何か表している、
存在のリアリティ
今宵、
ごみ箱 在り
本棚 在り
鍋 在り
時計 在り
それら、それら
ナニカ表しナニカ現し
在ること、
この冷たさ 熱さ
....
売春を
援助交際と書き
今度はパパ活と書く
政府の通貨発行を
赤字国債と書く
亡国の記者たち
水晶の毛玉、
ことほぐように
赤や黄の花、山ぶき梅
点々と華やぐ色彩耀かし
青い青い大空に揺動する
地に風に水に炎に
埋もれ沈んでいた
水晶の毛玉、
この凍結の冬の時に
春の接近 ....
精神を患って
無理して仕事をして
精神病院に入院して
国から障がい者年金を
貰うようになって
他人に迷惑をかけるのが嫌で
働くのをやめて
引きこもって
その間に
従兄妹たちは結婚 ....
○「ふつうが一番」
ふつうが一番
一番でなくても
ふつうが一番
有名でなくても
ふつうが一番
一流でなくても
ふつうが一番
ふつうこそ
俺にしっくりくる服
ふつうこそ
いつまでも ....
君のヘアセットが僕の体の中を流れていく
洋服もそして君の言葉も流れていく
それを君と言うことも出来るが
僕は時々思う
それは社会的価値の代弁なのだと
社会的価値は不自由で僕を悩ませる
その ....
「エインスベルよ、脱獄した感想というものは、どんなものだ?
自由になった感想というのは?」嫌味でもなく、祭祀クーラスは尋ねた。
それに対してエインスベルは、「わたしは今自由ではない。
わたし ....
祭祀クーラスは、館の南離れにある書斎にこもっていた。
執務室は中央棟にあり、面会などはここで済ませていた。
しかし、クーラスは今迷いのなかにいた。
エインスベルをどうするか、アイソニアの騎士をど ....
エインスベルは、その足で祭祀クーラスの邸宅へと赴いた。
もちろん、リグナロスとも同道のことである。
祭祀クーラス邸は、カラスガラの南地域にあった。
高い外壁で取り囲まれ、その広さは二百ヤロスほど ....
朝 急いで自転車を走らせ駅前の駐輪場へ
このまま行けば遅刻は免れそうだ
すぐに駅ビルの通路に飛び込もう
と思ったその時
目の前を見知った顔が通り過ぎる
右足が急停止する
....
包茎の余った皮を
切って貝のひもと称して
シャリに乗せて
回転させたら
向こうの方の客が
歯応えがあって上手いって
言うのが聞こえた
もう二貫は作れそうだ
限定された平面に
色とりどりの円、
生み出され
無数に交わり合い
無数に映り合い
無数に響き合い
一箇所に集合し
時々に踊り拡がり
反復し繰り返し、
無限に交わり合い ....
傷だらけで
言葉を掴んでも
その端っこで
手を切った
無数の星より
鋭い歯を持つ言葉たち
それを磨くため
時には光を受け入れる
詩に向かう時
いつも夜で
あって欲しい
....
覚醒剤をやりながら
セックスするのが最高で
どうしても止められない
という人は
性的マイのりぴーなのであって
他の性的マイのりぴー同様
権利を認められなければ
ならないのではないでしょう ....
なぜか真夏の
夕刻
赤土の大きな広っぱがあって
子どもたちは
そこを
自由自在に
使って
草野球をしたり
駆け回ったり
六時になってもまだ明るいものだから
もっともっと遊び ....
ジャズなんか やめて
油画 好きになれる訳ないね
バカ ドンカン大きらい
「ふつう」
靴の履き違え したがるんじゃん
頑張ったら愛せてた でも痩せてみて
欲しかったのは絶対 つ ....
冬の滑り台は
凍ってしまって
子どもたちの
渋滞が起きている
春になると
一斉に放流されるチャイムで
淀みなく帰路に着く
足がたくさん生えてくる
(きみがいいと言うのなら
(もう ....
君と初めて出遭った時に思ったのは
「あぁ俺のリエちゃんは岐阜じゃなくて京都にいたん ....
{引用=――いまだ見ぬ地をふるさとと名づけられ怒りのごときとまどいはあり
(佐藤よしみ歌集『風のうた』より)}
これからここで
生きてゆくのだと
なんとなく思 ....
一条工務店
積水ハウス
ヘーベルハウス
三井ホーム
家 とり どり
南極×ミサワホーム
スウェーデンハウス
只今暖房オフで営業中
お客様満足度 総合1位 ....
太陽はいつも
泣きたくて
それをかくすために
明るく笑ってるんだ
って
知ってた?
それでもかくしきれない
悲しみや切なさが
白い ....
こんなにどろり
くずれて
こんなにまっしろ
のびひろがり
こんなにゆったり
たゆたい
こんなにひっそり
たたずみ
こんなにしっかり
りんかくたもち
あなたが生きていた現実と
....
この世界という残酷、
覚悟するともなく受け容れ
この世界という美、
戯れ楽しみ深みで観じて
抱きしめ突き放し また抱き締め
「、」や「。」のように
あわあわとしんしんと
果し ....
日傾いた小運動場で
ノンちゃん
フー子
ユウちゃん
なよ風に赤いランドセルが笑い
さざめき合っていた
あんた今日も、先生に怒られてたやん授業中
ちがうねんフー子、あれ ....
ジグソーパズルに迷い込んだ
僕の愛だけ見つからない
空には無数のマシュマロパイ
僕ら楽しい遊びをしてただけ
少し夢中になっただけ
長い睫毛の未完成な君
開かない筈の門が開いた
さよならの ....
小学校のプール(ぶ厚いこけ緑の濡れたものがびっしりと)
大学一年の時の合宿(飛鳥のとぼけた顔)
中学校の理科の時間(ふくらんだ新芽がひらいて気持ち悪いくらい匂い立つ)
わたしたちって今までのこと ....
○「熟睡」
友人との会話である
「俺は今寝るときは12時間ぐらい寝ている
夕べも10時に寝て10時に起きた
トイレにも行かないで」
「よく寝れるね
俺は2,3時間おきに目が覚める
トイレ ....
場を作る
力技は神のせいにして
金を稼ぐ
悩む暇も泣く暇もなく
みな生がいを
二十四時間必死に生きて
人を呼ぶ
彼は知っている次の番だと
生きるという
理想は高くたい ....
夜空をみあげると
冷たい星たちが
まるで懸命に暖かくなりたいように
瞬いている、
白銀色に
想いを寄せて
いるのか?
私といえば
あいもかわらず、
からだ ....
奥様という響きが嫌に長引く
もう名前では呼んでもらえないらしい
なにを期待していたんだろうか私は
奥様と呼ばれるたびにうんざりとする
遠くを見ても近くを見ても
代わり映えのしない毎日がそ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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