{引用=「葡萄」

  葡萄の皮を
  小さな部屋の
  ドアをひらくように……
  ……
  そのなかには
  何か
  静かな音楽を奏でているひとが
  椅子に座って
 ....
「もしかしたら、今は見えない
戦争状態じゃないのか?」

野営地で目を覚ますと
体中が汗ばんでいた

ジッパーをあけると
ナイロンの外は青空だった

すでに日は高く
肌を焼く太陽光 ....
 
 
潮風が吹くだけの頁がある
そこまで読むと
少年はいつも眠くなってしまう
少しずつ部屋に隙間ができる
西日とともに
明日、と呼ばれる不安が
部屋を満たし始める
ハエが小さな声で ....
できるかぎりの優しさで
息をおくって

あざやかな
卵のひとつひとつに
そらを託しました


そうして
いかにも幸福そうな
幽閉は

繊細に
消えるのでした

 ....
僕は長い廊下を
 ずっと歩み続けている

あの日、見た夕陽は
 今も瞼の裏に焼き付いている

あの日、怒った先生の顔は
 可笑しいような悲しいような顔だった

僕を殴った同級生は
 ....
憎かったりいじらしかったり

醜かったり優しかったり

ありがとうが用無しだと聴こえたり

ただひとつの切実のように聴こえたり

今さ

おまえの手紙を見つめているんだ


 ....
今日買った命の類の幾つかを
家計簿に記入し冷蔵庫にしまい込んだ
冷蔵庫の中には
買い置きしていた命の類がまだ残ってはいるが
あっという間に日替わりするから
大安売りの命の類であっても
家計 ....
おじいさんに ばらの枝を もらった

「土に挿しといたら 根が生えて
           やがて花が咲くよ」
と言われた

素直に 土に挿して 水をやった

春になったら  ....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間

純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで

神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
 散らばった削り屑をかき集めて呻いた。ほのかな樹木の香りがした。あたしは一個の彫刻になっていた、ことばのかたちにからだを削り上げたのだ。記号の救命艇。戦艦は撃たれて沈み、ことばに乗らない彫刻未満がうよ .... 幻の魚と書いて げんげ

富山は 蜃気楼が有名な 魚津市が有るって
富山を離れてから 気付いた気がする

本当は 聞いて 知ってたけれど
すっかり 忘れてたんだ

こっちに来てから ....
立派な人になれなくてもいいから嘘をつきたくない
たくさんお金を稼げなくてもいいから嘘をつきたくない
かっこいいスーツが着られなくても
おおきな家に住めなくてもいいから嘘をつきたくない
どうかぼ ....
                110826


山本さんの奥様は
それはそれは奥ゆかしくて可愛くて声が良く
無口な山本さんの奥様にしておくのは惜しいと
陰口叩く人も居て
可愛い子と3 ....
青黒い皮膚の下で
躍動する肩甲骨に
未熟なサーファーが乗り上げて
水飛沫を上げて砕け散る

白い泡立ちとなって
打ち寄せる指先は
永遠に砂浜を掴み損ねて
桜貝の汗を置き忘れていく
 ....
{引用=――Morrisseyに}

  音楽の
  無遠慮な激情のあと
  きみの足もとで
  タンバリンが死んでいる
おしとやかな君の
パンツが見たい

純白が似合いそうな
君のパンツが
紫のレースの
シースルーだったりしたら
あるいは
Gストリングだったりしたら・・・(ゴクッ)

ああ
どうし ....
ないないないと
自分の足りないをおもうのは
余裕のあるときと知る

いそいでいそいでの
時を過ごしていればどんな自分も
自分なりにやるだけ

あやまりながらも
ふと触れあった人もまた ....
手のひらの
指紋をみたら
のっぺらぼうだった

鏡をみてたら
右とひだりが
わからなくなった

君と話してたら
とても
悲しくなって
それでも
静かに笑っていた

本当はキ ....
あなたの額縁は とても大きくて
真っ青な世界を 描くのに 相応しい
重さも 兼ね備えている

こじんまりとした 人間の心は
時に 丸め込まれたまま 眠る
猫のように

寂しいよ ....
また朝が巡ってきて
僕らは波打つシーツの海から
再び生まれる
自分が何者か知ることもない一瞬が
シルル紀の珊瑚虫の記憶から始まって
母の乳房の感触まで辿ってゆき
白く洗い清められた光が
 ....
理由もなく泣いたんだ

夕暮れの頃

蹲る背中を撫でる雲影は

声を消してはくれないくせに

そっと優しく抱いてくるから

泣いて良いかと聞いたんだ

雲は答えてくれないが
 ....
歩み進んでも


先は見通せなくて


道は丸まっているのだと知った


ぐるぐると続き

次第にぴったりくっついて

わたしはひとつの幹になる



 ....
穴あきのポケットのことを
いたく懐かしむ。

あえて
口を閉めようとしなくたって
逃すことなく
いつだって閉まっている。

かといって
年がら年中、閉まっているわけではない。
その ....
ひとの一生ははかなくて
ふいにやぶけてしまう
ぴんとはった
うすがみのように

3月11日
がんを患うあなたの目の前で

おそらく数千の一生が
一瞬にしてやぶけてしまった


 ....
わたしは どこにもいない

せかいのどこかに いることを

だれかが ゆるしてくれないようで

だから りそうのなかに

とじこもることに したの

くうきが すごくきれいね

 ....
汗ばむ いいぢゃないか
   エナジーの確証がとれて

エロスの引き回し いいぢゃないか
   タナトスに怯えるよりも

鳥肌がたつ いやぢゃねぇか
   カルマにがんじがらめにされて
 ....
自分を殺し
自分の死体を
自分で捨てにゆく

光も闇もない
密かな墓所へ
自分を捨てにゆく

人目を逃れて
死体を隠して
何くわぬ顔をして

死はもとより
生すら
なか ....
母さん

あなたより先に死ぬ事が親不孝でも
あなたの顔を見ながら
死ぬ事の幸福に比べたら
男としてそれはとてつもなく寂しいことだ

ああ、せつない

それは煮えたぎる憎しみにもかわるだろう


情熱を信じてもらえなくなれば

いのちの交換なんてできなくなる


男と ....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った

春の陽だまりの笑顔で 
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの

さくさくさくら…… ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
女へのコラージュ[group]草野春心5*11/8/27 19:21
白昼夢麦穂の海6*11/8/27 19:18
潮風の頁たもつ511/8/27 19:03
しゃぼん玉千波 一也5*11/8/27 18:01
学校の思い出yamada...111/8/27 17:58
あのときのおまえ吉岡ペペロ011/8/27 17:32
家計簿花キリン2*11/8/27 17:18
夢の庭佑木3*11/8/27 15:54
ゆりかごペポパンプ5*11/8/27 15:42
泣きなよビリーpaean511/8/27 14:31
幻魚-げんげ-藤鈴呼3*11/8/27 12:16
ぼくのゆめあまね511/8/27 11:30
天使と悪魔と山本さんあおば4*11/8/27 11:07
nonya18*11/8/27 10:18
余韻草野春心311/8/27 9:35
パンツが見たい花形新次2*11/8/27 8:51
いまを進む朧月111/8/27 8:28
のっぺらぼう梅昆布茶311/8/27 4:46
あなたの額縁藤鈴呼2*11/8/27 2:47
マチムラ3*11/8/26 23:23
抱擁徘徊メガネ211/8/26 23:22
バウムクーヘンやや2*11/8/26 23:17
五行のファイルyuugao1*11/8/26 21:44
3月11日麦穂の海7*11/8/26 21:30
檻の中の少女雪路111/8/26 21:23
時のまどろみ信天翁011/8/26 20:55
完全犯罪シホ.N2*11/8/26 20:51
母さん佐藤伊織211/8/26 20:13
情熱の行方吉岡ペペロ011/8/26 20:01
Cherry blossom洞野いちる511/8/26 19:52

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