貧しいひとの手はなぜか淋しいかたちをしていて
貧しいひとの目はいつも悲しい言葉をさがしています
(本当はとてもきれいなものを求めているのに)
そう、
雪降る夜の冷たさは震える指を動かし ....
ふと気づく
同じ人に同じ話題を話している自分にぞっとする
それも初めての如く話しているそぶり
相手はなんだか苦笑い
空転のソラがコロガル
カラコロコロカラ
カラコロ ....
人の抜け殻を集める男は
人が集まる観光地や駅の周辺をうろうろして
うっかり落としてしまった抜け殻や
ふと自分の人生に疑問を感じ脱いで畳んで置いてある抜け殻や
もうこのままでは生 ....
帰宅して
いのちを祈る
心に座る
道のうえ
月がまんまる
夜に座る
砂漠いろの黄色い天体
幸福が明るく焦げている
ああ孤独って可笑しい
帰 ....
時空が虚構であることを
何故僕たちが知らなければならなかったか
知らぬことが一つの特権でもあったのに
夢の跡をたどり
確かめられるものの
すべてを消し去るために確かめる
片々の ....
雨が降ったので
濡れながら歩いた
無口になりたかったから
雨が降ったので
....
去年の九月に赤い薔薇と葬った
人の墓に今日もまた
花の一束と共に言葉を捧げに来た
少女は途方に暮れる
一面の雪の上
去年が埋もれてわからない
地図の無い一日
悲しみは道をしるべを失い ....
望みが持てなくなって
ひとつの灯りも灯せない
そういう夜にその日は思えた
雨が降り出している
耳をすまし
黒い地面がまるで現実に見ているようにはっきりと見えるね
もう二時になった
枕 ....
今この瞬間 心の中から君を全部押し出す
でも次の瞬間 また君の全てを好きになる
時とは寂しい
この地面に落ちていった葉っぱも
さわさわと生きていた
黄金色の頬を
なびかせているあの草むらも
あおくあおい雲を柔らかに包んでいた
てのひらもそうさ
結び合うことでかた ....
地球儀の上からテントウ虫が飛び立つ。
呑まれてく。
呑み
こまれてく。
真っ黒な
渦の中。
愛のささやき
慈悲のひかり
届かない
届かない。
確かなのは
唯一
流れ ....
人魚姫はハッピーエンドじゃないけど
人魚姫は幸せだった。好きな人がいたから
自分の命を犠牲にして好きな人を助ける
悪い事は絶対しない。信用が大切。
苦しい事でも楽しけれ ....
かれしとわかれて
もうどうせいしてないから
こえをかける
ふぁみれすにいこうと
そしたら
わらってくれて
ついてきてくれるから
きっと
1みくろん
くらいの
かのうせいで
ついて ....
逃げ出したいとおもっているのに
夜の駅はさみしくて
こわくてひとりでいられない
なぜ降りてくるひとは
みな表情がないのだろう
君がもし待っていて
くれたらいいのにと
ばかに明るい自販機が ....
政治に詳しいわけではない
選挙も行ったり行かなかったり
本当は行かないことが多かったけれど
ラジオで聞く国会中継は
結構好き
政治家は同じ演技しかできない
その劇場でしか使ってもらえな ....
湿度の無い風景
明るい日差の中に存在する
明瞭な輪郭をもった影
光量の多さが影に
黒の濃淡を作る
冬の日差を描いた絵画
影は濃淡ではなく
長さを主張する
どこまで行って ....
一羽の鳩が飛んでいた
わたしの乗る列車を追いかけるように
無機質な四角い窓枠のなか
黒いコートの肩越しに
羽ばたき続ける
白い鳩の
翼
※
線路を渡る架線を巧みに避けて ....
我慢するために忘我しよう
精神の昂揚を肉の世界に顕現させるのだ
これを名付けて宇宙のものまねと呼ぶのだ
我慢とは依存しないことだ
肉の世界の希望に依存しないことだ
忘 ....
それぞれの水脈に
それぞれの過去と未来がある
映し出された水鏡の空は
早朝に夕を映すが
愛憎や悲しみや喜びは薄く ....
あの人とお幸せにね
君に言われると
なんだか複雑
君が一番だったあの頃の
記憶が頭の中を流れる
あの頃に戻りたいと思う
あの人を裏切るわけじゃないけど
....
時間をかけて選んで
魔法で作るイチゴのケーキに
甘いホイップを乗せましょう
メレンゲの大地に
パウダーシュガーの雪を降らせて
テーブルクロスにキャンドルを並べて
朝を待ちましょう
....
百年がすぎて
私が石になっても
旅は続けられるだろうか
儚いまま、知らないまま
世界に沈んでいく
きみはもっと遠くなるだろうか
誰にも見つけられない私が
いつか誰かと手をつないで
虹を歩くことがあるかしら
誰にも見分けられない太陽は
遠く遠くに沈んでも
また浮かんでくるのにね・・
この放送は二度目な ....
透明な紫色の雨の彼方には
どんな力が潜んでいるのか
癒されたいだけのために
手にするのではない ....
雨合羽の表面 も
それ以外 も
冷たくてふわりとした雪が
覆い隠してしまう中で
ぼくは道路に立ってる
歌を歌いたくて
部屋を出てしまった
誰ともつながってない時間は
少しづつ長 ....
前に倣って
ころんだらおわり
鬼がさしだした飴だま
三角はとどまり
はじまらない川の舌根
視座の痛点をかみ
まばたきした脳をころす
薄く張ったハム
お前には娯楽をやる
アルゴルを回遊 ....
澄み渡っている
どこまでも続く 一点の白さえない青
澄み渡っている
今日が最期の日なら申し分ないな と
思わせるような 青、青、青
光の具合でかすかにグラ ....
青はただ広がる
自分とは何か問われている気がして
どこまでが自分なのかもわからないまま
だから青は
寂しさにわなわなふるえ
その真ん中にひよわに立とうとする
そして青は
そのきっ ....
おかのうえのばかものは日が暮れてかえるのだよ
4人の不良は仲良く手をつないでブルースしている
ねえJohn 宇宙は渡れるかい
ロックンロールには限界があるのかい
銃撃されなけれ ....
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