健康に生きることに
気を取られすぎるのは
健康によくないと聞いた
羽の生えた猫が夜には
町から町へ飛び交ってるって聞いた
手をつないで
なんども引っ張り上げて
そしてダイブは繰り返される
ブリッツの客を
全員ステージに上げたいようにすら見えた
記憶の終わり
爆音の終わり
世界はそうして静寂を取り戻す ....
観覧車が
左回りに
新しい青を曳く
真昼
女のかたちをした雲の
乳房の裏側あたりに
太陽がかくれて
鼓動している
馬鹿が微笑む
それは見事に
芸術品の様に
きらり美しく
馬鹿が微笑む
そんな馬鹿を羨む
微笑むのは苦手だ
いつだって苦手だ
何も感じられない
と言ってはみるが
表に出な ....
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鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
気持ちをコントロールできなくて
ぼくらはおかしくなるのではない
気持ちをコントロールしようとして
ぼくらはおかしくなってしまうのだ
いま喫茶店をでた
のこり少ない珈琲 ....
かぜはなぜ
ふいてるんだろう
しんぞうはなぜ
うごきつづけてるんだろう
ほしはなぜ
そのほしをちゅうしんに
わたしがいなくても
まわりつづけてきたんだろう
....
娘はプリキュアが好きだと言う
そんな娘と
「これは?」
「サンシャイン」などと答えて
レトルトカレーの空箱で会話をして
電子レンジがカレーを温める間だけの信頼を
獲得できるような気がして ....
....
桃のにおいの手が
空を混ぜて
はじまる
闇のなかを見つめ返す
まぶたの奥の水があり
ひとつの葉に隠されている
海岸と夜
手のありか
通り雨
....
スカイプの職業欄に
なんか
カタカナが
書いてあって
それが
職業らしい
という
ことが
あったとして
きのう
となりのせきの
から
侮蔑を
うけたことが
おもいだされ ....
ヒカリ満ち溢れる世界で
あなたと奏でる物語
口づけたら頁は恋色できらめく
七色の風になって駈けてゆく
大好きなあなたの元へ
街路樹の葉は熱い鼓動になって揺れる
辿り着いたら
空の腕で ....
ベッドでアソコを吸ってみて
私を好きなら思い切り
瞳を開き
目と目が合った状態が
私を一番興奮させるの
ベッドでアソコを吸ってみてね
ベッドでアソコを舐めてみて
昨夜のやり方忘れたの ....
小さい蓑でも欲しそうな猿がいる
バスで山道をたどって行くと
樹木の陰にちらりと見えた
芭蕉なら喜びそうな猿だ
猿は群れから離れたのだ
猿は群れを憎んだのだ
群れには暗黙の了解があるから ....
僕の心に雨が降り
人々の心に雨が止む
人々の心が快晴だと
僕の心はどしゃ降りだ
人々の心がどしゃ降りだと
僕の心は快晴だ・・・
人々の逆を行 ....
絶望が空でとぐろを巻いている
僕は今日 夏に百万回殴打された
熱いアスファルトに嘔吐した胃液は
夏らしくきらきらと輝く
私は流木だった
唇の皹の上に小鳥がとまり
眠っている瞳を開けようと歌う
そして愛着のある皮膚を
剥ぎ取っていってしまう
もうわたしではない唇
しがみつく砂の粒を
数えているところだっ ....
交互に点。
黒で点、
白で点、
黒で点を打ったつもりでも
白で点を打ったとも言えなくもないようです。
あぁこれではまるで
私が図に乗っているみたいじゃないですか。
(言い訳の図) ....
君は机に向かう
ボールペンを握る
罫線の上に
言葉を置いてゆく
それは君の決めた枠
君の胸の奥で
何か切実なものが発熱している
窓の外 ....
支えの絞りで、ピント合わせ。
退屈しのぎが退屈だなんて
なんてつきの悪い考えだろう。
人は無鉄砲だなんて言うけれど
そもそも
鉄砲なんて持って無かったじゃないか。
(受け取り図)
....
夜明け前
蒼い空に
身を削る月がいた
誰にも気づかれることのないように
まして獣たちに さとられないように
目覚めた女が背をみせる
静まり返った山森は、眠りについたまま
星をなくした夜空 ....
泣きたい時ほど哂いたくなるのはなぜだろう
つまづいて転んで
そのまま起き上がれなくなった事はありますか
愛する人の寝顔に無性に不安になって
揺さぶり起こした事はありますか
人間不 ....
燻し銀の闇夜
に
溶けてゆく、
何らかの感情
(それは、誰も知らない)
ぐつぐつと煮えたぎる鉄製の鍋に満たされた黒
あぶくがひとつ弾けるたびに
世界が生まれ変わるのだとかいう話
( ....
神々しい光りを放ち まばゆいほどに 輝く十六夜の月
此処に在りと 主張していた
あまりのまばゆさに 凝視できず
室外機の風がやわらかなそよ風に
下水道の水がさわやか ....
太陽も月も
野に咲く花のような存在
周りが闇で 妖艶な印象だから
月の花は 例えるなら 百合なのでしょう
誰もが憧れる 光に満ちた太陽の花は
やはり 向日葵
ひまわりは 太陽 ....
ながい柵があり
(たとえばそれは
夜だったり朝だったり
場所だったり人だったり
あるいは思想だったりするけれども)
ともかくながい柵があり
内側というのは
どちらですか
檻 ....
本門時の鐘がなる
東京に響くように・・・
心に響くように・・・・
雨上がりの
キラキラとした
雫を集めて私は
宝石を作って
いるのです。
滑るように季節は過ぎて
そう
望みながら呼吸を
いっしょうけんめいくりかえしている
君にであって
こんなにもこころが溶けだして
やわらかさを増しているのは
しなやかになったのか
そ ....
風は ふいに吹いて 窓を叩く
黒板の向こうに 鯨がゆく
地学の時間のあくびと 古生代
わたしが 海から来たのなら
うたたねで見た あの鯨は 真実、わたしの古い友人だ
だれかが私を呼 ....
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