日常に潜む「?」という文字から
背を向けてないか?
逃げようとしていないか?
いつからか、目の前に
私と等身大の氷塊が、ある。
足元に一本の斧が、置かれている。
目を凝 ....
なんでもない大人の会話を
セクハラと言われた。
女は謝っておく事に
越した事はない。平謝り。
スケベでない人間は存在しない。
カマトトぶって
人を追い込める。
人は逃げてゆく。
....
23才の時の
凛々しい写真を
見て惚れ込む
体力も知力も全盛期
性格は尖がっている
痩せていて
えらが張っている
怖い。
今は丸く
優しく
黙っている
今の方が好き
....
生きることを楽しんで
常に良い気持ちで過ごしましょう
気づかない愛を受け
喜びに満ちている。
貴方に会いたい人は
沢山いる。
貴方を頼りにしている人は
話しを聞いて欲しがっている。
....
はぶさんは、いつも
ぺっぺっと唾を吐く
所構わずトイレになる
介助しようと抱きかかえれば
細い手足で、殴る、蹴る
そんなはぶさんの細枝のような体が
実は末期癌に蝕まれていな ....
みつまたをかけていたりするけど
ごはんをたべるときは
がっしょうするから
いいこだし
きよらか
てんし
ゆうべ
きみのまとう
しろい布にふれました
それはやさしく湿っていて
かみさまの一部のようでした
ゆうべ
窓のそとでは
たくさんの雪が ....
またきたか 雪
せいぜい覚悟して降れ
消されるくせに
やっと生き残った枝をへし折り
修理した屋根を壊し
道をうめて無くし
叫び声さえ凍らせるなら
覚悟して私に降れ
美しい冬 ....
人間が人形にしか見えない
人形が泣いて 笑っているんだ
気味が悪いね
人形が めそめそ げらげら わくわく ぱこぱこ
せかせか ぴこぴこ ぴーぽーぴーぽー
じゃかじゃか ぞわぞ ....
光よ 私を彩って
世界を この手で強く輝かせて
夕闇に紛れ 声を失った
涙を片手に握って 俯き歩きだす
何気ないライトに照らされて 驚く暇もなく立ち止まった
今はただ切なくて
....
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る
肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて
土く ....
Get up,Boy.
Get up,Boy.
Girls are playing.
Get up,please,
The sun is shining.
Get up,Boy. ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう
なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
ウシとウマが
うつ伏せになって
ウサギを見ている、そんな
現という名の
美しくない嘘
右折すると
海が広がっている
うまくいかない遊びみたいに
浮き輪が浮かんでいる
....
午後4時半
早くも暮れ始め
街を彩っていた紅葉がぼやけてきた
しかし 信号の赤が取って代わって鮮やかだ
もうすぐ冬至
一番 昼が短くなる
西の空を見るともの悲しくなる
しかし この日 ....
冬は寒い
冬は日が短く、夜が長い
どこに冬がいますか
私のベランダに冬がいます
部屋の中に冬はいますか
私の部屋に冬はいません
なぜいないのですか
冬は暖房器具に弱いからです
冬の ....
【わいぱあ】を
最速にしても
効かない
激しい雨が
フロントガラスをたたいていく
きっとこんな風に
前後不覚になるほど
ぐちゃぐちゃに
泣ける人は
幸せなんだろうなあ
思い ....
drumの最後の一撃が吸い込まれてゆく夜明けに
トラックを転がしている
この時間の国道は意外に詩的だ
ベックのクールミントな響きにふさわしいあさだ
世界はguitarの一弦 ....
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り
土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない
子どもの在り方 ....
朝の光が 羊毛の絨毯の上にうずくまっている
まるで まぶしい水たまりのように
君は 寝癖だらけの髪のまま
そこに まだ生まれ落ちる前の 思い出を探している
揺れるレースのカーテン 風は優し ....
この口は 冗談が言えない
石切り場のように 殺伐としていて
この目は 花を愛でない
照準器のように ただ狙いをつけて
この指は 傷を縫わない
ナイフのように 切り裂くだけで
お ....
掴もうとする指と
突き放そうとする腕は
どちらが速い?
駆け出そうとするつま先と
立ち止まろうとする踵は?
ねえ、教えてよ
みんなものごとの始め方ばかり
教えようとするんだ
....
君の恋人として過ごした22日間
君と出会う前の退屈な16年間
16年という長い闇から君は私を見つけだした
たった22日が私をどんなに強くして、どんなに弱くしたのか…
長 ....
トゲは深くて
抜けそうにないから
指で えいやって
押し込んでしまうの
あたしの奥へ
はいったトゲは
いつか命の元になるんです
傷つけ
傷ついて
でも案外ヒトって平気なんです ....
顔面の二割も記せはしないマナコ。
糸で宙吊り、糸吐きエンジェル。
天に向かったはずなのに
海に夢中な鼠が一匹。
凸が
いつかの哺乳ビンの口だとしたら
凹は
海鼠の口とでも言う ....
意外な早さで唐突に、その日が来
実にあっさりとその死去が伝えられ
ほんの数日前に安否を取り沙汰されていた、あのおばさんアナが
黒いチマチョゴリで元気な姿の、沈痛な面持ちに小声で
哀悼のニュース ....
文庫に救われて
どうにか今も生きている
河童
変身
世界の終わり ....
アイビーが空間を探っている
感覚だけをたよりに
つかまえて 己のからだを寄り添わせ
まだ見ぬかたちを具現しようと
精一杯手を伸ばし
探している
探している わたしも
この感覚だけを ....
いつだって味方でいてくれて
泣きたいときに胸をかしてくれて
頑張ったねって褒めてくれて
あたしは君が好きで
君はあたしを愛している
「君は幸せになりたいっていつも言うけど
....
言葉はしめっていたがよく燃えた
ガス・スタンドの男と
寝てきたせいだろうか
2708 2709 2710 2711 2712 2713 2714 2715 2716 2717 2718 2719 2720 2721 2722 2723 2724 2725 2726 2727 2728 2729 2730 2731 2732 2733 2734 2735 2736 2737 2738 2739 2740 2741 2742 2743 2744 2745 2746 2747 2748
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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