冷めた目で見つめるから
月が青くみえるのだろうか
ひんやりしてるね
の あなたの言葉に
どきっとしたのは
透き通ってしまったのかしらん
そんなわけはないと知りながら
胸元に触れて ....
あおぞら
とうめいな鍵盤に
ちいさな指 滑らせた
まじり気のない風に乗り
どこまでも飛んでゆく旋律
まるで あの夏の日差し、
みたいに
うすめたインク、
キングズブルーのかき氷
....
影を連れて出かける
ふとした拍子に
私と繋がっている唯一の
糸のようなものが切れて
影はどこかに飛んで行ってしまった
影の無い私は
午後三時くらいの腕時計を見る
透明な空に
透明な取っ手
空を開けると草原があった
草原を開けると発電所があった
発電所を開けると僕があった
僕を開けると藍色があった
藍色 ....
捧げるほど
じゃない
いくつもの縁で絡み合ったこの地で
たまたま
出会ってしまって
今日は地球の重力がいくらか強い
だから
すこし伝えてみたい
月が見える
冷えた夏の夕刻に浮 ....
ひとり ただ唄っていた
どこのだれに 宛てるでもなく
きみに出会えたから
大切なこと、わかったの。
またね、って言えることが
どれほどまでに幸せなことか
わたし 今まで生きてきて
こ ....
火宅、忍土、穢土
憂き世、苦界、六道界・・・
現し世を表す言葉の群れ
生きることはすなわち
耐え忍ぶこと
包丁を左手首に当てた時は
そんな言葉達も忘れていた
何も
....
「死にたきゃ死ねよ」と声がする
本当に死ねば哄笑が起こる
僕はそのことを知っている
それで僕はどうしようもない
僕は書斎にいて夢を描いている
夢の中で君は輝いている
リンネルを着たバイオリン弾きが
ゆったりとフォオクを取って月をうかべてゐます
ああ、
そうしてきょうも月が出て
そのぼんぼりのやうな薄明かりが
わたしとわたしのミニマリズ ....
寄る辺なく
君を想うことなかれ
寄る辺なく
君に恋することなかれ
朝露零れて
透いた柔肌の朝顔
吐息に揉まれし
けふ
文月小暑
忘れがたき
夕でるまでの
....
九橋街道六時半
本当のぼくを探して歩いた
自分探し六時半
ぼくは空っぽだっただったのだけれど
なんの問題もなく生きていた
九橋街道六時半前
空っぽを支えて限界がきた
自分探し前夜 ....
迷って生きてるって
聞いたよ
さっきと今は違うものだから
自分は一人なんだって
さっきの友達は今は違う人の友達
さっきの恋人は今は誰かの恋人
今がさっき過去はさっき
あさってしあさってや ....
トラックを 黙々と 走る
「さぁ 練習しましょう」
先生の 声が 聞こえて
私達は 束になって 走る
犬の散歩をしている
通行人が 眺めたら
私達は 群れて居る
けれど
実 ....
毎日ぼくは、琵琶湖の水を飲んでいる。
といっても、湖水を掬って飲んでいるわけではない。
琵琶湖の水は、瀬田川から宇治川へ、そして淀川となって大阪湾に流れ込んでいる。その途中で取水され浄化されたもの ....
夢を 見たことがある…
きっと 言葉も 何も知らない…
あまりにも 遠い日…
サンディエゴの夕日が沈んでいった
子供だった頃に戻ること…
街を 流れていった…
あれはい ....
きちんと席について
氷をからkらと優越感に浸ったら
ブラッドオレンジの血液が
冷やかに夏を持ってきた
おじいさんとしりとりをはじめた
「 」 「 ××× 。」「 ....
今日という幕の下りた舞台にまだ立っている
無名役者のような気分で、夜の小径を歩く。
行く手を照らす街灯の光を目当てに進んでいても
知らぬ間に自分の影が、すっと僕を追い越し
いつしか僕は、僕 ....
死と屍
暗闇と風
犬と牙
火と血と着火
鏖
永遠にさようなら たぶんもう会えないけれど
笑顔で見送ってよ それが最後のお願いだ
僕はずっと今まで 冷たい海の底でもがいてた
それが今日で終わりだと 思えることが嬉しい
君は一人じゃない ....
(明日の朝には正確に、明日の朝が訪れている)
いつの間にか月は食われた。ムーン・バイト。気づいたら鳥のビューで見渡していた、よほどたどり着けないと憧れた真っ白い地点から、まさかの中心の遠心のほど ....
カミロベンソだと思っていたら
カミッロ ベンソ だった
頭が邪魔で撃ち抜かれる
ビデオが見えない
葡贍爈鴼牛根
最近つめたいのは
嫌われたから
あした ....
ソラ
何処か遠くへ 行ってしまいたいって時々急に
思うことがあるよ 名前も知らない街だったりね
こんな大きなソラだもの きっとまだ僕の知らない
素敵な僕が 何処かで待っている気がして
....
空ku-に描け、と云われ
空ku-を見つめてきた
結局何も描けず
人の群に
逃げ込んできただけだ、 俺はね。
急に来たよ
凄い夕立だ
埃っぽい私鉄電車の駅前なのに
思 ....
夜はいつだって熱を帯びる。
風呂上がりに、締め付けの緩い軽い服を着て、布団に仰向けに倒れる。
微熱のする携帯電話を手に取って、寝転びながら下のつま先の方を見つめた。
胸は服の上から真っす ....
1.どこまで、言葉のもつ意味と形とを切り離せるのか、という挑戦。
2.ひとつを原点としての想像、創造。
3.イディオレクトからの逸脱。
4.必然性の追求。
5.拡大、縮小されること。
6.尻 ....
息を押し殺して
手のひらでそっと囲んだら
金色の鱗粉を残して
忽然と消えた
紫色の残像は
一瞬だけ切なく薫った後
押し寄せる後悔の波に
さらわれていった
視界の端をくすぐる ....
風に吹かれて
咲いている
小さな
小さな
可憐な花ね
健気な花ね
似合わない
謙虚
誠実
小さな幸せ
似合わない
純潔
愛
慎み深さ
....
そらを仰ぐ、
しずかに流れる雲を見ていた
瞳の奥まで 夢の色に染まるまで。
かなしいことは
ぜんぶとかしてしまいましょう そう
まぶたを閉じてしまえば
それでもうしあわせ。
ゆら ....
ふらふらした夏が
わたしのもとから去るのが
非道く恐ろしかった
土下座をしても
夏はここに居座るでもなく
まさかそれで
わたしは土下座もできず
真上に吐いた唾にあたる
まぬけなもの ....
わたしのものじゃないなら
きえちゃえばいいのに、
と 本気で思った。
もともとわたしのものなんかじゃ
なかったけど。
少しの文字と写真と
言葉。
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