仰ぎ見れば
高層雲たなびく
秋空の明瞭さ
眼球の洪水
いつ止まるとも知れない
思い出が狂おしい
心に空虚が宿り
空虚にすべてを占拠され
残るは占拠という
行為のみ
何
ここのトイレ広いナ
人も多いぞ
中の方が広いじゃないか
手ごろな個室へ入りづらいんだけど、
あ どうも 失礼、いえいえ お先 どうぞ、
皆んな そんな ....
俺の思いが
街の中に 立ちつくしていた
今日は慌ただしい
俺はどこに行くのかわからないまま流れた
どこにいくのだろう
俺は河原に立っている
空は 流れ続けた
俺をあざ笑うかの ....
他人と精神的に親密な関係になる為の技量を欠いている場合
それを手に入れようとするか
それとも背中を向けて立ち去るかで
生きる労力の総量があきらかになる
本当の優しさとは
相手に優しさだけを
与えることじゃない
ときには厳しく
間違いを指摘し
間違ったまま生きぬよう
示してあげること
愛があるなら
ときには辛さも
垣間見せ ....
旗を介して
風を視る
枝葉を介して
風を聴く
人の心を視るならば
何を介せば良いのだろう
人の心を聴くならば
何を介せば良いのだろう
船を介して
海を描く ....
いつの頃からか
崖の上から見下ろす
ささくれだった土の
触れると血が止まらなくなるような
眼前に広がる荒野の地表
反吐が出る光景を
瞬きもせずに見つめるのが
当たり前だと思っていた
震 ....
アナル坂を
下りたところで
私は待っている
誰か来ないか
息をひそめて
私は待っている
女遊びには飽きたなんて
強がりを言ってみたいけど
夜の新宿二丁目で
味わった屈辱を
....
毎朝なのかもしれない
ぼくの指は豆腐に刺さって
抜こうとすればするほど
意味との距離が遠ざかっていく
交番に住むアマガエルに
おはようを言うきみの顔が
今日もきれい ....
誰かの思いは料理に似てる と
鼻の大きな料理研究家は
さも世界なんてもんは
片手鍋ほどの大きさだと
言わんばかりに胸を前に出した
調理される側の僕ら人間は
どうやって殺されるんだろ ....
一番遠くに見える山に架かってる吊り橋の揺れる音
手のひらからひたひた零れ落ちる水
あたたかい心
背中の電気信号が乱れて
冷たい血が巡る
指先で描く文字
僕の可哀想な恋人
一番 ....
あなたが悪いのよ
あなたが悪いのよ
ベッドに投げ出した身体は重く
やる気もなくイライラした私は
彼の胸をげんこつで
ドンドン叩いて叫んだ
あの人のことを忘れられないのは
....
私が今ここにいて
こうしてともに生きていることを
必要とされている毎日
それこそが究極の幸せと
思うのです
だからこそ
私も心からともに生きていることを
日々感謝しながら
これ ....
水が溶け合う
女は悲しげに海へ帰りました
貝殻を拾い上げ
訝しげそうにこう云います
「あなたの愛はもう飛び立ってしまったのかしら」
瞳をとじ 月夜を泳ぎ
白い箱舟 ....
ぼく粉々になっちゃえよ
そしたら全部やり直せるのに
ぼく粉々になっちゃえよ
そしたらなかったことになるのに
ぼく粉々になっちゃえよ
そしたら最初からなかったことになるのに
ぼく粉々にな ....
「わたしはそのうち一秒と一秒のすき間に落ちてしまうかもしれない。」
「大丈夫だよ。一秒と一秒はしっかり手を繋ぎあっている。たとえもしも君がそのすき間につまづいてしまったとしても、またすぐに同 ....
だんだんと
遠のき
やさしくなっていく
日々のなかを
発光するリボンが泳いでいる
なめらかに熱く
泡立って
注意深く生活する
わたしをからかうように
発光している
....
さてどうしようか
ぼくらは
歌でもうたおうか
絵でもかこうか
詩でもよみあげてみるか
恋でもしようか
旅にでもでようか
金もうけでもしてみるか
さてどうしようかぼくらは
何だ ....
やっぱりできない
ぼくにはできない
そう言い出すのはきまりが悪いが
ぼくは言うよ
残念だけれどぼくにはできない
きみならできる
やろうと思えばできる
そういうふうに人は言うけど
....
言葉はいつも
何かを否定してきた
そんな気がした
私の中でも きっと
誰かの思いが 必ず 存在させられた
自分自身であることを 主張した
この何もない街からどこに行くのだろう
....
ペットボトルで汽笛を
「ボォーボォーボボッ」と
鳴らして街を走る
電信柱は少しずつ地中に沈んでいき
麒麟の首がにょきにょき生えてくる
色とりどりの紙飛行機が
空から ....
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どうやらこの世界では僕が天使で君は女神だ。
背中の羽で飛び回る自由と好きなペアを弓で射る自由。
背の高い女の子と低い男の子、
気の強い女の子 ....
飲み会に行く
下衆といっしょに
※下衆と=ゲスト
ざまぁないな
福島と言わず
東北と言わず
滋賀ぐらいから北は全部
が ....
なす顔の君はおっとりとして
喋るのもたどたどしいから
笑みがこぼれてしまう
本当は嫌なこともいっぱいあるだろうに
けれどそのなす顔で私は気づかされ
嫌なことも忘れ
....
僕らは泣いて
僕らは笑うんだ
僕らは食べて
馬鹿みたいに必死に生きるんだ
意味も知らないのに
僕らは他人を蹴散らして
踏み台にして
必死にか細い糸に縋って生きるんだ
僕らは笑うんだ
僕らは泣くんだ ....
もうだいぶん昔の話
忘れてしまったけれど時折情景だけが浮かぶ
いつのことだかまだ自転車の速さが一番の心地よさであった頃
どこかにある町だけれど位置関係がもう思い出せない
町から ....
冬が来て
コートに首を埋めて
背筋を丸めて
どこへ行こうか?
短くなった昼のあいだに
すれ違う人はみな
まるまると着ぶくれて
その姿はなんだかとても
退屈だ
昼間の月は間が抜 ....
いつまでたってもキミは
PM千:×に遅刻してくるの
マシュマロをどうぞ
明日からの退廃の香りがベットに漂う
まだ夜なのに
おひるごはんの心配をして
お財布を覗い ....
もっと暗くなってから
ほんとうの話をしようよ
もっと明るくなってから
ほんとうの眠りにつこうよ
月はメルヘンを抱え込み過ぎて白くなる
太陽は輝きを求められ過ぎて冷た ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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