濃縮されかけ
広かった
集合のあとのゆうべ
くらむ
景色と
寒さのなかに
伸びる指先の
ひどく ながい
影の はやくとどけ
のりものにのるから
てのひらの
離れないと
しる ....
ジュリオ・ゴンザレス
金槌と鑢と金床のある
小さなアトリエで
エプロンを着け
殴りつけ
削って
溶接する
ジリジリ、ぴかぴかとちょっと不気味な仕事場で
トンテンカン、トンテンカン
....
走り出す瞬間に 行き先を決めるのが
いつもの やり口
いいや 違う
行き先が 決まっているから
出発時間を 設定して
タイヤを 鳴らすんだ
駐車場いっぱいに 響く
きゅっ とした ....
マグマかプレートか知らないが
エルニーニョかラニーニャか知らないが
陸地も海洋も 息を秘めて生きている
というのに
アクロバットかサーカスか知らないが
そのまね ....
オホホホホホ、
マアこんな時間だワ!
帰らなくっちゃ
帰らなくっちゃ
帰らなくっちゃ
日焼けした夫が
冬になる前の、今日のような、
黄色い夕方に、
うんと、沢山の、
栗やら、芋、 ....
新横浜で降りたほうが別宅に近い
そう言えばまだ一度しか泊まっていない
辺りはたしか家ばかりだった
今夜すこし散歩でもしてみようか
行きつけの銭湯が見つかるかも知れない
行 ....
犬まどろむ
午後はみじかい
風は陽射しを忘れ
季節は
かんたんにわたしを置き去りにする
クリスマスツリーの
てんぺんに光る金の星
いっこしかつかない
その場所はあこがれ
その他のちっちゃな星なら
あたしでもなれるかもしんない
だけどあの大きな
星にはなれない
だれ ....
悔しい
温められているのは 地球遊戯なのに
もっともっと欲しくなる 小さな色彩の世界、
点一つのステップ、 マグカップに我が豊胸を納め
試されているのは渡しのめんたlるぅlリズム
− 年に ....
この道の終わりは何処にあるのだろう
子供達が手を降って遠ざかってゆくけれど
老いた道化師には風が吹きぬけるだけ
サーカスのテントは既に無く平原には担たんと陽射しが映える
....
私の歩みが
私の人生を決定する
人は
何もしていない前には「無理だ」と笑い
何かを成し遂げた後には
「彼には才能があった」と安堵するであろう
どちらも関係ない
....
まひるまひる
君の名を
何回呼んだだろう
まひるまひる
君の名を
呼ぶたびに
優しい気持ちがわいてくる
まひるまひる
毎日
いろんな事にチャレンジ
していてかっこいい
....
ぼんやりと空を見ている
車のエンジンから
かちかちと熱が砕ける音が聞こえている
ただ夜は自分のあるべき姿であらわれた
それがどんな暴力かなんて知らずに
蟻の一匹が黒く湿った小さな紙屑にな ....
彼が放り投げた銀色短剣
N次元へと飛んでった
無意識のうちに飛んでった
さりげなく、ああ、さりげなく
これはクレヨン
銀色クレヨン
大切にするって決めた、宝物
....
球体 陶器 木偶 海底 列柱 イオアンネス
肋骨 列柱 古代の不思議 肺臓学
喉笛骨 空洞発声 老婆 時限式
四次元 箱家 ラピスラズリ 瞠目 手品
宮殿六角形 セミラ ....
撲殺された梅雨はあわれ、道連れに死んだ少年はあわれ
灰色の涙がたまってできた池で少年は死んだ、塩素のにおいのする蚊が飛び交った
マザーは胃をバケツにして、黒くながい髪をスポンジにして、もく ....
瞼の向こうに 眩しく光る世界の先に
雲が流れて 風が冷たく
あなたを いつか思いだして、
どうか、笑っていて…
歪んでいくんだって。
その中でもがくんだ、
誰も彼も。ねぇ。
知らない ....
とけてまっすぐチョコレート
重力まんまのチョコレート
匂いもひかりのことなんです
地球のうらがわ往復します
とけてせつないチョコレート
口をよごしてみたけれど
....
バックパックしてた頃の話だ
小屋みたいなバス停だった
そのバス停にはとうとうバスが来なかった
あたりは畑で夜は誰もいなくなった
月明かりで視界は良好だった
平安時代ってこ ....
永滝神社を見て、道の駅横の白山資料館に入る。三馬場の説明や民具の展示もあったが、金森藩の一揆についての展示が一番良かった。直訴状を差し出して土下座する農民と、それを睨みつけて切り捨てようとする武士の ....
君が味噌汁を作るたびに
君がクリームシチューを作るたびに
君が鍋焼きうどんを作るたびに
君が本格的インドカレーを作るたびに
僕はそれを煮詰めたいと思うんだ
君が風呂に浸かるたびに
君が ....
愚かでみじめなトロージャンは
最後にた ....
寒冷地仕立ての追剥
刈り立てられる黒革の記号
曖昧に同一で
それでいて
住み分けは完了
動物と素材の境目にある空気は
ワタにとっての(は)
大好物
手応えを与えてはくれない ....
外のいつもの秋の姿。
つるべ落としが落ちました。
私は身震い一つしました。
秋の夜空は美しく、私は息をのみました。
不思議な鉱脈に行き当たりました。
ダイヤモンドの輝き。
豊かな気分にさせ ....
歩む先は 光に満ちているのかい?
今よりも 温かな道だろうか?
ひび割れた大地も
うまく渡れるようになっただろうか?
揺らぐ足元は 飛び越えていこう
凍える風も 光射せば溶けるだろ ....
そこは儚い
青い微熱 うつぶせの日記
ぼくの息づかいったら こんなにも 儚い
三つめの春が 言葉もなしに やって来るってね
だれもしらないよ
宇宙の ....
まるでこの世の始まりから
僕を待っていたように
茶色い床に君の
十二枚の写真が散らばっている
秋の風が窓の外で
穏やかにはためく午後
僕はグラスに冷たい ....
こんな時代だから
何を以て幸せと…
言えるのか…
分からないけど
少なくとも…
君の綴った…
幸せの詩を…
読んだ時は…
なんだか…
平和だな♪と…
思い微笑む…
自分が居る ....
世界は言葉で出来ている!
れんこんの泥沼で叫ぶ半裸の男
もしも彼の尻に痣があったら
似ているのではない。そのまま存在と本質である
隠然たるその鼻息は世界を凍らし
笑いと共 ....
広大な八柱霊園の
松飛台門のそばの
御影石のそこそこの墓
運のよいYの弟が一度で引き当てた都営の墓地に
小さな喪服の一団が派手な祭壇をこしらえて
供物を盛った
多くの病の最後は餓死、Y ....
2732 2733 2734 2735 2736 2737 2738 2739 2740 2741 2742 2743 2744 2745 2746 2747 2748 2749 2750 2751 2752 2753 2754 2755 2756 2757 2758 2759 2760 2761 2762 2763 2764 2765 2766 2767 2768 2769 2770 2771 2772
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.08sec.