わたしは健康な子供だった
骨折はしたことないし
入院だってしたことがない
ただの死にたがり思春期
手首にカッターを当てて満足する。
なににも夢中になることのな ....
あの子が止めた時計が 今また動きだしそう
桜の花がほどけたら 僕のカウントダウンが始まる
季節のスイッチを神様が押すと
僕の心は息を吹き返すんだ
凍てついた眠りに落ちていても きっと救 ....
あんまり天気がいいので
かなしくなってしまう
あなたが
ここにいないのに
タイルの目まで
すべてただしい
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる
人々の微笑が釣り針となって
私の喉の奥から
もつれた心を引っぱり出す
私はもがきながら涙を流す ....
暑い夏が続いていた
人々は日々のざわめきを忘れて
海水浴を楽しんでいた
今日のプチトマトは福島産か鹿児島産か
それが人々の生活の全てだった
僕は空を飛んでいた
....
暑い夏が好きだった
手に言葉を添えると時間が生まれた
時間に風味を添えると
愛の形が出来上がった
若さとは手品師だ
思いのままに時間の入れ替えができ
時間の繰越ができる
暑い ....
あいてますか?
愛してますか?
愛らしいかのじょはいますか?
昨日は何か新しいかなしみを見つけましたか?
約束は
履行されましたか?
何よりもあなたがしんぱいです
お ....
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
二人してまた未来つくれるよ
ひかりより速い存在に
乗ってあの星にゆけるのなら
ひかりより速い存在が
発見された ....
しんしんと
たんぼに脳がふる
そそぎこまれた脳を
稲は根っこから吸い込んで
のびやかに育つ
私は脳をたべる
雪見大福と一緒に
稲穂の一粒が
まじったそれを
脳は何でも知ってい ....
私が見た夢は何なのか
過ぎていく幻の中で
いつも私が見ていたもの…
それは現実なのだが
明らかに異国の風景を思わせる
遠くにそびえる街の中で
私が一人で手にしてきたもの
多くは 縮れ ....
なにも言ってなかったけど
おりたたんだ夜をポッケから出して
さあこれからはひとりで生きていくんだよ
と
目は
そんなふうに
そんなふうに
記憶もだんだん
おりたたまれて
高いところから
こぼれた水が
だんだんとぬくもりながら
流れおちていく
その
さいごのひとつぶが
目がしらに発見される
水は
いつもさみしがるから
海と
出会わなくちゃ
....
現住所に越して早4年
アシナガバチと共存して早4年
越して一ヶ月目に
換気扇から進入してきた時には
家中大騒ぎだったけど
今では お互いに干渉しない!ってことで
良い距離 ....
あきのくうきが
からだにしみていく
こきゅうしなくても
かぜがふいている
いなわらのにおいと
ひとつになる
ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
....
二子玉ライズの空中歩道は
向かいの広大な更地へ伸びるらしいが
この世界不況下
行き先の着工が遅れに遅れて伸び悩み
曇天の早朝
工事途中の突端には
長い銀髪の天使がしゃがんでいる
....
わたし は わたし を 拒絶する
わたし は 世界 を 拒絶する
春の朝 世界がすべて色あせた
立ちすくむ 自分の夢を忘れはて
病名は 自律神経失調症
現れた 分厚い壁に 阻まれて
気違いと 蔑む親から逃げ出した
立ち並ぶ 段ボールの街の ....
君の事など忘れたという顔で、今はやや慣れてきた、規則通りの生活をしている。
君と会うのも関わるのも、これっきりにしたいと願いつつ、
身体に似合わない君の声が聞こえて
まだお互い生きてることが嬉し ....
降りてこない遮断機の前で
ひとり半目の
通せんぼ。
向こう岸の空気。
酸化しないと決めたはずの鉄が
怯えるかのように
急激に震えだす。
半目の背丈ほどある姿が
決まり事の便 ....
大人が泣くのは、
羽根が生えたからだろうか。
少女だった私は、ピンクの空を眺めながら、右手で頬杖をついてコーヒーが冷めるのを待っていた。夏から秋に変わる黄色の夕方が終わって、少し夏に戻 ....
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと
山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を
そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
....
少し肌寒さを感じて
久方ぶりの
背広に手を通す
その時に目にした光景は
特に何の意味もなく
朝日が眩しかった
そして
物語は
終わりを
見つけられずに
続いて行く
そ ....
星が涙を零す夜。
僕等は知ってしまう、全ての後悔と絶望。
そして、全てを手放してしまう。
思い出を、トランクに詰めて。
星が楕円を描く夜。
僕等はまた過ちを繰り返す、全ての後悔と絶望。
....
また一つ仕事を投げだして どうせクズさと吐き捨て
さっさと歩き去った
夢と野望だけはやけにでっかくて
あの子との誓いを忘れるくらいに膨らんで
身体一つでぶつかっていって 見事粉々に砕け ....
ねぇダーちゃん
なぜ私とダーちゃんは
結ばれ無かったのだろう
あんなに愛し合って
いたのに不思議だね
ねぇダーちゃん
月日はかかったけど
ダーちゃんよりも
大好きな人が ....
母、母と刻む声が鳴く
笑い飛ばした正義感
身体に穴を開けソフトクリームのバニラを注ぐ
そいつは思ったより甘く蟻が這うように舌が這う
毀れた白濁に紅が混じる 毀れた紅に白濁が混ざ ....
「君は自分の脳漿をデザインするんだ」と68歳のミック・ジャガーが新しいチームと共にずっと俺に話しかけている。月曜日の覚醒は雨。追悼の様なぽつぽつとした雨だ。午後に一度上がると思ったのに ....
内臓と筋肉と精神と
空を見上げれば
口からこみ上げるほどの
未消化な感情が
胸焼けの原因で
とりあえず君と映画を見に行こうと誘った。
有楽町のシネマ1では
Born to b ....
ヒグラシの虫かごを片付けながら
また来ますよ と夏が言ったので
私は わかってますよ と返した
入道雲と夕立も出ていくみたい
いつも 夏は勝手にやってきて
小さい 秋を残して ....
からだがかわいて
つかえなくなった
晴れた日があれば
わたしを日なたにつれていって
骨までちゃんと
腐らせてください
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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