駅のトイレで歯をみがいた。

わたしは害虫だった わたしにとっての。わたしはわたしを食い荒らしわるいものへとする害虫だった。わたしがわたしを喰らうためには−手っ取り早いのは男と寝ること。どうし ....
私は何も持ってはいない

輝かしい栄光も

妬むべき宿敵も

愉快な思い出も

乗り越えるべき壁も
病や

貧困や

苦労さえ


私は私でここにいる
昨日も

 ....
鏡って動画なんだ
鏡って生中継なんだ
鏡って真実なんだ
テレビを鏡に映して見れば
真実が見えるのかな
「ここで記念写真を撮ろうか
 セルフタイマーで」
「ねえ、真実を写したものが写真でしょ
 なぜ真写ではないの?」
「写したものが
 真実に見えるから写真なんだよ」
けたたましい音で
強制的に手に取るはめになる
iPhone
壮快ないたずら電話
壮快で軽やかないたずら電話


けたたましい味で
強制的に涙するはめになる
トウガラシ
壮快なトウガ ....
塩の寺院を映す川
流れの外に冬は来て
人のものではない足跡を描く


常に 既に
先をゆくもの
黒と緑
終わる午後


坂の曲がり角をのぼる影
だが誰も のぼっ ....
携帯電話の電源ボタン



電話を切るとなんだか

泣きたくなって涙が涙が



すきですか?と聞いてみて

すきですと返ってきた



途端に嬉しいか悲しいか
 ....
小さな小さな自分の世界のごちゃごちゃが嫌になる

心の数だけ ごちゃごちゃがあるってのに

一人分すら処理できないでいるから 大変なんだ

あーって仰いでみると 変わってねぇ

なんも ....
ドット絵の竹林を歩いていた
瀕死の仲間達を引き連れて

ボスを倒して洞窟を抜け出した時
竹取りの村はすぐそこに見えたけど

遭遇した鬼から痛恨の一撃を受けて
最後のセーブポイントまで戻さ ....
海上の水銀のレールを栗鼠型のランプが走る
僕は腐った正午の淵を裂く
愛する女の青い影を抱きながら
銀河の稜線はあっという間に楕円を描く
あるかなしかの国境は音をたてて崩れる
さようなら さよ ....
手紙をちぎってください
ひとつふたつ色づくまえに
すべてを忘れほどけたつぼみが
身をよじり花ひらく頃
すでにその使命を終えたわたしを
しっかりと見届けたなら

夢うつつのまに時は過ぎ
 ....
そこがすべてを決める
場所でもない

少しぐらい
いい感じだからと言って
どこにでも通用するとは
限らない

大概は
勘違いに他ならないのだが

誉めそやされると
そんな気にも ....
 
 
レジの長い列に並ぶ
列は進んでいるのに
なかなか順番は回ってこない
季節はいつしかすっかり秋となり
半袖のTシャツでは
肌寒く感じるようになった
小腹も空いた
トイレにも行き ....
  わたしはあなたを愛しています
  日は沈み夜が街をつつみます
  空を飛んでいた鳥たちは
  どこへ消えていったのでしょうか
  わたしはあなたを愛しています
  なぜならあなた ....
夢の門出に
君を想う

地球は丸くって可愛いなって

宇宙の鋭いむごさは
嫌いじゃないけれど

蒼い地平線が好き

何処までも漂う
ぼくを
繋ぎ止めているのは
たぶんあなた
 ....
もしも今君に 何か告げられる ことがあるとしても
言葉は空しく凍りつく 涙を前にして

君は谷底にうずくまり 「何故か?」 と問いかける
闇は静かに見つめ返す 何一つ答えずに

それでもい ....
都会は公園が狭い

そこらかしこに人々が置き去りにした言葉がころがっている
威力のない不発弾ばかりだ
今は放射能だかセシウムだかで
こだまのように響いていた子供たちの声もあまり聞こえなくなっ ....
陸橋に佇む豚がこちらを伺っていました
以前どこかで会った気がしたのです
毛並みに見覚えがありました
豚と目が合い 気まずい思いがよぎったので
そそくさと その場を後にしてしまいました
豚の目 ....
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
赤い月・青い月・黒い月
月はいろんな想いを映してくれる
わたしの心を捕えて放さない
あの月は魔物……


  赤い月

男の背中ニ 爪ヲ立て
傷口から滴ル血で
夜の月ヲ 赤く染め ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
小指が痛むと薬指が痛む様に
私も痛む
私達は深い深いところで
多分つながっているのだろう
あなたの傷と私の痛みは無関係で
あなたのその傷はあなたの過失
私の指からは血など流れていない

 ....
岬の突端にある一本杉
その根元には猫の額ほどの草原が
崖下に望める港町は
なだらかな坂のある町で
火の見櫓以外高い建物もなく
斜面にへばりついた小さな
小さな灰色の箱の集落

漁船が停 ....
先生が窓を開けた
宇宙に抱かれた教室は
零れそうなほどたわわに実った星の下で
たった一棟

冷たい風を鼻孔に満たして
それは冬の前兆
そんなにおいがした
黒い鳥が飛びはじめる

暗い朝

口笛のような哀切

後悔は

仕方ないわけでも

意味があるわけでもなくて


ただスマイル

スマイルだけが

宇宙をわたる方法だ ....
僕は自分の声が嫌いだ

鼻声で低くて…
ずっとずっと…
嫌いだった

自然と声は小さくなり
人前に出たくなくなった

だけど…
僕の声を好きだ
と言ってくれた
人が居るんだ♪
 ....
まっしろな青だった

思考が感触であふれていて、
すきな人にすきな人はいなかった

そうして皮膚に火がついて

はだしの夜
自分の声がうるさくて眠れない

痛みはすべて彼女 ....
 最期の夜、廃墟は夜空に繋がっている
 かつては森であった荒野を貫く
 高架の瓦礫の向こうへ
 私は痩せた狼のように背筋を伸ばし
 吼える
 石が落ちてくるように

 やがて踞る朝が
 ....
もうサーファーもいない
静かな海

くじら岩を見る

君が高校生の頃名付けた
くじら岩、

高校の時、
友達と遊びに来て
海に浮かぶ岩を名付けた
くじら岩、

その海を
今 ....
火が
材木から
顔をだしたり
ひっこんだりする

勢いがつくと
赤い鬼のように
筋肉質の胸が
出てくる

鬼に熱い息をふきかけられて
からだの前半分は
服の下まで暖かくなる
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
駅(夜)はるな311/10/2 22:38
蒼井真柚011/10/2 22:37
もう鏡しかないイオン2*11/10/2 22:32
祈念写真2*11/10/2 22:31
けたたましく小川麻由美1*11/10/2 22:16
夜へ 夜へ木立 悟411/10/2 21:53
キンモクセイハリマ211/10/2 21:50
ごちゃごちゃ甲斐シンイチ211/10/2 21:00
竹取りの村[group]1486 1...211/10/2 19:49
孤独ぎよ211/10/2 19:27
はねのない蝶ゆえづ211/10/2 19:04
血は余った皮にも流れている花形新次411/10/2 18:51
レジに並ぶとたもつ611/10/2 18:48
Baby I Love You[group]草野春心5*11/10/2 18:25
果てしない旅梅昆布茶211/10/2 18:24
心の翼さすらいのま...2*11/10/2 17:41
息子、七ヶ月ゆるこ611/10/2 16:56
歩くことについての考察小川麻由美4*11/10/2 16:55
金木犀吉岡ペペロ611/10/2 16:47
【 月詠み 】泡沫恋歌8*11/10/2 16:29
秋風nonya19*11/10/2 16:05
基幹にwako111/10/2 15:48
野良猫あるいはルンペン(全)[group]……とある蛙811/10/2 14:10
実りの[group]マフラーマン3*11/10/2 13:38
スマイル吉岡ペペロ411/10/2 13:37
嫌いだった声清風三日月211/10/2 13:36
ふたつの末期usoni211/10/2 12:43
石が落ちてくるように夜雨211/10/2 12:13
くじら岩FUJIMA...311/10/2 11:31
焚き火殿岡秀秋211/10/2 8:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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