もう付き合って十二年か
お前のイイとこも悪いとこも
朝まで語れる
え?それは私の台詞だって?
そりゃあ お互い様だ
最初の頃は 錆止めだ!ワックスがけだ!と
お前に気を使ってたっけ ....
中度の神経疾患に冒されて海を目指す
....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ
夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている
いつも気づかないことに
気 ....
ーー咲き誇れ 君のままーー 「花ちゃんはリスかっ!」より
咲き誇れ 君のままで
言葉よりも高く ずっと
詩の花のままでいて 君は咲け
この世を大きな空にして天空に
君の樹よ 咲き誇 ....
つかまえれるものなら
つかまえてごらん
ほんとに すきなら
ほんとに だきたいのなら
つかまえてごらんよ
あたしという かぜ を
うちゅうがうまれる ずっとまえから ....
ぱんぱんになった子ねずみを三十か四十集めて家中でレースをしたい
なだらかな丘にそよぐささやかな草原を剃り落としたい
甘やかなミルクを二週間あつめて煮詰めて飲み干したい
扉のおくにある柔ら ....
ここに子猫の首がある………
どうせ君には
私の言葉は
わからないだらう
なんにもわからない
でもわかったフリをする
そうやって 人は大人になる
大人になった フリをする
でも だれも わかっちゃいない
初めて大人のフリをして
大人のフリをした人に認 ....
ああ、愛することは
とても難しいな
つまらないことで
笑うのも泣くのも
馬鹿には出来ないな
ねえ、僕はうまく
僕をやれているかな
つま ....
臍ではない
あなたの中心
にむかって
水平なのに
ピアノに載せた
しゃぼんが滑りおちるのは
ふぞろいな黒鍵のせい
です、
が
です、を手焼きせんべいのようにぱちぱち ....
うでたてのタマゴの
キミっていうのはアレに似ているね
ほら
まだ生まれたばかりの赤ん坊のウンチにさ
ほっこりと香ばしくって
きみょうに黄色くて
ところどころに青いカゲリが ....
鏡の向こうのリストランテ、流しの下の下水管、子供の服着たアダルトビデオ、虫の姿の新聞勧誘員
新しい雑誌のページで人差し指を切ったメアリーは血が止まるまでそれをちゅうちゅう吸いながらなんだか ....
私が訪ねると、
火星の蛸は海底へ旅立った後だった。
無重力の自由な不自由も、
遠く君と蛸の住む星も、
私をぽつんとさせた。
帰ろうよ、と
耳元で ....
あなたがそっと離れたのは
僕への思いやりだったのでしょうか
今日も最後までは無理そうだと
なぜ分かったのでしょうか
離れ際に見せたあなたの微笑は
いつもと同じ
とてもきれいですね
あなた ....
朝に星の欠片をみつける
きらきらそれが太陽のこであっても
緑もひかる
風もひかる
あなたにみえる風のひかりを
あなたの目を借りて私もみたい
幼児が両手を伸ばして歩くのは
風が ....
遥かの山の上空に
広漠な思念のような霞雲
体が浮いていると錯覚させられる
点在する緑の隙間に風の蛇腹が見える
季節という定位が不似合いだと言う
小さく分離した雲の無言
私は今はむし ....
踊るフラグメント
回るテスタメント
それでも止まないグリコーゲンの行進
いくら泥濘のグラウンドを藻掻いても
15歳の猫背の老兵
全ての記号を使って叫んでも
ボナパルトにはなれない
不 ....
長く
太い縄があるといい
南中を見計らい
太陽に繋いでくれ
なるたけ
丈夫な縄がいい
僕を
あの光に吊るしてくれ
....
{引用=
Und seine Zweige rauschten,
Als riefen sie mir zu:
《Komm her zu mir, Geselle,
Hier findst d ....
鏡の裏から七色の道化師がひょっこりと顔を出してこう言う、
この中に入ってみないかいとおおざっぱに誘われた、
箱の中に入ってはいかがかな?
箱の向こう側からは七色の幻がうねりながらこちらを傍観して ....
こいです
たぶん こいです
とししただし いけめんだし
たいいくかいけいだし
ぜんぜんたいぷじゃないのに
かんがえてしまいます
あたまのなか あなたになったみたいに
なにかあるた ....
ひとにみとめられて
いきていけたら
とおもうものだけれど
このだいしぜんに
みとめられているうちは
だいじょうぶのようである
このかきのきも
ことしのあきには
みを ....
海岸線を見下ろす道標
明日に伸びるシルエット
月光が恋路を浮かび出す
浜辺の貝殻に未来を尋ねたら
静かな微笑みが聞こえ
入江の人魚に将来を尋ねたら
大切な涙を分け与えてくれた
波 ....
目が覚めると、とんでもなかったり
魔が差す前に、引き裂かれたり
追えない夢も、確かにあるけれど
どうやら先のことは、誰にも分からないらしい
目が覚めずに、とんでもなかったり
魔が差し ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
夕暮れの町に水が流れている
ぱしゃぱしゃやってる老人
水色の傘をさしている
ゆっくりと流されている
くるくると回転しながら
誰かが落とした躑躅の花
睫毛のような雌しべ
雌しべの長い女
....
海の大きさを初めて知った
自分の小ささを初めて知った
今まで築いてきた世界のイメージが
音を立てて崩れた
風のない浜辺で見つめた水平線の向こう
きっと新しい世界が待ち受けている ....
ポタリと
命の落ちる
道の上
アスファルトから
立つかげろう
コンクリートのすきま
小さな草が生えている
地下にしみた
血を吸って
ポタリと落ちた
命を吸って
屋 ....
スポーツ整形でこの地区では少しは名の知れ
た診療所だから混んでいるのは覚悟していた
が診療所の自動ドアを抜け二階に上がる途中
で待合室から溢れんばかりの患者に迎え入れ
られると圧倒されながらゲ ....
【あなたとわたしの物語】
あなたとわたしは出逢いましたね、
この大きな星の
だけど小さな世界で。
きっかけなんて、今はもう忘れてしまったほど
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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