ちきりん ちきりん 角踏み立つ身に
ちきりん ちきりん 指混む夜更けの
ツル草 仕留めた 雷様を
腕も 巻き持ち まだ眠る
残る 一房 渇かぬうちに
暇をとらせた 赤闇 小屋 身に
....
ささくれの知れた痛み。
今、あなたに構っている場合じゃないの。
もうすぐ石積みのポストマンが来るのだから。
(知れた痛みなのに、疼き始めるささくれ)
ちょっとばかり待ちなさいな。
事が済 ....
夜空をみると
ごめんねって言いたくなる
それは黒が諭すから
夜の空気に触れるとぜんぶ
さらけだしたくなる
それは月がみつめているから
自分は正しいと信じながら
間違ってると感じて ....
その日いつもなら
それぞれが
それぞれの場所で
夕飯を摂っている時間
私はおとこと向かい合って
注文したパスタとピザを待っていた
いつもより私はよくしゃべった
髪をきれいに固めた店員が
....
ぼくはいびきをかくらしい。
知らなかった。
なぜ、知らなかったかといえば、
ずっと、
ひとりで眠っていたから。
ふたりで眠ってみたら、
ぼくが、夜中に、
なんどもおしっこにいくの ....
蜘蛛の子のように飛び散った字で書いてあった
あなたという人のために書いてあった
ぼくの水色のバンのワイパーにはさまっていた、かみきれに、
ぴらろーん、んぴらろーんと、揺れていた、その ....
京都なあ
京都はなんかなあ
久しぶりのあいつらしい台詞
なつかしくて
すぐあたりまえになった
ひまわりばたけをぬけたさきに
りんごのきがあって
きのまわりをさんかいまわると
みぎてにりんごがおちている
ひまわりというゆめ
ひだりにひまわり
みぎてにりんご ....
内輪の模様に困ったのなら
うちわに手を通してみると良いです。
不意な質問はいりませんよ。
私、不意に立ち回るの得意ではないのです。
あぁ
はみ出してしまった余分なものなんて
いっそ ....
器から食み出した料理。
(注文をつけようとするあなた)
形が決まらないものを
私は好まない。
(控えめ、少食なあなた)
こんな量は、とても頂けません。
私の場合、小皿ひとつで十分で ....
吹き荒れる灰色の風
立ち上がれなくて何度も膝をついた
拳に食い込むのは砂の痛さじゃなくて君の悔しさ
俯かないで空を見上げて
嵐がいつか止むように
君の世界も光差す日が来るから ....
今日に限って 折傘忘れてスコール
タバコ屋の小さな軒先で身を寄せながら
雨粒を指で拾い 掌で{ルビ弄=もてあそ}んだ
店奥のシャイな婆さんは
アガリっぱなしの{ルビ緞帳=どんちょう}が下り ....
自分なら今日死んだって良い。
明日が来る約束なんかしていない。
生き急いでいたって良い。
只、笑っていたい。
本当はイツモ微笑んでいたい。
繰返しは愚の骨頂と言うならば、
アンタは ....
今夜も頭の中でパーティーが始まりだした。
煙草の匂いとアルコールの匂い。
フライングVの弦が1本切れた。
頭の中のパーティーは、しっちゃかめっちゃかなままなんだ。
フライングVの弦が、 ....
あのひとが少しだけ
救われますように
あのひとが少しだけ
苦しんでいるなら
ぼくは少しだけ君を知っていたから
ぼくは少しだけ悔しく思うことができたよ
少し 少しだけ む ....
こんなところに
ひっそりと輝いていた。
においたつような朝陽をうけて
いのちの糧だけを得て
これから先も静かに輝いて
消えていく。
子どもを迎えに行った車の中。
フロントガラスから見える夕やけ空。
ひとときの安らぎの時間。
帰り道。
今日あった いやなこと、いやな自分を
洗い流してくれる。
一度しか見ることのできない今日の夕やけのいろで。
ありのままでいいんだよと。
明日もがんばろっと。
地で眠り喰うかと思えば
鳥は空へ飛び込み
青々しい高みから
丸く形作られた眼光を
背骨が美しい私たちに
じっとりと向ける
その眼は私のそれと似て
真っすぐに輪を描く
土臭さを背負い ....
祖母の家で
祖母と話す
昔ながらの広い居間
たっぷりの朝日が射しこんでいる
通っている盆栽教室のことを
嬉々として話す
新しく入った若い女の ....
細く白髪も増えてくると (ほら)鬼がまたやって来る 。
皺だらけの手のひら
(負けちゃいなさい!)と (ほら) 鬼がまた つつく
カリフォルニアの青い空から裸の海にさよならをし ....
植え込みに隠された自転車をぼんやり眺めていた
ピカピカなのに捨てられているから
おもいはサドルに積もり
シーソーがかるいを弾く
まるで意味のないことを口走りたくなる
風になりたい、と ....
悪玉コレステロールが高めなのね
それに脂肪肝なの
高血圧でもあるわ
食事制限して
体重15kg落としたのに
何故か数値が変わらないの
それは毎夜あなたとの行為のせい
中2以来のあなた ....
堤を越えてひたひたと
毀れ出る
雪融けの水のように
当て所なく膨れ
拡散していく
春空
打ち仰げば
溢れ落ちる光の
飛び散る飛沫の
血潮に濡れた
はるけき ....
いいや、俺がピカソだ
お前がピカソなのか
そうだ オレこそがピカソなのだ
どうしてもピカソなのか
どうやらピカソなのだ
おまえは ピカソ化、そうなのか
....
自分で選んだ道なのに
とても けわしい
自分で作った壁なのに
とっても たかい
自分で描いた夢なのに
とても まぶしい
いつも どこかで
自分を信じているか ....
檻が有るから 開放感を得られる
生身だから 傷を感じられる
あたかも 当たり前のように
してやったりの 訳知り顔で 呟くけれど
実際に 川を渡った記憶が 有るかい
足の裏は 固いから ....
覚悟してたつもり は
覚悟できてませんでした。
四角い画面の中は
平和な愛と大人の人
16歳のクソガキには
少し近く、かなりとおいい
どこかいつもと違っ ....
深夜の営業車の中で
タバコを吸い尽くした日
君からの声
どこで自分を描けばいい
コンビニで雑誌を手に入れた
健康に生きることに
気を取られすぎるのは
健康によくないと聞いた
羽の生えた猫が夜には
町から町へ飛び交ってるって聞いた
2867 2868 2869 2870 2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 2894 2895 2896 2897 2898 2899 2900 2901 2902 2903 2904 2905 2906 2907
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