けは
人のためならず
輝く
なるようになる
と思いたい。その時に
私のいないその世界で
あなたは自分の誕生日を
迎える
死以 ....
虫を喰え、というのか?
それならば、霞をたべて生きろ
空気には窒素が含まれている
窒素は腸内細菌によってアミノ酸を合成する
特殊な呼吸と舌の使い方を覚えれば
水も夜露と朝靄から摂れる
飢 ....
みずから立ち上がる
名無しのお供を抱いて
速すぎても
華麗に生きる
水力が足りないときは
小型蓄電器からうつし
力が余っているときは
ノートに書き写す
お財布よりも大切 ....
登山は誰でも
自分の足で一歩一歩である
どんなに苦しくても一歩一歩である
登山は競争じゃない
マイペースで一歩一歩登っていく
一歩登れば
一歩頂上に近づき
さらに一歩登れば
さらに ....
耳をすます
と冬の足音が春を追いかける
探し当てる
木の根っこに絡んだ宝物のありか
溶け出していく
溶け出して流れて行き着いて沁みわたる
あの海に
この胸に
手を合わせて
触れて ....
だらしない悲しみが
寝そべっている
海までの通り道に
誰かほうきで
掃いてくれる人はいませんか
と呼びかけてみるが
返事がない
仕方なくそいつを
折り紙のように折り畳ん ....
OVER THE HILLS AND FAR AWAY。
●「なんていうの●名前?」●「なんで言わなあかんねん」●「べつに●ほんとの名前でなくってもいいんだけど」●「エイジ」●「ふううん ....
議論の行き先が見えない時、そこに必要とされるのは、
確かなカリスマを持ったリーダーである。すなわち、ラゴスの国王アウゼル。
「両者の言うこと、たしかに分かる。このライランテ大陸においては、
ラ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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