スーパーで
酒と肴をひとつずつ持ち
買い物カゴの最後尾に
並ぶ小さな老人
ぼんやりと薄明るい部屋

冷たい空気にさらされ

体はだんだん灰色になっていく

コンクリートあぁコンクリート

スコップでよくかきまぜられた

生コンが口の中へ少しずつ流し込まれ ....
君の
長い
黒髪

櫛で
すき

風に
靡く
黒髪

影を
生み

肌に
つく
黒髪

指で
触れ

床に
散る
黒髪

汗に
湿り

椿が
 ....
編みきれない編み物の原因なんて
きっと何かの理由があってのことで
理由は充分満タン
足りているはずなのに
それでもズバリ
足りていないと思うのは果たして・・・

ちょっと前まで
11の ....
冬の気配を感じる日

信号待ちの足元に

からから枯れ葉が舞っている



まるで君の言葉のよう

冷たい風に吹き負けて

枯れてしまった君の言の葉



 ....
俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者

誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな ....
悲しみは空っぽな鳥かごの中
小鳥は遠く離れて野原の地面の下
ひとりぼっちで目を閉じ埋まっている
柔らかな羽毛に包まれた小さな体は
土が含んだ夜露に濡れて

悲しみは流れ星の掠めた夜空にいつ ....
心なんて
みえないものに苦しんで
穴あいたりふくらんだり
ほんとにしてるの?

心なんて
みえないものに期待して
傷ついたり癒されたり
いそがしいんだね

だれにもみえなくて
だ ....
吉野川から 鳴門海峡も側溝のように横たわり
淡路島で途切れる
地平線は揺れない
地平線をさがす
わたしを切り離しているのはどの海峡か
どの法則か

(浮いているという錯覚)
(あるがま ....
ぽ 

と花が咲く

しゅん

と萎れる

そんなこと目をくれることを
忘れてしまっている
今日もゴミを出して
顔を洗い 身なりを整える
そして朝ごはん
循環する朝が
おか ....
朝からの冷たい雨がやんでいた

野戦病院が濡れていた

夜気が目鼻を洗っていた

美しい白をぼくらは調べていたのだ


怪我ぐらい

当たりまえの話じゃないか

生きて愛して ....
お空にうかぶお月様
まあるい大きな傘さして
明日はすねて出てこない

足元で咲く小さな花は
精いっぱいに背伸びして
きれいでしょ?と自慢顔

隣のあの子は憂鬱そうに
あくびと一緒に涙 ....
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの

歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの

無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
あの人の真似をして、煙草に火をつける。


ただ、
私とあの人の関係と、
あの人と煙草の関係とは、
とてもよく似ていたので。

私はあの人のように
火をつけることができない

む ....
ことばは
言の葉で良かったなぁと思っている

言の歯だったりしたら
虫歯になったり
何かに齧りついてしまったり
いろいろと痛そうだ


という文字は
漢字は
他にも沢山あるけれ ....
今日は月が一番
綺麗にみえるんだってと
君がそう言う口元を
不思議な気持でみていた

月は月だよって
とても言いたかったけど
君の瞳がやけに
光ってたから飲み込んだ

秋の夜の
 ....
 
 
アルミニウムの陰で 
子守歌を歌う
眠っている人は
おしゃべりだから
わたしも話せることは
すべて話したくなる
秋雨前線が北上して
他に何もないこの辺りにも
やがて雨が降る ....
インフルエンザワクチンを受けに町の医院にゆく

一年にいちどここに来る

蛍光灯の白いひかりが湿っぽい

なんだか懐かしいような気がしてくる

そとは濃い青灰いろの雨上がり

血圧 ....
娘のように
夫が背を丸める
冷蔵庫は
水を集めて
静かにしている

床の上で
私の娘が
寝ている
のが怖い

横顔が淫らに濡れている
側を通り過ぎる足
に絡まる夫の口
が甘 ....
娘の時間になると
町が焼ける
夫は静かに
壁際で畑に手を入れる
土の中に娘の
背中を見つけて
私は夫の腰を
押す

水をまく
娘の寝所に
知らない男が
混ざった香りの
後で
 ....
やまからなだらかに
流れてくる人
の背中に花
生活は彼岸に
咲く花火の様
指先に止まる
夜の羽虫の
夫、

娘は
三度目の
深呼吸の内に、
静かに眠る
己の
無能さに
気付くとき

同時に
気付くのです

あの
丸まってしまった
背中は

何年も
何十年も

挫折せず
日々働き
私達を
支えてくれていたのだと

 ....
                   111111



まがじんがらになせられたら、がらんだりんぐらんぐにんぐみんくしんぐりんぐやんぐ、まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐり、たらまんがら ....
コンビニでお昼におでんを買う
予算内に納まるように三つだけ
出汁はたっぷり
冬が近い

お腹の中からあったまりながら思う
ああ 関東炊きが食べたいな

おでんじゃない 関東炊き
ここ ....
台詞が浸透する
蝶じゃなくて花なんだ
月じゃなくて太陽なんだ
生活に懐かしい呼吸が舞う

遠くから見守っていた蝶が
夜のとばりのつぼみにとまる
戯れながら休息を得たなら
朝日を浴び 光 ....
消滅すのは、偽善者の譫言でよいのだ!

害虫ども!
美しく焼け落ちたマリアの足を舐めよ!

空、から、萎びた、銃弾
私、達は、滅びた、残骸

奪われる、熱
切り裂かれた、闇の息の根
 ....
月はたった

29日で満ち欠けを繰り返すけれど

宝くじはほんの

ひと月で当たり外れがわかるけれど


もうすこし

時間のかかることの方が

世の中には多い

クリス ....
言葉よ、お前の魂を

私の手に明け渡せ

私はそれを使って

お前を解き放とう

この正邪の入り混じった世界に

全き"肯"として

私はお前を解き放とう・ ....
心、柔らかく

空は静かに

海は満面を湛え

光はそれぞれの表情

人は悪臭と光輝を放ち

鹿はいつもの足取り

己はそれを見下ろして天界気取り

神は・・・いません
 ....
ことしはじめての雪が降る
手ぶくろもしないで
耳あてもしないで
つめたいだけの肌にする
きん、と
こめかみのあたりが痛むのを
わたしは冬のせいに
したくて

 *

おんなのこど ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
無題木下レモン211/11/12 0:51
生コン塊灰泥軽茶2*11/11/12 0:35
椿りり1*11/11/12 0:19
失敗するハズの駆け込みyuugao1*11/11/12 0:15
枯れ葉COCO1311/11/11 23:58
within7*11/11/11 23:52
悲しみsalco8*11/11/11 23:23
確かに不確かな存在朧月211/11/11 23:13
架空〜closs-linking〜伊月りさ4*11/11/11 23:04
日常1within011/11/11 22:48
ぼくらの戦争吉岡ペペロ211/11/11 22:40
歩き方森未14*11/11/11 22:05
えにしnonya20*11/11/11 21:17
アイトウゆき311/11/11 20:40
言の葉小池房枝311/11/11 20:01
特別な月朧月211/11/11 19:55
秋雨前線たもつ711/11/11 19:51
雨上がる吉岡ペペロ311/11/11 19:39
習作ballad011/11/11 18:35
211/11/11 18:31
1+11/11/11 18:26
りり3*11/11/11 18:15
ただいまあおば9*11/11/11 16:56
関東炊き相差 遠波7*11/11/11 16:40
花蝶陽月たちばなまこ...18*11/11/11 14:10
人間愛など救いにもならない。檸檬16g011/11/11 14:05
生きてゆく吉岡ペペロ211/11/11 12:18
言葉の魂yamada...011/11/11 10:53
心、柔らかく211/11/11 10:53
11月ふたりのボートが、宝ヶ池をなぞってゆく日野中奈都811/11/11 3:35

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