打ちまくれ 打ちまくれ 打ちまくれ
空のない道と
明かりのない部屋
珈琲色の悔やみと
黄金色の砂漠が
赤道とニュートリノの間で消えていく
だから
打ちまく ....
誰一人孤独を抱えていない者などないのだ
夏の日差しの下
笑い合う恋人にも
戦い抜き
栄光を手にした戦士にも
異なる形の 異なる色の 異なる大きさの
孤独が
平等に手渡される
....
例えば今 深い海の底で
目覚めたなら そこに 何が見える?
何も動くものはない ただ君だけを除いて
例えば今 霧が晴れたとして
目覚めたなら そこに 何が見える?
誰も気づくものはない ....
朝起きて お天気がいいと
布団を干そうと 張り切ってしまう
ワイドショーに 好きなタレントが出ていたら
めっちゃ嬉しくて 一日中ハイな気分
クッキーと紅茶で 午後のティータイム
仕事と ....
天よりおちる
地表に向かってまっすぐと
天よりおちる
空の色が青く
天よりおちる
風との摩擦に耐えかねて
天よりおちる
ボロボロ形が崩れ ....
競いあう蓮の花が萎む頃
二匹の蛇はそっと沼地から這い出すだろう
からだの一部は岩となりやがて鉄の塊となる
粘液を吐き出しながらくり返す脱皮は脆く
樹木に巻きついた内襞のその白い蔓
毒液は ....
笑顔の先には未来が映る
透かした葉脈きらめく生物
飛翔の群れには溢れる世界
赤い原チャがだれもいない過疎の町を走り抜け
幽谷に消えていく
大切な葉書き一枚胸に抱く待ち人を探し ....
写真集の中の写真をうつした写真家は
もう死んでおり
この世界にはおらず
いまも死につづけていて
モノクロームに象られた
すべすべとした紙のなかに籠って
かたくなに孤 ....
A
枯れ葉が 裏も表も見せながら落ちて
そのうち葉脈だけになり
葉脈の下では 貴族のようなおももちで
うずくまっている それは わたし
B
独りきりの夜 ちいさく もりの ....
この世に過不足を感じないおやじにも
憂鬱はある
いまさら存在の不条理を
問い続ける姿勢も無い今
何だか自分の隙間を見つけられなくて
ウロウロしている
金 ....
野には蜜酒が香り
冷蔵庫の中で
飲み残しのアルミ缶が
虹色の水蒸気を吐き出す
木漏れ日のタペストリー模様に
数学者が美しい定理を発見する
詩人は新しい詩を見いだす
空を行く雲が
....
薄い春を透かして
透明な雲雀は歌い
浅い海では大蛤が
長い舌を伸ばして
むせ返る蜃気楼を
吐きだしている
遠い空では
砕かれた者たちが
陽射しを照り返し
鋭く突き刺そうとする
南国の旅の夜
ホテルの部屋ひとり
時に人恋しく
ポコチンに触れさせもせず
帰した女いずこ
だって好みじゃないから
熱きポコチン爆発寸前
代わりの女
早くおいでよ
ああ胸はそんなにデカ ....
点滅する光を舐め
月を背負い 歩き出す
鉄の地図に描かれた目
錆の花にひらかれる
十一月と十一月
灰と白と黒
入り江の星や
声の星
鏡の前の窓
映すも ....
君は浮上するために
身体に無数を纏ったんだ
離した右手は植物に委ねて
誰にもいえない
誰にもいやせない
この傷は
結構深いところまて刺さってる
心や頭や体が
ずっと助けを求めて騒いでいる
「私はいつまでこの痛みを感じてればいいので ....
隣の彼岸花は赤く連なる
都市伝説の田圃道
学生が歩いていたら
宗教的オバサンにさらわれて
洗脳 されちゃうんだ って
興味本位の友人の背後で枯れた蓮が揺れていた
いつか見た歩行のつぼ
皮と肉を感じさせない陶器の心
手出しが無用になる夕暮れを過ぎれば
手出しが不用になる朝焼けを待つだけ
円形に結んだ口の先が
総じて地平線と重なるようにできていた ....
1日働き続け
いつ寝たのか分らない。
甘い蜜の味
ハニービー
何の楽しみもない。
何の遊びもない。
何の感動もない。
毎日同じ事の
繰り返し
毎日同じ人に
会うばかり
....
楽しいな
愉快だな
嬉しいな
快感だな
人生楽しんで
地味に生きる。
収支は合うもの
楽しみすぎると
不幸が残るもの
人を誉めよう
人を楽しまそう
人の話を聞こう
人に ....
かっこ悪くても
女ばかり追いかけて
いつも振られても、
最後にもてればいい
もてても選ぶのは
1人
誘惑がなく
1人
あわてる乞食は
もらいが少ない。
我慢するほどいい。
....
かきのきをみて
かきのきだとおもってる
ひとをみて
ひとだとおもってる
かきのきからみたら
ひとはひと
ひとからみたら
かきのきはかきのき
なまえもなく
....
唇のすきまからしみだしたものが死んでいた
放射線の中でも一番強いやつ
強い光を放って死んだ
いや、それは見えない
それは見えないのだから、誰も気づかない
見えないものはどこにもない
....
枯れ葉が踊るよ
そば猪口ちょこ
満たして、浸して、
そばつゆどこだ、
野山をえっちら暖簾はどこだ、
日も暮れあてどのない風景
でもどこかでみた風景は
私に描か ....
草原をバトルフィールドに見立て
匍匐前進が一時間以上続いている
周囲から仲間たちの気配も薄まり
冷たい月と数えきれない星々の下
体重の半分近い装備を背負い
身長ほどの銃身を両腕で抱え
....
そう
これが人生
空白の中で ぽつんと立ち尽くしている
前も後ろもない
あるのはただ 紙切れのように破れやすい
自分という存在
かさかさと音を立てて 私は首をめぐら ....
.
嘯嘯と渡る風 牡蠣殻の谷間
置き忘れられた巻き貝
さんざめく天空の波濤
人には気づかれない 水底{ルビ=みなそこ}の弾き手
.
冷たい秋の雨の夜はあなたのいる
彼方から かすかな ....
むらさき色に
宇宙がのびていくのを
見た
小さな
わたしの夕暮れ
家々の窓には
サーモンピンクが
反射して
遡上の川を
わたしは想う
街灯がともるには
....
渡辺満里奈だけが、
永遠だった夏が、
確かにあった
書泉ブックマートのB1Fで、
よいこの歌謡曲の
バックナンバーを買い求めていたころ
けっしてやってこなかった夏休みが
いま、た ....
それでも雲は流れ・・・
夜になり、日が昇る。
心が立ち止っている間でさえ、
雲は流れる。
止まっているのは自分だけ。
確実に時は流れている。
苦しくも悲しくも…
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