こねこね
こねこね
小さな手に余る
大きな生地
こねこね
こねこね
非力な手に余る
硬い生地
ママが作った生地
ママが丸めた生地
ママがくれた生地
こねこ ....
ああ
うん、
ちょっと待ってくれ
考えているんだ
ええ
もちろん、
聞いているけれど
考えているんだ
感想を
箇条書きにし ....
シーラカンス
何処にも居場所が 無いっていうことは
何処へだって 行ってしまえるってことなんだ
どんな風になりたいか 望んでないってことは
どんな風にだって なれてしまうってことなんだ
....
咲き忘れたという曖昧が実を結ぼうとしている
ここに月夜の一滴の滴を置いた悪戯が
昨日のように蘇ってきた
悲しみなどという言葉の甘さに
蛍の群れは誘われて死んでいった夏は過ぎた
....
人間蜘蛛 空洞回帰 地球卵
永劫孤独 極上下 ラビリントスの孤児毛布
円形劇場 エディプス口唇期
夢の先端 イドの眼底 逆さに写る反射鏡
コンタクトレンズ
宇宙収束 ....
言葉は槍だ
たった一言で…
人の心を…
傷つけてしまう。
言葉は花だ
たった一言で…
人の心を…
癒す事が出来る。
何気ない一言で…
泣いて笑って…
言葉って…
難し ....
月夜に
クロール
前進は
藍を割って
どこにも
届かない
それでいて
暖かい
指先は
ゆっくり
夜に染まる
110912
祈りたいならば
どこか遠く
だれにも見えないところで
おやりなさい
異教徒の群れの中では
声を立てたり
十字を切ったりしたら
命にかか ....
NHK{ルビ何某=なにがし}局 午前8時12分
気象予報士 {ルビ大菅=おおすげ}伝次郎はハ
いや、照っている 照っている
月並みな予報を伝える人柄の
実直な紳士感がまばゆいね
気象予報士 ....
あの日以来
ぼくらは国家的大義を伴った目標というものを
久しぶりに取り戻せたのではないか
傍観者ではいられない
そのことに感謝していた
夏のあいだずっと
ぼくは ....
童話の蟻とキリギリスのお話は
もともと蟻と蝉だったんだと知った
この童話が発端で
キリギリスってチャラ男の代表だと思っていたけれど
凄い勢いで快楽のみを追求するのが
地上に出て1週間
....
ちりちり、ちりん
しゃりしゃらん
秋のはじまりの夜は澄んで
いくつもの水面に映し出される
まるい光を数えて歩きます
ふくらんでいく気持ちが
ぼくの肋骨を、内側から
甘く、うずかせ ....
ゼロ弾きのはな
悲しい歌を歌っている
あの感動をもう一度
追い詰められた
文化祭室
逃げ出した僕
水の音
ピアノの声
野球部のない高校
雨の中
一人で傘を差し
涙の声
初めてじゃない
温もりを求めて
彷徨う眼
移ろう視線
優しい声の
方を向く
振られた明日を
振り向き
えられた昨日を
抱締める
一人でトボトボ
道を歩いている
焦点が合わない
ふらふら千鳥足
誰も振り向かない
孤独な一人旅
地球が回る
時間が回る
コバルトブルーの空の下
虚無を感じる
砂粒のように
....
カマキリ会社のカマキリ社長は
用件が済むと電話を切る
鎌で電話のコードを切る
以下、カマキリ専務、カマキリ部長、
カマキリ課長、カマキリ平社員
みんな電話のコードを切る
だから ....
灼熱する夏の大地に
長くつらなるアリの行列
その列をたどると
いっぴきのセミの死にゆきあたる
地上にこぼれた命を
食らいつくすアリの集団
哀しみはなく
厳かさはなく
叫びはきこ ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう
これも運命ってやつなのかな
※
みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
本当に好きだったんだって
手をつないで歩く
後ろ姿を見て思った
言葉でなく物でなく
金の有無に関わらず
愛撫でなく交わりでもない
絶えてしまう前提を排し受け伝える試みか?
可視化された愛に
気付けたらの話し
可視化された愛が
存在るならの ....
いらない人など
どこにもいないと云うのなら
いらない悲しみもきっと
どこにもない
いらない人というものが
もしもどこかに在るならば
目の前の喜びに怯える日々は
ずっと積もってしま ....
さなぎの原はそらの土地
とうめいな樹木のつづらおり
千丈の根にうおの骨、
絡まるたおやかなうおの骨。
おまえを祝ってしんだのです。
さなぎの原は海のそら
わたる針金の雁の群れ
うすみ ....
一ヶ月の自由をもらった子供たちが
真っ黒になって 川を渡っている
学び舎があるからこそ
八月の子らは 輝いているのでしょう
どんなに澄んだ空気であっても
風が吹かなか ....
庭木ょ ごめん
手術の破目にあわせてしまって
たとえ ひっそりとでも
隣家をお前さんが 覗きこむから
お前さんの将来をおもって
居場所を決めてやっていれば ....
森へ
つづく道は
つめたくて
きもちいいんだ
冬の
シーツみたいに
白くないし
深く
濡れているけど
たとえば
ビリジアンって
色が好きだった
絵の具
....
走って行こう、どこまでも
この世の境を見極めるまで
走って行こう、どこまでも
人々が無理だという敷居を越えて
走って行こう、どこまでも
今、この瞬間を走ることに意味がある ....
さわるな
しゃべんな
息すんな
息はくな
息抜くな
ぼーっとすんな
歩くな
走るな
わらうな
泣くな
ほんのちょっとでも触れるなよ
汚いから
目を合わせることす ....
玄関の中には母が待っている。大きな声を出し始めたので、急いで玄関の扉を開けなければならないのだが、鍵が見つからない。ぽっこりと膨らんだ小銭入れの奥深くにしまい込んでいるのだが、慌てているから手許が ....
広いベッドに残された淋しさを
埋め尽くす事なんて出来るわけが無い
八月の夜は不潔すぎて
僕のナイフは錆びている
母が泣いていて
父が笑っていた
テレビが光っていた
日曜日は誰もいない
消えない傷について考えよう
せっかくなら背中に知らない誰かの名前 ....
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