イラついて
鬱血した脳髄をガリガリ齧りたくて、どうしてもそうしたくて
釘抜きで顎を削っていたら鈍臭い音がして
俺の口腔には脳漿の雨だ
舌の上に降るたびに目映い光が…
....
壁が有るなら 穴開けて
風通りダケ 良くします
風が 吹かぬなら 息 吸って
そう 思い切り 吐き出して
自ら 風を 作ります
嗚呼 だけど
どうしたことでしょう
寝冷えし ....
雲が如く
雷が如く
街道をゆく拙者でござる
てくくぶらぶら峠の三吉屋に着いたのが宵で
団子な気分でもなかったが腰掛け ....
愚鰉頌獯は馬鹿なんですかと
いいながら
キャベツをいためると
あまみがまして
でも
あまみがましても
まずい
あと本当に馬鹿だから
重ねて指摘することは
無粋
考 ....
若い頃 林檎畑で見た光景
霜柱で凍る草の下に倒れるとんぼと
そのとんぼの上を 何度も上下に飛び
まるで助けようとするように 凄まじい気を
放っていたとんぼ つい 凍りの中から助け
しばらくし ....
暦の上ではけふから冬
パソコンが指に温かいので
幼い気持で十本並べた
若い自分に戻って尋ねた
あのころの若い夫に
どうしていつも私のこと怒るの
お前が馬鹿だからさ
どうしていつも ....
おく病で
部屋から出ないと決めた日
には 味わえない感覚
外に出たのは良いけど
人目気にして強がって急ぐ
身では 見れない風景
じぶんにとって
自然で無理のない
歩き方 ....
幾千の言葉をくぐり抜けて
夜に流星は降り注ぐ
人は自分達の言葉をもって
自滅することを願っていたのだった・・・
僕は「彼女」と二人きりで 丘の上で
天空の空模様を眺めてい ....
ただ流されるままに
生きてきた
モノクロ つまらない世界
蹴飛ばした石ころ
水面に映るオレの顔 歪ませる
まるで意思のない
操り人形だね
望むものは全て
両手をすり抜け
....
「明日という希望の光」
なんていううさんくさい言葉を
わたしはいつまでも信じられないまま
からだだけ大人になって
背けたい真実と
妥協する常識と
逃げられない世界に
がんじがらめにな ....
Oh Soapland
目くるめく官能の夜
誰もがソファに座っていた
焼けつく赤絨毯の向こうに
揺らめく湯けむりの中から
おしとやかに
三つ指をついて
現れた人は
Oh Soapl ....
真実は暁の外にあって
君は村の外で佇んでいる
やがて来る夜明けを待って
君は一人、焚火を暖めている
遠くから男達の叫声 それでも
君はたじろがない
男達はやがてやっ ....
自分のでないポケットは
どんなものがはいってるんだろう
あの人の手がかくれてる
ポケットにはいってみたい
冬の間にポケットの中のあたしは
あなたと一緒に旅をする
あなたの見ている世界を ....
街を彷徨う蒸気と共に
白熱した悲しみが車をよける
手をつないだ恋人たちは
知らない土地の話をしている
七色に輝くスーツのポケットには
小さな戦争の火種が入っている
....
弱き非が連なる...
誰にも見せられない世界の放棄... 仕立ての世界、、
自分を感動させ、分け隔てたい訳ではなくて、、
言葉を覚えるのも億劫だった 黄昏は全てを許可していた
もうじき、本 ....
ハンバーグプレートでスクラッチするDJ兼ラッパーがいたんだ
新人なのか目印としてバレバレな絵まで書いて
だけど生焼けだったのがいけなかったのか
ツルツル滑ってちゃんと音が出ていなかった
先 ....
きれいな夕日を
三人で見た
暮れゆく空にピンクが咲いていた
二度と訪れることのない
今日の夕日
二人が
母との懐かしい記憶として残してくれたらと
そして私は
冥土の土産 ....
キリギリスの足を
できるだけひっぱり
忘れて帰ったパンのカス
聞こえてくるのは
横顔ばかりだけど
はちまきの柄は
鮮明に覚えているのだ
消えていく
消えていく
消えていく
昨日の記憶から
ぼくの会話が
沈んでいく
沈んでいく
沈んでいく
昨日の思い出から
ぼくの輪郭が
流れて ....
カラカラと
かれはがおちる
カラカラと
いいわけのように
カラカラと
ゆるしてくださいと
カラカラの
りゆうもおもいだせずに
母さんが力強く呻いた
父さんは喜びともつかぬ
情けない声をあげた
そしてぼくは出てきたのだ
危険な
しかもおそろしく不条理な世界へ
ぼくははげしく泣いた
丸裸のまま
もはや
....
朝が来るのを待って
針を廻そう
まだ何が不安か
分からないけど
大事にしてたブリキの人形
誰かの目で壊して
僕以外の視点で
話は続く 早く早く
街角の落書きを
夕日が ....
遠い異国の地で安い労働賃金により
生み出されるスニーカーたち
一日中機械の音を鳴らしながら
大量生産されていく顔はどれも同じ
それは何かのはじまりに購入したスニーカー
もう何年履いたかは ....
ひまわりは もう 空いろの自転車をこがない
それが すっかり あかね色にかわって 杖をついて
やっと歩いているから
風をたべていた鳥は 夢をたべはじめてからずっと 腹をすかせ
風は その ....
いえのまんなかに
わたしがいる
いえをでても
わたしがいる
そのまんなかを
あるいていく
どこまでいっても
そとがわがある
どんな棺も
青年の死には窮屈だ
母親の嘆きも
揺籃には大き過ぎる
白い菊も
その肌には不似合いだ
彼の愛したのは太陽や風
ロックンロールや女の脚
ああ、大きな坊や達
逞しい赤 ....
幻 こぼれる 氷菓子 かけ足で
遠雷 蘇り 青い穂 すいっちょん
夕闇 墨汁 音もない 匂いだけの
風鈴 甘い月 おくれ毛 うちわで
さようなら
プラネテス
あれは遠い日のこと 僕らは真夜中に
街を抜け出して 綺麗な海へと出かけた
満天の星空に 僕らただ黙り込んで
何処にも居なくて 誰でもないフリをした
流れ星見つけ ....
本当の欲望の姿は尖った鉛筆の芯で軽く打った点の様なもので
ともすればまぶたが落ちそうなこんな夜こそ
俺はそいつの姿を見なければならない
死んでいけばいくほど
生きようと ....
貴方と私、背中合わせで鏡合わせ
目に映る、貴方の瞳は虚像の光
もう吐息さえ聞き取れないほど遠く、
手を伸ばしても擦り抜けてしまう
鏡の中の貴方の{ルビ表情=かお}が視えないの
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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