ほむら月夜の三日月は

あかく夜空に揺らめいて

うるしのように黒い竜

ほむら月夜の三日月に

巻きつき爪たてかじりつく

揺らめくほむらの端っこを

うるしのよう ....
街の中に確かなものは何もなかった
生きていることだけ
長いぼんやりとした毎日の中を
ぼんやりと 糸を 伝うように

忘れられたらと思う
今までのぼんやりとした苦しみの類を
私の見ている頭 ....
 

ほむらのほなみはかぜそよぎ

さむさのにおいをひがてらし

ほむらのほなみはかりとられ

まちわびはじまるあきまつり

ちょうじゃのたたくおおだいこ

みんなたわらはいっ ....
お盆の上に
ラーメン丼、ふちまでお汁をこれでもかと
お汁の上に炒めた肉を積み上げて
肉の上にレッドペッパーこれでもかと
横にはまっかな林檎一個

しずしずと持ち運ぶ
長い廊下を
食べた ....
哀愁のコートを纏い

感傷の中を走り抜けて

憂鬱の煙を吸い

恍惚のため息を吐き


嘲りのヒールを鳴らすと

マゾヒックな水溜りが弾けた




煩わし ....
他の女の子よりも、
三千円高い女を呼んでみた
出勤表から消えていたので、
てっきりキャンセルだと思って、
他の女の子を写真であたっていたら、
ふつうに22時過ぎに行きますということだった ....
ひかってたのは
真珠じゃない
水滴じゃない
耳飾りじゃないし
ドアノブでもない

疲れていた
疲れていたし
悲しかった

ひかってたのは
真珠じゃない
泣いていたのは
君 ....
当たり前に動く この体も
ずいぶん使い果たしたものだ
これは借り物の器
自分の物であるのは魂だけ

それすら神に与えられた奇跡なら
空気に漂う気配だけが
己自身なのかもしれな ....
敷き詰めた地雷
踏まないように爪先立ちで歩く君

だけども小指が当たってしまって
凄まじい音と共に
私の心に闇が迫る

“ごめん、ごめん”と焦る声
熱くなる目頭
笑いたいのに、笑 ....
酔った足元がふらついて

自分がまだ歩いていたことに気が付いた


鳴り響く音楽は平和と叫ぶ――

――遠くでサイレンが人を運ぶ


クラクションで威嚇するトラック――

 ....
奇を衒う、という作風は
技才ある方がやるもんです
私のようなあんぽんたんには
到底真似できやしないのです


弁えております
それに及ぶ才がないことも
学に費やす気がないことも
努力 ....
歩道と車道の間にある細長い縁石を

すべからずの谷と呼ぶ男がいる。

「周りに高い建物があればある程、俺は燃えるんだ。」

「この高揚感をあなたにも感じさせてあげたい。」

と道行く人 ....
光が
眼を射抜く
明るさが
全身を焦がす

闇と静寂のうち
それだけが
僕を活かす
空間と時間

夜のサイレンが
耳を衝く
胸騒ぐ
遠いかすかな音

風が空が
笑っ ....
こんなに蒼い夜なんて
マグネシウムが発火して
残像、点滅、浮浪、波紋
ちりぢりなった光の幻がおもいおもいに集まり
光の切り絵でかたちどる街の風景

こんなに蒼い夜なんて
トリケラトプスが ....
高速の事故渋滞のせいで下道も混んでいた

何台かが裏道に抜けてゆくのに付いていった

そしたら知らないふとい道に出た

駅前のように店が沢山あってマンションが並んでいた

なんで今まで ....


抜けるような
青いうしろめたさを



ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって



可憐な
ピンクのあてどなさを



みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
膣のないパン屋と
バグだらけの牛乳屋を
定期券片手に往復するだけの日々。

こういう月の見えない夜には
機上の人になりたい。
福引き末等の赤い赤玉を
小枝と一緒に運ぶ小鳥の
白い機上の ....
てのひらに
乗らずじまいの鳥でした

だから
わたしを探すなら
むこうの風の
枝あたり

落ちるともなく
揺られ続ける
木の葉の
ような

ささやかに
確信めいた一枚の ....
あの日は遠かった

今はもうこんなにすぐそばにあるけれど

思い描いた未来とは

ちがっている



私の思い描いた想像のなかにあったのは

小さな灯りの中にある

ささや ....
枯れてしまった微笑み
風も光もない瞳
その手を握ろう 暖めよう

何もなくても 側にいる
なにかあったら その肩に手を置くよ

君と私のいる場所の
次元すら異なってしまったとしても
 ....
表と裏から
挟み込んで サンドイッチ
そんなゲームが 有ったような

手つなぎ鬼は
一人じゃあ 出来ないの

缶蹴りの 準備くらいなら
あの 自動販売機の前で

カランと音させてか ....
昨夜から彼女の心臓の音が聞こえない。

もしかしたら、彼女の心臓は消えてしまったのかもしれない。
大きな爆発音の後から彼女のパルスは消えてしまっていた。

私は人間の腐った肉に喰らいついて、 ....
夕暮れに
帰りたいような
帰りたくないような

大人の顔で過ぎてゆく
あれはどこ行きの電車なのだろう

オレンジ色のバスの灯に
すいよせられて明日へ行く

斜めの頂点
十二時の山 ....
血が足りない

血が漲ってない

興奮に体が耐えてない

どことなく

全身が乾燥している


三ヶ月よく頑張ったよ

おまえもおれも

飲み干したカップを

静かに ....
想いがまたひとつ
キラリと白髪になる

喜び悲しみ
全て抱えて白髪になる

白髪の老婆になりたい

たくさんの想いを秘めて

思い出がキラキラとひかる老婆になりたい
  川沿いを
  髪のながい
  女が一人
  頭骨によく似た
  薄赤い花を
  五つ
  のせて
  乳母車を押してゆく
  女がひとり


  *


  ( ....
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
詩をよむ

襟をただして 向かい合い
掬いとられた言葉に耳を傾ける
駆けても丁寧にしても捕まえられない
のろまな自分をちょっとま棚に上げて
他人の世界に没頭すると
動き出すはずだ

 ....
育てる
花を育てる

愛しい我が子を抱くように

育てる
花を育てる

我が子の明日を夢見るように




よく見かけるひと

花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
午後の大きな顔が公道の真ん中を通ってずんずんこちらに迫ってくる。何の躊躇も無いその目の色は鳶色だ。逃げ出すことも無く同じ方向に歩きだす。その顔は側面から夕日を受け端正な顔が陰を作って歪み出した。夕日は ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ほむら月夜の三日月はmortal...111/10/18 1:42
俺の心にはいつも番田 111/10/18 1:28
あきまつりmortal...111/10/18 1:28
こんな流れもある木原東子5*11/10/18 1:09
道化faik7*11/10/18 0:26
三千円高い女はだいろ711/10/18 0:07
ひかってたのははるな211/10/18 0:05
魂の行方菜穂1*11/10/17 23:56
お互い様なふたり三奈1311/10/17 23:50
帰路faik0*11/10/17 23:41
遠吠5*11/10/17 23:37
すべからずの谷灰泥軽茶111/10/17 23:29
日と夜のあいだにシホ.N311/10/17 23:19
蒼い幻灰泥軽茶3*11/10/17 23:10
知らないふとい道吉岡ペペロ411/10/17 22:53
陳腐nonya24*11/10/17 22:48
機上の人シリ・カゲル111/10/17 22:36
枯葉千波 一也3*11/10/17 22:09
遠い未来桜 歩美1*11/10/17 22:03
白い歌凪 ちひろ311/10/17 21:30
孤独なサンドイッチ藤鈴呼7+*11/10/17 21:28
頭垂れるくらげ青いくらげ211/10/17 20:47
十二時の山朧月311/10/17 20:37
頑張れ吉岡ペペロ611/10/17 20:10
白髪みふみ411/10/17 20:06
花を連れて草野春心611/10/17 19:30
立方体渡 ひろこ30+*11/10/17 19:23
詩をよむメチターチェ...7*11/10/17 19:07
育てるひと恋月 ぴの3011/10/17 19:02
顔 初級編……とある蛙6*11/10/17 16:19

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