トマトはなぜにそれほど

鮮烈に赤く染めているのだろう

緑のへたさえ惜しいほどの鮮烈さ

皮一枚隔ててみずみずしさをほとばしらせ

片手で宙に放りなげれば

それは美しく光を放ち ....
あぁなんて可愛らしいパグなんだ
そのしわくちゃの顔の隙間に
柿ピーを詰め込んでやりたい

そんなにすり寄ってくるなよ
俺のことをそんなに純真な瞳で訴えかけてくれるな
すました顔したって間抜 ....
何年も帰っていない故郷にいる
当然私の居場所は無く
家族はそれがもう当然のように
暮らしているから
私が帰ってきても気づかないようで
いつもの口癖のような言葉を
えんえんとお互い喋っている ....
光があるのだから
わたしは黒い影でいい
あなたを照らす
光はひとつ
遠くに感じる声
それでもあたたかい
遮るものは
わたしのいのち
ひとつだけ
頬を伝う、ああ
なつかしい
こんな ....
やさしいひとの
翳りを見つけた日は
こころに羽が
生えるのです

軽くなって
軽くなって
どこへも辿り着けない
わたしになるのです

落下は
とても重たい手段だと
そうして ....
熱源を失った金属は
思いのほか冷たい。

液体と固体のハザマで
常温保存される記憶。

拒絶する側から
拒絶される側へと
変化していく。

金属ヲンを宿らせた
水差しの進入口と
 ....
神様に抗議したら







死神のライトバンが横付けして ....
夜になるとみえる星は
きれいだけど
さわれないの
だれのものでもなくて
だれのものにもならなくて
あたしがみたって
怒らなくて
相手にもしなくて
たったふたりきりみたいに
星とあたし ....
おれよりさきに
しんではいけない

ふたつならぶきのひとつが
きょうついに
さいごのはをおとした

しゅるいのちがうき
もみじはまだうつくしく
ちりそうにない

らい ....
・・・
徐々に拍手
やがて喝采
そんなふうにして雨が
ふりやまない
かなしくない
矢印が斜めに
さしこむ窓に涙
いえ、ここはみずのくに
・・・


そらに昇ってゆく人は ....
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい

君はとても
ていねいな人で
きっちり ....
夜の闇にまみえる強がり
朝の光を拒もうとするまどろみ
どうするんだどうする
ずるずると重い足をひきずって
まだまだ迷ってみるのか
悲しみ苦悩
そのようにみえるもの
どうするんだどうす ....
住めば都
    住めば田舎も名所
住めば都の風がふく
    住めば都で花が咲く
ごもっともだ
      いぃことわざだ
だから
   原発の除染が完了すれば
ふるさとに帰りたい  ....
 
 
信号待ちをしている間
わたしたちは話をしました
空は曇っていました
とても長い信号でした
三十メートルくらいはありました
話も長くなりました 
けれどわたしたちの身体と言葉では ....
その工場には
淀むことのなく
エルガーの旋律が流れる
木管を低く震わせる安定した音色
勇壮な大河に抱かれる

誰彼の何気ない表現は
神々しい余韻を含み
小さなアイデアは
淡い発明の光 ....
  顎鬚をたくわえた男が
  布を手に玉蜀黍を磨いている
  小屋の外に置いた籐椅子に座り
  一心不乱に



  遥か上の方で青空が
  ずっと前に動きを止めたことを
  ....
顔を上げるとそこは晴れ
雲が犇めく青い空
或る者がそれを美しいと尊び
まるで人の心みたいね、と
浅はかなリリックを書き連ねる
それと恰度おんなじ頃
社会生活にあぶれた蛇が
安アパートのポ ....
僕は皮膚の内側が
赤く錆び
その欠片が1つ落ちるまでは何もしないでいたい

そうしたら
透明になってゆく血液と漣の色を覚えて
ひたすら画家になった
気分で文字をカサカサと描いてみる

 ....
俄かに湧いた嗜欲
降りしきるリビドー
僅かながら煩悶
還元的自慰行為

動じぬか理知
乗らぬか理知
壊えぬか理知
それゆえ理知か

行けど行けども
合致せず飽和
致し方なく
 ....
さあお座り
夢にまでみたこの旅
熱い岸に
焦がれるまま進む

潮のながれ
追い越せばまたつらなり
阻むものには
かぜのはやさのせて

よくおききよ
笛を吹いてあげよう
白い手を ....
川には黒い雨が降り
それが川底に溜まった黒い川からは
瘴気が漂い
人が欲望のままに踊ったために
生み出された毒が
吹き出す

毒を吸って育った少年たちは
こっそりと蟲を殺す
昔、まだ ....
分け隔て泣く
過去の過ちの過望なる積み重ね、
分け隔て無く
私への頷き、疼き、きさらずがさつきに代わる 取って代わる、、
私の中のきさらず 抜きん出て さつきに 到達される 淘汰、、
どちら ....
初雪草

はつゆきそう、って
読むんだね。

よく見る 
葉のような 華のような
一年草なんだね

葉は その下に 君臨していて 
何だか ステキ

ゆきんこ って 思い出した ....
風が冷たくなってきた。
クリスマスも近いな。
電飾された家々の
そのむき出しのコードが日本らしくて好きだ。
足早に駅にむかう道、コートの襟を立てる。

何処からきたのか
スーッと北風が ....
なんて幸せで可哀想な子なんだ!タカちゃん

大人用の洋ナシのタルトには
洋酒が効いている
一口もらって『辛い!』と評した
その味覚に驚いた
ひねた舌には
たいした刺激にもならない隠し味を ....
そうだといいな

と思うことは

いつもほんとうにはならないけど



そうだといいな

と思うことが

できたことが

ただうれしい
素麺のはえる大地を買おう
安心したい訳じゃないと付け加えながら
姉の隣にいる人の目をかいくぐって
一ページ目からやり直そう
安心したいわけじゃないけど
公園を見た
絵を描いている人を知った 私は
自分を思うこともなく絵を描く人を見た
人であることを きっと 私は理解した
いびつなかりんとうを

つまんでふりふり明日の行方を占う

未来の予感なんて当てにならないけれど

いびつなかりんとうをふりふりしていると

なんだか可笑しさが込みあげてくる

ど ....
これはいつの面影だろうか

胸にぽかりとあいた穴は
形を変えいつかの面影となって
おぼろげに映す

ぼんやりと映った影は
飼っていた猫の日向ぼっこの面影のような
よくブロック塀の上で気 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
トマトの血灰泥軽茶3*11/11/19 1:57
パグ日和2*11/11/19 1:37
帰郷8*11/11/19 1:23
落花511/11/18 23:13
切り捨て難い暗がりへ千波 一也3*11/11/18 22:38
夜間に響く音yuugao011/11/18 22:28
俺は死んじまっただTAT5*11/11/18 22:18
触れない距離朧月311/11/18 21:20
亭主関白小川 葉011/11/18 21:11
YUME唐草フウ8*11/11/18 21:10
消しゴムの詩森未21*11/11/18 21:05
生き刻むシホ.N211/11/18 20:51
黒い梢(二)信天翁311/11/18 20:23
信号待ちたもつ311/11/18 19:34
希望と栄光の工場佐野権太5*11/11/18 19:15
玉蜀黍草野春心5*11/11/18 18:56
殺風景faik13*11/11/18 16:09
空が喋れなくなった日のしずかな青い唄マーブル411/11/18 16:07
猿猴が月faik4*11/11/18 15:07
ファンティーヌ根岸 薫1*11/11/18 14:52
冬の闇たまりwithin4*11/11/18 14:08
分け隔て!狩心011/11/18 12:50
初雪草藤鈴呼2*11/11/18 12:46
言葉の粒そよ風3*11/11/18 12:06
幸せで可哀想なタカちゃんへ相差 遠波5*11/11/18 10:44
目覚め朧月411/11/18 8:26
グロテスクなのは土で吉田安良田111/11/18 6:22
ある日私は番田 211/11/18 1:55
かりんさま灰泥軽茶211/11/18 1:21
面影レントゲン311/11/18 1:07

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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