夕焼けに飛行ねこが飛んでゆく
夕焼けに飛行ねこはあうのだそうだ
赤く熟れたトマトとクリームチーズくらいに
飛行ねこは大きな群れをつくり
それはまるでひとつの地平線を形成している ....
知りたくないことが
知りたいことで
半分ダケ知ってること
全部ってどっからどこまで?
始まりが知りたくてこわくて
終わりなんてもっとこわいよ
人ごとのソレはとっくに知ってても
だ ....
スペルマ色の空に
固形の声で叫ぼう
星の瞬きに涙するなら
前傾姿勢で挑もう
君が好きだから
君が大好きだから
君を愛しているから
違ってない
違ってない
欠片も違ってない ....
あなたの唇に息を吹き込む
サンピエトロ大聖堂を流れる僕の風
祈りはあなたのために
そしてピエタ像のように抱きしめて
僕はいつでもペテロになってあげたいと
あなたの唇に言葉を貼りつける ....
ただいぬ
誰の
何の役にも立たない
ただいぬ
いつもひとり
だって珍しいから
そしてとてもありふれているから
みんなが囁き合いながら遠巻きに眺める
頼んでうまれてき ....
酔わせておくれよジャックダニエル
まっすぐにこの喉を焼ききって
酔わせておくれよジャックダニエル
朝はまだ遠くにあるはずさ
酔わせておくれよジャックダニエル
冷たい夜風も溶かしきって
酔わ ....
闇を溶かしてながれるナイルの畔にたたずむ
星の光りを映して夜は長い
地中海のあおのために漆黒の時間がある
エーゲ海
アドリア海
チレニア海
イオニア海
....
あの{ルビ鋼=はがね}の壁を
いつしか破れると信じて
今日まで生きてきた
壁一直線に何度も叩いた拳は
赤鬼よりも おどろおどろしく
涼しげな白の壁が 次第に青くなっていく
この一振 ....
言葉はいつも
私の中を知った 言葉は
言葉自体であることを知らされた
私ではなく 真実だ
私はいつも
言葉を読んだ だけど
私の思いを流れていく時
言葉自体であることを いつも感 ....
ほんのひととき
眠りから覚めた亀は
こんなに長く生きてきたけれど
これが死であったら
どんなに心地よいものだろうかと
そして再生される私の肉体は
これほどにすがすが ....
絵本の世界に
閉じ込められて
外に出たいと
泣きました
絵本の中だから
外には 聞こえません
頁を捲る音が
海鳴りの様で
耳を 塞ぎました
目を 閉じました
其 ....
絵本のウサギは
嗚呼 もう 本当に
楽しそう
あっちへ ピョンコ
こっちへ ピョンコ
重なる 二つの耳は
仲間同士の 挨拶
ピョコン と 揺れると
頬も 動く
ピクッと ....
絵本の中に
私は
未来を 見た
遠い 夏の日に
陽射しを
怖がることも なく
翳る 移ろいも
知らず
飛び切りの
笑顔ばかりを
唯だ
重ねて
★,。・::・ ....
鋏をカチカチ
うごめくカマキリ娘
夏にやられて
干乾びた脱け殻
通り眼三センチ
うなだれた電線に
三拍子音符を刻みましょう
晴天日和
丸裸で記憶咲かし
毛虫のブローチしたら
....
誰もいない六畳間
頬を畳にくっつけて
夏休みも終わりの午後
八歳の僕は昼寝する
風が簾を通して頬を撫ぜる
うつらうつらしている僕の眼の先には
隣の部屋でミシンを踏む
母の姿がぼんやり ....
不安になると崩れてく
築いたはずの足元
年月なんてあてにならないね
枯れ葉は舞う
つかめばこなごなになる
知ってる枯れ葉の感触
だからこそ触れられない
それは優しさじゃない
す ....
からだをほどいて
時間を失くした
生きていることは
良いことでも
悪いことでもないね
のぞみ126東京行き
名古屋から乗り込んだデカ目と太目
ジョーシとブカは帰路を本部長の噂
子のサッカークラブ
プロジェクトと社長の意向
途切れがない
そして同時に立ち上がり
喫煙ルームへ ....
燃える
{ルビ椛=もみじ}を煽るように
わたしが吹きつける
燃える山
きみを理解したいので燃やした
わたし
を 理解しようと
祈りが増え
祈るための言葉が増え
言葉を行き交わせる ....
彼女のご両親に、
挨拶に行った。
なんかのイベントのとき、
雨が降ることが、そう言えば多いので、
ぼくは雨男なのかもしれいないと、
傘を持って、
部屋を出るときに思った。
5000円 ....
お久しぶりね、きつねさん。
いちにち、いちにち、寒くなって
ほぅっと、吐く息、朝早いと白くなるし。
雪のにおいがしてきたり。
そうするとね、きつねさん。
頭のなかに君がこんこんこんと、やって ....
僕は本当に人を好きになれるだろうか
僕は本当に人を愛せるだろうか
僕は本当に君を好きになれるだろうか
僕は本当に君を愛せるだろうか
僕は本当に家族を好きになれるだろうか
僕は本当に家 ....
花は花として
月は月として
星は星として
鍋は鍋として
お玉はお玉として
そんなあなたのどこに僕は納まるのだろう?
大それた杞憂だなと思いつつ
....
貴方の腕に収まってしまう程の
小さな背丈に、細い首
髪から香るのは、柔らかなシャンプーの薫り
甘い体臭に交じって、あなたは柔らかな身体を抱きしめる
そして、蛍光灯に照らされ天使の輪が浮 ....
光と影の国を想って
お前は紅茶を啜っている・・・
僕はタバコをくゆらせて
いかれたイタリア人を気取っている
君の髪は栗色 それは淡い・・・
それを奴らは下らぬと称し 黒髪 ....
水あかの目立つ
くたびれた流し台に立って
不器用に皮をむいたりんごの
やけにざらざらで
ぼくの手でさらけ出された
瑞々しい果肉の表面を目の当たりにして
なんだかぼくの心のどこかに
い ....
ある男が公爵夫人のことをカスのゴミタメ クソクソゴミ人間と呼んだので訴えられた。
裁判長は男を有罪とし、今後公爵夫人をカスのゴミタメ クソクソゴミ人間と呼ばないように命令した。
男が聞いた。
....
鳩尾から飛び立つ
フラミンゴの羽音を
君に
聞かせてあげたかったけれど
仙骨から這い上がる
虹色の蜘蛛を
君に
見せてあげたかったけれど
せり上がる甘酸っぱい海面で
何を ....
のっそりのっそり 午前中
猫が歩いている
公園は 曇り空
尻尾がない そう思いながら良く見ると
ハイハイ?
1歳に満たない乳児が地面を這っている
どこから来て どこに向かっているのか
た ....
いつもの喫茶店
そこに座る。それは知っている。でも、正面きってだなんて話かけられないよ。
動きだしたい
したい-死体のような-この-こころ-----
作者不在の机を前に 作者不在の椅子に座 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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