会社の正門を出ると横断歩道を渡って右折する
そこに
名前も知らない神社がある
給料日に銀行へ寄る時だけ利用するようになった
神社の境内のわき道
一人通れる足幅の草だけが禿げて ....
○「夫婦喧嘩」
お互い口を聞かないでいたら
3月が来てしまった!
外では
梅の花が咲き鴬が鳴いている
○「夫婦喧嘩」
妻のいうとおりには
できない
そうかといって
夫のいうとおり ....
私の悪を
悪は肯定している
でも 私の善を
善は肯定している
そして善悪を私は生きる
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
シャンパンが染み込んだ
カーペットが君の面影で
ぼくは
枯葉色のバスタオルの中で
串刺しにされる夢を見る
世界はいつだって午前二時で
救急車は
死体を運ぶのに忙しい
風の噂が耳に届 ....
砂漠の天空に
荒涼と輝く太陽、
孤絶 私を殺すなと
喉を震わせ
声 発しながら
渦巻く無機物に恐怖
吐き出し 切り
到来する 微睡みの覚醒の内、
肉に熱、
貫かれ ....
春が来たら
春を謳う
発狂自称詩人
67歳男が
老婆を追い求めて
ローマにたどり着いた
「ワシはオージリー・ヒップバーンが
好きやねん、大大大好きやねん!」
と言いながら巨尻老婆が運転 ....
揺れる三角、
楽しげに
春かぜ
網戸から、
流れ込む
踊りませう
躍りませう
時の歌声に、
沸き立つ想い
冬の冷気、
暮れ流れ
伸びる直線、
季節を区切 ....
傾いたしずくは
笑うと よけい邪魔だった
離れられるから
乾いてすこし 間のびした
これから 古い 手紙を燃やす
もう、冬が 終わるから
束ねた意味を
要約すると 「寂しいよ ....
一人じゃないよって久しぶりに言いたくなった
自分の意見を言えないことが目に見えたきがした
息苦しさを感じているんだろうかとおもってしまい
一人ではないよって言いたくなった
感情を失ったとき ....
○「素朴な疑問」
金持ちは幸せなんだろうか
有名人は幸せなんだろうか
僕にはわからない景色だ
○「夢みたいな話」
リハビリ中の友人に山頂からの写真を送信したら
「夢みたいな話だ」と返信 ....
夢も希望もない大人へと成長していく、
らくに転げ落ちた顛末の行方はざわついただけで
わからないからこそ、たぶん 夢を見ているような
うたかたを鼻歌にして、闊歩している、風に拐われては
....
例えていうなら
ミックスジュース
形は無くなっても
何も変わりはしない
何も失われはしない
例えていうなら
キツネ狩り
誰も救われない代わり
誰も地獄に落ちない
例えていうな ....
人生は
あっ
という間の
紋次郎
黄色い花が独り
ふるえていました
立ちどまり
ほんのひと時、見ていたら
雪はぱらぱら
舞い始め
僕に笑いかけたのでした
山本に千円貸したけど返ってきません。
返ってこないから、山本を殺してしまいました。
屍となった山本から、大量の性液が溢れ出したので、百均で買ったガラス瓶に流し込んで、それを山本のパートナーのキ ....
数年前に施行された
ロボット機会均等法により
ぼくの職場にもとうとう
アンドロイドが一人配属されてきた
(伊藤です…)
自己紹介もそこそこに
早速仕事に取り掛かる伊藤さん
マサチューセッ ....
円のなかに円が在り
私が今、円かに
落ち着き払う
この夜陰、
無数無限に静かさ定着して
在るもの鳴るもの、
ただ静まり返り
あり
異邦の
声、言葉、歌 突き刺さる ....
黄色いカーネーション
踊る
赤い馬車
冷凍の肉に狂って狂って疾駆する、
未知すがら
供給される
ロボコネーション
すべてはあの青いアオイ天空湖、
込めて籠めて
耳鳴り ....
Slowly, the big body turns,
My favorite summer is leaving.
I wave goodbye.
In the rain,
Like ....
知りたいと思う
この道がどこに続いていくのかを
景色に立っていることで
知りたいと思う
この道がどこから続いているのかを
景色に立っていることで
知りたいと思う
この ....
●本来ならば●シェイクスピアがいるべきところに●地球座の舞台の上に●立方体の海を配置する●その立方体の一辺の長さは●五十センチメートルとする●この海は●どの面も●大気に触れることがなく●どの面も● ....
夜の在り方は本当に様々で術無き者たちは剥がれた鱗のように路上に散らばっている、誰かが有名な曲のメロディーを口ずさんでいたけれど音感はいまひとつでそれがなんというタイトルだったか思い出すまでには至ら ....
胡座をかいた膝のあいだにむりくり
もう小さくもないからだを収めて
炬燵に当たる
そうやって君は私と
お団子になる
つむじの巻き方が似ているとか
爪の形が似ているとか
やわらかなものだけく ....
これは わたしのナイフ
或いは短刀
名前は つけなかった
ナイフ
切るもの何も 持たないが
これぞのきらり
雨上がりの露地の 手ひどく乱れ
そのまま、ただ突かれ
木偶らしい
....
初めての徹夜は冒険だった
満点の星々とか雲隠れする月光とかではなく
眠りという必然性への挑戦だった
眠らない力があった
今や眠る力さえない
眠るのにエネルギーが要るなんて
早起きとは聞こえ ....
ひらかれ
すすむ
こころ、
ことほぎ
孤独、
寄る辺なき
魂の
力と化す。
自称詩人たちの
自称詩人ごっこが目に余る
優しい心のおじさんは
悲しい境遇の人々だから
ある程度は大目に見てきた
本当は
一人一人訪ねて行って
鈍器で頭を殴ってやりたいぐらいなのに
黙 ....
『生きていてもいいですか?
と
だれも問いたい
その答えを
だれもが知ってるから
だれも問えない』
これ、
なんてったっけ?
国語の
古文かな
の授業でかつて ....
休日の朝食には時々ピザトーストをつくる
パンはグラハムが一番だがライ麦系ならまずはよい
下層から トマトケチャップ
玉ねぎ ベーコン ミニトマト ピーマン
そして融ける ....
まざまざと見せ付けられる
世の流れ、森羅万象
襲い来る孤独の波に
戦慄く躰、擲って
涙の夜も、遠くなり
君の瞳の奥までは
一歩ずつでも、前に進みたい
何もかも、もう終わりでも
誰も何も ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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