浅皿を覆うよどんだ水面は
つい今しがたまで命があったのです
それは固形物に味を与えていました
役割を終えて今にも
捨てられようとしているのです
いつ命が失われたのでしょう
それは最後の ....
繋がりのない無縁社会
決めつけるのはやめようよ
繋がり見えない未縁社会
先が見えんだけなんだ
まだまだ未縁、誰も会えん
しばらく未縁、何も言えん
こんども未縁、人と疎遠
まだまだ ....
先生、会社で部下を指導して
気がつきましたよ
「キミの試験成績が悪いのは
キミがやらないからだ」
先生はよく言っていましたね
でも先生
あの試験成績はそのまま
先生の教え方の成績だった ....
夢でみたキスの湿度
もうすこし感じていたい。
子供の必死さで
鼓動が上がり息が出来ない。
このまま息の根を止めてほしいと懇願している。
鼻の頭の汗、おでこの汗。
湿った唇でくれるキス。 ....
無意識に水を求める。
悩んだ末に
求める。
生きる為に
永遠て何
命って何
定義できない
誰も分らない
正直に生きよう
本当の事話し
懸命に生きよう
信じて素直に話す。
....
僕には何かが見えている
例えば
ときどき視界の隅を横ぎる
小動物の残像
虫たちの群がり
風の色
人々の悪意
悪魔の顔だ妖精の舞いだ
僕には聞こえるのだ
内なる声の
閉じこめ ....
....
エレキが唸り
ボーカルが雄叫び
ドラムが轟き
ベースが渋い
平和の鐘は鳴り
今世紀の夜明け
時代の幕開け
今聖者が挙る
一人泣き
人生を絶望し
夢を失う。
人生を諦める。 ....
悪巧みをする影で
駆け引きする男女
黒いアイシャドウから
覗くものは見栄と偏見
暗がりから聞こえる
呻き声
ロンドンはどこから来た
アリストテレスの提灯
機動戦士ガリゴンガン
....
わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。
あ、過去がいきてる、っておもった、しゅんかん、
こどもがくれたCDのなかから
浅井健一の声を聴いたとき
あの日
なにもかもが ....
言葉「う、った、うったたった、撃った!」
駄々駄々駄々扱いた!(揺り篭→うつろ)
「公然猥褻」看板!
「それ」「あれ」公開!
「これ」どこ言った?(笑窪のクレーター、すれば?)
....
勇壮なカブトムシも
死ねばチマチマした蟻に
跡形もなくバラバラにされる
生きた証なんか
残りやしない
ましてや弱虫バッタの僕なんか
カマキリが
こちら ....
わたしが死んだら
なるべく生き物がたくさんいるところへ
なるべくそのままの状態で
置いておいてください
土にかえったり
誰かの一部になったりして
わたしはわたしの
いのちを分解したい ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど
わたしたちは
はじめからひとつなのだ
それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった
ひるもよるも
きせ ....
白い八月の午さがり
目を閉じて
君の幻を見ている
水のレースにふちどられたドレスで
踊っている
きらきら
きらきら
僕の瞼の裏にも水の雫が飛んで
きらき ....
きみをたべたい
しゃくしゃくっと
たねはぷぷっとだして
そしたらそこからめがでて
またきみがはえる
ぼくはそのあいだにつちにかえるから
きみはそのえいようでおおきくなるんだ
きみにとりこ ....
二日目からは午前中で仕事は終わった
辺見えみりみたいな顔をした通訳と食べたくもない昼飯を食べ
午後は好奇心旺盛なお客さんと街中に繰り出して市場や庶民的なデパートを歩いた
たぶん二日目 ....
かってに
時間をとめて
うごかないものたちの
うごかない肌のうえをなぞる
あなたの詩ってそういう感じよね
と
彼女は言い、
かぶってい ....
悪い風も良い風もない
風は
放射性物質だけを運ぶのではないのだから
悪い波も良い波もない
波は
津波だけを起こしているのではないのだから
悪いお日様も良いお日様 ....
ぼくは鷹のように悠々としていて
コアラのようにぼーっとした少年だった
あるとき町に楽団が来た
ぼくは楽団のあとについて町中を歩いた
手拍子しているのは最初ぼくぐらいのものだった ....
フクロオッサン(袋おっさん、Fukuro ossan)は、神奈川県横須賀市に生息していた、
哺乳類・フクロオッサン目の小心者雑食獣。2011年のとある日曜日に絶滅。
有袋類ではないものの陰嚢が異常 ....
怖いのは
死ぬことよりも
死にたくないと
のたうつ心地
夏に
瞼を虫にさされたので
片目があきません
いくらか黄色を
強めに帯び始めた
八月のカーブ
片目で町を走れば
遠近感がなくって
前の車も
白線も
ドアーも
濡れたボトルや
....
夜の声の中で
俺が帳を開ける
・・・人々はもう眠っている
もう死んだ者達を想って
神様が風を広げる
「もう誰もいないのだ!」
「もう誰もいなくなったのだ!」
....
どんでん返しの日常の繰り返しで
あわてて僕は
鍋から落ちそうになったこんにゃくを拾おうとする
わかっているのかな
この僕を
こんにゃくはぬゆりと簡単には掴めない
のっぺらぼうで無愛想
角 ....
序―夜を歩く
私がつむぎだした言葉たちは、果たして私を救うのだろうか。暗鬱の底にある私の精神をそれらは果たして白日のもとに連れ出すのであろうか。私は語り出す。ゆるやかに、徹頭徹尾、あざや ....
鮮やかな黄緑色 水の蒼さに
うっとりとする季節
赤いトラクターが 行き過ぎる
アスファルトではない 畦道
遠い昔 笑顔で乗りこんでた
妹と 従兄弟を 思い出します
盆の帰省 ....
窓辺に置いた
籐の椅子(エマニエル夫人みたいな)にもたれ
あなたはM字開脚してた
挑発的でエロエロな気配を
全身に漂わせ
わたしの視線は
当然のことながら
その部分に注がれ
目を凝 ....
目がさめて
自分が変わっていないことにがっかりする
今日は曇り空で
少しひんやりしている
まるで
太陽だって疲れてるみたいに
癒されたいと願うから
だれかに優しくしたい
そんな ....
たくさんある答えの中から
わたしに相応しい答えを探し出そうとしてみる
わたしに頼まれたわけではないのだが
わたしは何故かそうしたかったのだ
わたしにとっては迷惑なことなのかも知れないが
....
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