{引用=
しろやぎさんからおてがみついた
くろやぎさんたらよまずにたべた
}
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不穏な空気に包まれた景色を見ていた
不安があちこちに転がっている
ひとつの石の周 ....
そっと
人差し指で
意地悪に触れる
ところどころ
剥けている皮を
なぞりながら
君を安心させたいんだという
その想いを
胸の奥に募らせる
....
「いつかきっと」は、
この世に存在しない。
「いつか」は
とても便利なことばだ。
いつか、また会おう。
いつか、夢は叶うよ。
いつか、いい事あるさ。
いつか、良くなる。
「 ....
夜の境界の細いガラス線
危うく立ち 薄目をひらき
沈黙の表面張力 声は貝にねむり
とつぜんの風が雲を掃う、
月の咆哮が闇をきりさく
天秤座の右肩からこぼれ落ちる。
ことなる時間のせりあがる ....
大空にはばたこう
全てを忘れて
ホップ、ステップ、ジャンプ
レコードのように
回転数を変えて
時には早く
時には遅く
ダンスを踊ろう
全てを忘れて
窓からはばたいてみよう
....
紀伊国屋を素通りして
今日もジムに通う
123、123、パスパス!
汗水流して
今日も腹筋120回
腕立て120回
頭がすっきりする。
シャワー浴びて
さあ、仕事に行こう。
....
寂しい夜
一人ぼっちの夜
そんな時詩は生まれる。
忙しい時にはできない。
発想が豊かで
冷静な時詩は生まれる。
自分に向き合い
妄想を抱き
誰も傷つけない時
詩は生まれる。
....
輪と輪
夜のみどりの音がしている
鳴らない鈴のなかを
くぐってゆく
月の満ち欠け
柱の内周
どこまでも
砂の色
光は降りて
枝を揺らす
土につく間に ....
あなたのお墓が山の上だから
息がきれてしまう
ちょっとご無沙汰していました
ほら、こんな所に
空中に割れる彼岸花
男でも女でもなく
オモイデを守っている
見下ろせば海の中 ....
空を飛ぶんだ
いつか ぼくは
花火のように
誰もが自分が生きることが
よくわからなくて
誰もが自分でない誰かが
大切で
そして誰もが
心に冷たいものが流れている
「いつだって歩き出せる。」
そう言って
....
きゅっとひねって
ぐいと飲み干す
なんでもないことのように
そうできたらいいのに
あこがれと崇拝が
近づけて遠ざけるから
私はどんどん小さくなって
ペットボトルの首飾りになって
た ....
いつも七時二十四分発の各駅停車
難波行き二両目のいつもの扉の列で
君を待つのがボクの日課だった
布施までの短い時間の満員電車の距離が
ドキドキする未来の始まりだと信じて
アルバイトが早く ....
今まで、いったい、
何本の傘を、
なくしたことだろう。
安いビニール傘も、
奮発した1万円の傘も、
気分を変えた緑色の傘も、
花開くプラネタリウムの傘も、
みんなみんな、
どこかでなく ....
たった1年で
大人になった猫は
春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり
夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり
秋にはふ ....
1
私がプラネタリウムのいちぶぶんになるとき、
それはわたしがプラネタリウムの一部分になるとき
それはわたしがプラネタリウムの一部分になるときの、
きみと、わたしのプラネタリウムの一部 ....
おれたちは 平行線
つかず はなれず まじわらず
でもそれゆえに わかたれず
たとえばこんな かなしい夜には
手をつなぐくらい いいのかな
おれたちは 平行線
遠い昔の幼い目に ....
窓を開けて
春の風が入ってきて
ピアノの鍵盤ひとつ
押して消えてく
そんな嘘のような
ことがあったなら
それはきっと君の
優しさのせい
窓を開けて
流れ星が入って ....
アキアカネ つ、つ と飛んで
サルスベリの花は墓場に相応しい
しろい花 あかい花
手に取れば 鷺草、彼岸花に似て
柿の実色づく帰り道
家々に祭禮提灯
横腹の赤三つ巴 火の玉舞うに似 ....
朝蜘蛛を野放しにして数日
白い壁に
夜を引きずり出そうと
穴は這う
エアコンの吹き出し口を好む
わたしの目がかわく
土壁に
みつけた、と呟いた午後には
あなた つぶされてしまった
....
きみが
見送りつづけたあのバスを
撮ることなんて
出来なかったけど
きみが
待ちつづけた
あのバス停とベンチとを
ぼくは撮ったよ
現像なんかしないけど
捨てたりもしな ....
かれは眠るために
夜のシャワアルウムに横になる
指と指のあいだでほそい煙になった
あの、現代的なルックのガアルを想い
ユウモラスをたっぷりふくむ
気だるい音楽のなかで
吊るした ....
パレード
この坂道を上れば 君が住む街が見えるよ
ポケットにチケット二枚 大事に握り締めて
たまたまもらったんだって そんな言い訳を
準備して誘ったんだ 喜んでくれるかな
待ち合わせ ....
{画像=111004164229.jpg}
いつもの道で
ある日気づいた紅い花
昨日もあったのだろうか
燃えさかる炎の様に
必死の形相で咲く紅い花
葉のない茎の上で
ひと塊の想 ....
さいごの蝉が
真夏のふりをして鳴いていた
この坂は高校のときあがっていた
風が吹いていて
UFOみたいな雲がどきどきした
ぜんぶはぐれ雲だ
ぜんぶひとつの空だ
....
昼夜繰り返される試み
この街が雨で埋め尽くされる頃
呼吸を許されたとき
空っぽの胃
歌う
泣きたい、と
ひっそりのたうつ
こんなにも女(の子)だったかと
雨粒に色を閉じ込める作業
....
青空には
嘘だってとけている
綺麗だとおもったのなら/君が
手を伸ばせばいい
逃げたいのなら
真一文字に切り開け
この空を
真ん中を
こぼれた光りに
僕も吸い込まれよう
....
高校生の頃(かなり昔)
FMから流れてきた(エアチェックしていた)
軽妙な音楽(イントロでやられた)
ルー・リードの歌声(好きな歌声)
メロディを崩していない(笑)
セプ ....
仰向けの俺のテントを
見下ろしているのは誰だ
右足で踏みつけられながら
「朝から元気いいじゃないのさ、この豚野郎!」
詰られるほど
突き出る俺のテント
愛のかたちが壊れていると嘆かれた ....
全部全部ネットの上にあるなんて思うのは大間違いだ
本当に伝えたいことはこんな画面の中にはないのだ
夕暮れの空の色がグラディエーションで変わっていく美しさを
言葉で表現することはどだい無理なのだ
....
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