君はポロシャツを着ている
襟のところから三つボタンがあって
君は一番下しか留めていない
君はだぼっとしたジーンズを履いていて
その膨らみの中にまだ春を隠していた
もうすぐ夏も逃げ込んでく ....
記憶だけが眠る小高い丘
透明な壁の稜線をちぎれ雲は通りすぎて
M字と書けなかった夏
(突然)きみは荒れ地に姿をくらました
夕立は今も土底を洗い流して気ままに
と、とひと月と打ち消された ....
君は僕の流星群
流れて墜ちて
焼き尽くす
ギターを弾いている場合じゃないぜ
君は双子座流星群
こぼれる笑顔で
男を駄目にする
ダサいバイクもけっこう
汗臭いメットで
真夜 ....
好きなひとに
ぶしつけな手紙を
送りつけた
喜劇のような悲劇的予感
一線を踏み超えた僕に
僕の女神は微笑んでくれるだろうか
このことで
あのひととの関係が
気まずくなっても
後悔はし ....
一ヶ月と一週間が並べられていて
レジの横には揚げたての一昨日
握りしめた過去を払って
少しばかりの現在を手に入れた
耳から聞こえる一寸を繰り返して
片手じゃ足りない隙間を集めて
....
どうして
そんな簡単なことが
できないの?
と君は泣く
どうして
できないんだろう?
と私はおもう
相手を思いやって
言葉を選ぶ
口にする前に ....
亀の甲羅のまわり
走りまわる
杖を持って毛を生やして
ナイフがあれば誰かを殺せるだろう
そんな簡単じゃないって?
じゃ君にゃ無理さ
水の中にいる
呼吸を何かが守っている
周りの ....
少しだけ遠くにいるキミと
夜中にネットの雲の上
寝静まった部屋にキーの音
キミの声を思い出しながらメールを読む
同じもの見て感想言って
距離感ゼロ
....
できる
けどしない
あなたは
わたしに
なんでも
けど
しない
私はどう足掻いた所で
スッテンコロリン
女以外のなににもなれない。
生まれて死ぬまで哺乳類の
女とゆう生き物なのだ。
その女って生き物を時折ウザく
感じるときがある ....
皮膜だけで感知するヴァイブレィション、崩落する外壁の中に
差出人すらすでに忘れた封をされた手紙、ごらんよ
それはもう俺たちの知っている言葉とは変わってしまった
ただ真っ当な憧 ....
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夜の
瑠璃色の涼気に
夏は
フゥとため息をつき
頬杖をついて
浅い眠りを眠る
薄青い羽虫は
闇の中を飛翔するであろう
夏の夜に
....
こっち
へ
おいで。
抱き
締めて
あげる。
無条件
で。
そのままで
いい。
何
にも
いらない。
沢山を
手放せば
いいよ。
抱き
締めて ....
マイナスのこころは 似たような レベェルのマイナスの心を
呼ぶのかな
そんな はずはない
マイナスのこころは 似たような レベェルのプラスの心を
呼びたがるはず
あの晴 ....
一陣の風に
吹き飛ばされて
舞い上がるよ
俺の人生
無常の豆腐の上の薬味みたいだなんて
君はわらう
藁のつとのなかで発酵する納豆のように
銀色の糸をひく人生もいいね
ぼくは ....
「昨年の父の日には
おやじと蛍を見に行きました。
丁度、一年後の同じ日に、このように
いなくなった、おやじの偲ぶ会を開いている
なんてことは、夢にも思っていませんでした」
伯父さんと叔母 ....
見えるものさわれるものしか信じない
なんて事を君はいうけれど
そんなものはないだろうね
少なくとも今の君には
ほたるなく
おとなく ひかり
すい
ときえていく
ほたるまう
ゆきかう ひかり
まるで
ふる ゆきのよう
ほたるちる
とびちる ひかり
....
終わったのだ、
叫べば 誰かが振り返る時代は。
日常の退屈の端境期で
それに気づいた不幸
俺は愚民だ
お題目のように 繰り返す
俺は愚民だ
他人様の 気を引きたくて
....
この口説き文句で何人の女を口説いたんだろう。
あいつを最後の女と決めたのに、
結局目の前の女を同じセリフで口説いてしまった。
『本当にかわいいね。なんでいままで気づかなかったのか不思議なんだ ....
札付きのポスト。
語れない物陰に隠れて遊ぶ夜。
コマ送りカラクリ人形の
差し入れを飲み込んで
心なしか
夜が明るくなった。
思い付きで
錆びにくい鉄のことは
錆びない鉄と呼ぶこ ....
冬は冬に臥せ
川を見る
灰のうしろ足に咲く
花を見る
滴を追いかける
滴の靴
一閃の
緑の爪
光は光を踏みしめる
氷の上に燃える青
海へ海へむかう道 ....
招ばれていないのに
招ばれているのなら
指を二本咬む
招ばれているほうの
指を二本咬む
ノスタルジーでふるさとの家に「帰る」
リハビリで転居した庭園に「還る」
だったら・・・・・・
ほんとに「帰」「還」する
ところは どこなのよ
....
前に進むのに
どうしたらいいのかわからない
前に進むのに
おまえがあたりまえにいてくれた
前に進むのに
どこへゆけばわからなくなった
はしごを外された訳ではない ....
さびれた屋上の遊園地では
もう二度と動かないパンダの乗り物が
片隅に追いやられていた
大きな看板が目の前に見える
さっきまで雨が降っていた
空がどんどん黒くなっていく
インクを塗り ....
6月の中旬
いつもと感じが違うメールがあった
いつもだったら
<いまおきた>だったのが
<いまおきましたよ>だった
ぼくは勝手にひどく傷ついて
それから
<〜 ....
ちか頃では
傷ついたほうが
えらいので
みんなずたずた
わたしは
Tシャツに
「まんこ野郎」
と
プリントして
まちをあるく
黄金の季節
老夫婦が小屋の中で
夕餉をはさんで向かい合っている
アイリーン
それはハリケーンの名
土間には
几帳面に並べられた
いくつかの古い ....
吸いこんだ空気が必ず吐きだされるように
求めたものは何れ使い果たされ 遠ざかる
それが雨上がりの澄んだ森の空気でも
君もそうなのでしょうか
二人の関係とは
空気を吐くまい ....
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