僕の中に何がいるのだろう 暖かな日が照らし冷たくなっていく両手の内側
耳元で金髪のおじさんが、とても切ない歌を零している
何もいらないとのぞんでいる。
僕はそれをみて 涙を垂らしながら知るの ....
あんたはもっと笑って、ないてほしい。
プリズムの
宝石が飛び出したの
のぞいてみて こころ
晴れの日は
青空と雲よりも
退屈そうな蛙と目が合うの
きいてみて こころ
雨に打たれたても
雷鳴と鳥達の慌だたしい羽音よりも
....
....
式もひととおり終わり
厳粛な空気も抜けて
片付け始められた斎場の一隅では
親戚連中がくつろいでおしゃべりしているところで
ちょうど叔母さんが
うちのおじいさんがガンで死ん ....
いくつもの賭けをした
あの坂道を
はやくのぼりきった方が勝ちだ
瓶入りのコーラを賭けて
角の犬に吠えられたら負け
一杯の牛丼を賭けて
先に恋人のできたほうが勝ちね
きれい ....
ねえ
もうためらわずに
道路のまん中を歩こう
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる
雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
リモコンで
操作するきかいの中で
おどらされる主人公
ゲームといえども
そのせかいは枠の中
飛び出してしまえば
バグだと言われてしまい
不正物あつかい
リモコンで
操作するじぶんの中 ....
甘い蜜に沈んでゆく
背中から
腕を 脚を
包みこんで
ああ、
息ができない
温かくて
柔らかくて
まるで君の中みたい
....
優しいふりする馬鹿が多くて
もう、嫌んなる世代です
大事に守ってもすぐ破棄する
もう、嫌んなる世間です
吐き気がする
汚染してる
目眩がする
感染してる
強がれば弱くなる
....
安楽の地
安息の地
天空の青
夕陽の赤
純粋な心
正直な話
嘘はない
素朴な顔
もしもこの世に
言葉がなかったら
複雑な気持ちを
表現できないだろう
マイケルシェンカー
ジミーペイジ
デニスデヤング
ボンジョビ
ゲーリームーア
リッチーブラックモア
コージーパウエル
エディバンヘイレン
デビットカバーデル
サミー・ヘイガー ....
クルーシマイラブ
アイムOK
ユーアーOK
共に作ろうドラマを
明るい未来
暗い過去
楽しい毎日
苦しい時代
人間は物じゃない
心を持っている。
心を大切に
意志の確認を ....
人望の無い三成は
ピッケルで頭を殴られるなどして
脳を
挫傷して
しぬ
ころりと
ねこがめしのうえを
とびはねていったとき
そのめしが
毒にかわる
毒と
書いてあった
....
試験に
うかるためだといって
あごを
のばしている
おとこがいて
そいつは
あごに
栄養をためると
脳の
切れが
よくなると
しんじて
あごを
のばして
いたり
ちょ ....
何もかも捨てて
笑おうじゃないか
地獄の底からの笑いを
この世に響かせようではないか
人々の軽すぎる笑いを笑って
この世に地獄を打ち立てようではないか
その後で天国を夢見ようではないか
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
....
もう1回だけちゃんと生きてみよう
ちゃんともくそもあるもんか
雨浴びる白いあじさい
追い抜く黒いスクーター
誰かが今日も死んでいく
そのうち僕が死んでも
生きてても ....
雨
たくさん降ってじとじとするから
梅雨はイヤだねって
けど雨
たくさん降って
こんな時がいちばん
紫陽花がキレイ
花に見えるのは
ホントは花じゃないんだよって
そんなの ....
「ショート」の意味も分からずに
スポンジとクリームに
苺のしっかりとした感触と
ジュっと感じる酸味も一緒に
一回に二個は味わうショートケーキ。
チョコケーキのほんのりした苦味も
少しば ....
歩き疲れ…
家に帰り…
小さな…
バスタブに
少しだけ…
水をはる…
バスタブの縁に
二人で腰をかけ
ジンジンする…
足を浸ける
パチャパチャ♪
パチャパチャ♪
....
さあ、季節感
完全に無視しつつ
歌いましょう
サンタクロース イズ カミング トゥー タウン
ねえ、あなたには見えるでしょう
青空に降る雪が
サンタクロース イズ カミング トゥー タ ....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
小学校の卒業式の日、
担任の梶原先生が「白い花が咲いてた」という歌を歌ってくれた。
大きな顔をした恐い先生、歌の声は低くて優しかった。
ふだん怒ると顔が真っ赤になったけど、歌ってる顔も真っ赤 ....
夏の朝の
コインランドリー
放りこんで座る
わたしと
あなた
何だろう
あなたは笑って話している
わたしは
聞いていない
....
お面屋さんを通り過ぎた
額の左側にドラえもんをつけた真っ赤な頬のアンパンマンは
ひょっとこみたいな顔で
指をくわえて林檎飴に見とれている
+
浴衣については一言 ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ
どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
いつもの安くて多い
路地裏の高架下にある定食屋に入る
食券を買って
店員さんに渡す
1分も経たぬうちに飯が出てくる
店に入るときも出るときも
店員さんとの会話は無い
電車が走る騒 ....
――――沈黙する夢。
限りなさを湛えた少女、その細く白い腕に鴉の黒い爪が食い込む。
笑顔の下にある宇宙、あるいは転落死。
完了の合図が鳴らないので、ここはいつまでも連 ....
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