私は無力です。
私は無意味です。
私は透明で空っぽです。
まるで生きていないみたいに。
― みんな、似たようなもんさ。
『ホイミ』
・
休日の ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
秋になったのに
秋を受け入れられなくて
半袖の腕を
抱きしめて立っている
もうそこに
真っ白な季節をみてしまい
ゆれる木々の
変化すらみていない
まだこない季節でばかり
過ご ....
ポコチン疼くよ
川崎キッド
駅の東側
競馬場の傍
右のポッケにゃ
3万円
左によってる
ポコチンの位置直し
吉原に次ぐ
関東二番目のソープランド街(wiki調べ)
溜まってきたら
....
光が白いので
裸体だけが空気にうかび
瞳の深みをもとめて
幾度も反射されている
暗くなる前から隠れる所を捜した
冷たい風を避けて 二人は草の茂みに潜んだ
ざああ ざああ 荒れ気味の風が林檎畑を走る
強い風に羽があおられて もっと草の奥へと
二人は入り込んだ
夜空 ....
古くて重いげき鉄を
引き起こして打つ単発銃を
最新の銃だと陸軍上等兵は誇らしげに説明しながら
天皇陛下という四文字を並べる前には
最上級の姿勢でしかも深々と頭を垂れる姿は絵になった
桜 ....
どうにも悲しみで凹んでいるので
エポキシで盛ってみたが
今一つ盛り上がらない
平坦に戻すために
400番をかけてみたが
今度は荒れてしまった
目を細かくして
ゆっくりと順番に
....
軍隊 兵役拒否 烙印
夢遊病患者 絵
行進 発砲 死者 ペニス
死者と生者がダンスを踊る死者は妙に捩じ繰れた爪先で
顔を覆う男
病院 癲狂 怒声 パジャマ
死者 ....
バッタがぴょん
土手道よこぎる
バッタばったり
ぴょんぴょんと
とんぼがスイ
稲刈る田んぼに
とんぼとんで
スイスイと
小石がぽちゃ
静かな川面
小石濃い清水に
ぽっ ....
ひとりぶんの棺桶
そこに闇はうまれず すこしばかりの それでもたしかなひかりが 吊されている
夜があしたに沈むころ
ぼくは蓋をあけなければならない
燦燦と照りつけるほとぼりに
狂喜 ....
誰もいない
そこに何もなくなったのかもしれないと思う
何故だろう
言葉は無力だ
詩はどこにある
詩は どこに
だけどこうしていることに意味は何もない
そして 詩は書かれる
....
四の並びを避けたい一心の
番狂わせな四隅の角。
帯状の試験管に潜む
冷たい仕打ち。
隔たりに、突き上げられている事実は
送り手の番に
どうしても従ってくれない。
注意が反れて ....
湿度にとらわれた熱量が
肌にまとわりついている
エアコンは嫌いだ
あの冷やりとした
微かにカビ臭い風は
地下の駐車場を思い出す
軟らかにしなだれる
段ボールを思い出す
寝苦しさ ....
忘れないで
と言うには
遠すぎるし
忘れて
と言うには
近すぎる
出会わなければ
と思うには
おだやかすぎたし
会いたい
と口に出すほど
捨て身にも
なれなかっ ....
妊娠悪阻ということで、
一週間ぶりに病院へ行くと、
点滴は、24時間で、
4本取り替えるらしい。
彼女は、ほとんど、口も聞けないほど衰弱している。
「なんか話して」と言うので、
....
She said to me.
“They will know what you did and do.”
安心感がある。
裏切らない。
義理堅い。
テスト前夜
共に苦しい時を持つ ....
永遠の誓い
永遠の印
永遠の愛
永遠の土地
同情心により
可哀想に思い
受け入れてしまう
罪人よ
自分の命を差し出し
代わりに手に入れるものは
なにか?
林檎を食べさせら ....
海のように
とおくに流れる風をさらってきたりはしないけど
湖のように
ずっとおなじそらを映しつづけるわけでもない
川のように
あふれたものが自由になるぐらいがちょうどいいね
....
外付けの階段で子供たちが
ナフタリン遊びをしている
前の道路を走って行った腰痛のバスは
小さな水たまりの側
もの静かなバッタになる
このアパートには冷蔵庫の幽霊が出る
隣室の人 ....
井戸の底が
ぼくには
霊的な汚濁にしか見えなかった
上から降りそそぐ光や雨
ぼくには
汚濁が降るようにしか見えなかった
ひろがる闇を測るにも
永遠なんて長 ....
感受せよ
目で耳で肌で
感受せよ
全身を媒介にして
詩を書くということは
何かを感じて
何かを受け取って
言葉へとまとめていくことだ
身の回りの世界
一行目の言葉
差し出さ ....
僕はこの中国の猥雑な街で
現実世界と適合する為のリハビリをしている
語学の勉強をしているのも
体力を回復させるために歩こうとしているのも
いわゆるリハビリに相当するだろう
....
大切にしているつもりが
大切に出来ていなくてごめんね
日差しの強い日は
さぞかし調子が良いだろうと思って
直射日光の下に置き去りにし
干乾びて
雨の続く日には
さぞかし栄養が行き ....
あなたとさようならをした日
最初はとても晴れた日で
いなくなる日は
ほんとうにたくさんの雨が降った
{引用=
ばいばい
ばいばい
}
あなたはたぶん
そんな言葉知らなかっ ....
そは純なる夜明けの色彩を湛え
鍾乳洞のごとき我が体内の昏がりから湧
き上がる有機の湖
薄くすきとおった魂の衣を押し上げ
いびつにも愛(かな)しき人の子の輪郭を
つくる預言の海流
我 ....
今日は…
兄貴に…
守るべき家族が…
出来た日。
いつもは…
頼りなく見えた…
そんな兄貴が…
今日ばかりは…
凛々しく見える。
君の言葉を…
兄貴に伝えました。
君 ....
まんたもん
もう まんたもん やん ゆうたもん
みやてと まに もに たむいやな
よのやも やのまい ねをめたもん
たんなんね やんとんよ
( ねねねねね 笑 ねねねねね )
....
どこへ行っても
自分からは逃げられないから
今日も俺は俺と付き合っている
土曜日の漫画喫茶から
詩を投稿するのも悪くない
でも
俺自身が地獄なら
漫画喫茶も
どこへ行っても地獄だ
こ ....
よくみられたい
よくおもわれたい
少なくとも嫌われたくない
そんな鎧は
いったん着てしまったら
脱げないよ
いらなかったのに
そんな鎧をいつから
着てたんだろう
重いのに
脱げ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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