気がつけば
いつの間にか足が向いて
またここへ来てしまった
かつて住んでいた団地の
懐かしい階段をゆっくりと上がる
そう11階の踊場
時間というものが無ければ
ここで君に会えるのに
....
月は誰も見てはいない
月は自分を見ているものを
予知している
白く蒼く輝くのは
裏側の過去を隠すため
月には ....
私の声を無視するな
お前は背中で語る男にはなれない
お前の心の叫びが
私には聞こえないから
わかってほしいのなら
心の中身を
わかりにくくするな
わかってほしくないのなら
私の前で ....
{引用=そもそも、positivité 肯定性というものそれ自体、この努力・傾動以外の何でありえよう。(…)存在するということは戦争という極度のsyncronicité 共時性なの ....
かのじょは
わたしにとって、
全世界だった。
そして
わたしは、
全世界から拒絶された。
わたしは
世界のなかに、
立場をうしなった。
で わたしは
いまでは、
それ ....
すべてのなかに
我の源を
それは寝ても覚めても止まない
雨、 それぞれがそれぞれの場所で戦っている
昨日も今日も明日も 寝ても覚めても止まない 累累屍 緊張
硬直していく食う気 寝ても覚めて ....
あなたに突き放されて
あなたから離れて
はじめて気づいたのは
今までとは違った
本当の私の気持ち
あなたが好き
....
苦しかろうに苦しかろうに
愛したひとがほかのゆびに
かんじているつらかろうに
つらかろうに愛したひとが
ほかの温もりかんじている
苦しかろうに苦しかろうに
レデ ....
墨染めの空を映して
ガラス、ガラスの群れ
強い光の訪れを
救済に灼かれる日を
待つ
立体交差の雑踏
四方向に
連れ立つことなく
分かたれることもなく
人々は歩い ....
積もるほどに
街は降る
夢の中で駆け回るように
僕たちは
僕たちに
初恋を、いくつも持っている
だから僕たちは
何度でも
壊れることができるんじゃないかな
病気だと言われてもかまわない
今日もどこかで、砕け散るような
願いごとの音がする
片隅
馬小屋で仔馬が生まれるように
誰が生まれたかは知らないけれど
知らない誰かを祝うくらい
やさしさが ....
きみの知らないところでちいさな騒ぎを起こして死んでしまいたい
ゆき違いの姉妹がこころを遠くさせてゆくように滅びてしまいたい
水っぽい埃の匂い
午後のアンニュイ
人肌なんて恋しくなかった ....
あなたは結局 自分しか愛せない人なのよ
最初は腹が立った
あなたは 自分の大好きな自分を褒めてくれる人を好きなだけ
妙に説得されてしまった
可哀想な人ね
混乱した
  ....
{画像= 111225210311.jpg }
あたいたちの
時間は
人間なんかのそれより
短い
というより、速い
命短し恋せよ乙女なんて
悠長に歌なぞうたってたら
あっというまに
....
言おうとして
言えなかった言葉が
胃の腑のあたりにつかえて
地面が急に
ちかくなる夕べ
水中でもがくみたいに
思いのやり場が
どこにもない
ただただ凄い西日に照らされ
きみの猿のよう ....
隣の家に住んでいる女の子は
赤服の不法侵入者を待ち望み
縮た髪にまだ残る香りと共に
やさしく冷えたベットに潜り
窓の外で手を振る電飾を眺め
無防備な空想を並べた時間を
....
感覚に針が突き刺さって抜けなくなる。
白目の中を虫が這いまわる。
世界はぼんやりとした雪に覆われて
鋭敏になった知性だけが光り続ける
欲求の塊。
わたしは心臓を引き抜いてメンテナンス
....
私であることから、
すべてが遠ざかっていくとき、
私はいつも見ている、
この無関心な人々の向こうに立ち、
そのまま私は立ちつくし、
街を見下ろすことだろう、
文化の失われたかのような、 ....
貴方の柘榴の一粒は私の愛した貴方の素顔
貴方の柘榴の一粒は彼の愛した貴方の素顔
貴方の柘榴の一粒は無残に地面に転げ落ち
まるで散り行く枯葉のように
綺麗な花を咲かせるでしょう
ジーザス クライストが産まれた時真っ暗な夜空をオリハルコンの剣を握った少年達を乗せた銀の流星群が飛び交っていた
一つの星がベツレヘムに降り  乗り手の少年はマリアの子宮に潜り込んだ
....
僕には君が何を考えているのかわからないよ
こんなに好きなのにね
君を本当に好きなこの気持ちを今さらどうやって伝えようか
きっと君にはわかってるんでしょ
だから僕の呼び掛 ....
こんなにも豆電球が
ちかちか輝いているだけなのに
なぜこんなにも嬉しい気分なのだろう
そんなに嬉しい記憶なんかはないはずなのに
皆の気持ちがところどころで
ハレーションを ....
そと は
つめたくよどみ
暗い
十一時十五分
ガラスのくもりを 手で拭う
駐車場で
内側から
外側の色彩はさびしい
点滅する蛍光灯
ペンキの剥げた看板『 ....
メリークリスマスって
十回言って
メリークリ ....
チャングンソクや思たら
ラルクアンシエルやった
なんや
この地獄から降りて来たような歌い方は
メリークリスマスやで
みんなでイエス様の誕生よろこんでんねん
おれ死に ....
何かをしようと思うのですが何をしていいのか解らず
家に一人でじっとしているのも寂しいものですから
出来るだけ服を着込んで嵐の様な風の夜に
月を見に出かける事にしたのです
月には雲がかかった ....
ねえ、見て
直方体が焼けているわ
彼女は楽しそうにそう言い
赤々と輝くオフィス・ビルを
親指と小指に挟み
水槽に
落とす
....
紅蓮の海に
一匹の竜が住んでいる
夜毎、私達の世を呪って
鳴き声を上げている
その声を聴き取れるのは私一人
と、するとその竜は存在しないということになるのだろうか?
....
デートに行くというのは
なんか
おとこと手をつないだり
くちびるをくっつけたり
まさぐったり
してるだけで
ほんしつてきないみで
てがとどかないそんざいになった
わけではないと
おも ....
母は私のものをみる癖があった
ハガキであれ手紙であれ
手帳であれそれは母が読んでいた
それなのに私はそのことになんら
警戒も注意もしなかった
今私がこうして
詩のような綴りを
だれで ....
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