プラットホームで
白い息が揺れて
空に昇って龍になる
それに見とれながら
新幹線を待っている
少し足元を見て顔を上げた頃
蒸気機関車が到着していた
戸惑いながら人いきれに ....
こんにちは、恥丘よ
たびたび俺は
宇宙性感
ヤマトナデシコって店に
行くよ
宇宙の彼方
エクスタシーをもとめ
ATMから
お金引き出す
「必ずこの店を
気に入りますよ」
....
「柿の実を全部採ったら だめなんよ」
そう言って
祖母は
せっかく実った柿の実を
いくつか
まばらに残しておくのが常でした
ひとつは
お腹をすかせた小鳥のために
ひとつは
木登り ....
線路の上を
ただひたすらに走る毎日は
それが
仕事とはいえ
時につまらないものに
見えてきます
そんな時でした
あなたに出会ったのは
午前八時三十五分
あなたは向こうから
....
色々あるでしょう
時々とはいかないこともあるでしょう
長く長く果てしなさ過ぎることもあるでしょう
慢性的なのかもしれないでしょう
それでも
そんなそぶり見 ....
春を恋うように
遠いあなたをおもうのです
眠れぬ夜の午前三時
あたたかな布 ....
まどろみなど
ありはしない
醒めきった空と
意気
落ちてくる
宇宙の風が
運ぶもの
夜明け前の風に落ち
まちがいなど
ありすぎる
去り ....
左うでをかばって働くから右うでのほうが汚れていたいつも
「どっちみちかなしいよ」
どっちみちかなしいのだ
泣くほうも泣かされるほうも
でもどこかでだれかが
重さをはかって得を ....
部屋で寝転がり
凹凸のある真白い壁紙をじぃっと眺めていたら
いてもたってもいられなくなり
クレヨン屋さんに走る
奥行きの広い店内には何百色ものクレヨンが
一色ずつ一本ずつ
天井まで透明 ....
市民会館でライブ終了後
仲間と共に裏口から正面に回った時に
もう、すっかり暗い中で
玄関から最後に出てきた観客は
車椅子の若い女性でした
コンクリートとアスファルトのなかで
数メートル ....
ノアが神様に言われて地上の全ての生き物を
つがいで舟に乗せ
新天地を目指し幾日もかけて
新しく住む地を探していた時に
初めて地を見付け
それを知らせたのが
鳩だったのだよ
お父さんは ....
海よ
お前が産まれたのは
イブの日なんだよ
お腹を痛めた母さんは
たった一人病院で
お前を産んだんだよ
父さんは
知らせを聞いて
すぐタクシーで病院に
向かったのだけれど
間に ....
誕生日の夜、いなくなりたいと言った
それは嘘だと知っている
....
殻を破った指先が
外気に触れて凍りつく
口を広げる卵の亀裂の間から
盛大な湯気が上がる
でてきた
でてきた
やあ 冬景色にようこそ
素っ裸の体に鳥肌を立てて
君は生まれたての大 ....
焚き火を消さないのは
君がまだ眠らぬが故
先に眠るのは
君を信用しているが故
山で眠るのは
己の無力さを
知る為が故
彼方に飛び去って行く鳥を見送るは
見知らぬ土地の匂いだ ....
そっと
その手に触れてみたい
じっと
その目を見つめてみたい
ぎゅっと
その身体を抱き締めてみたい
いつ叶うのかもわからない願望
見苦しい欲望
....
死期に近づく夜がある、のさばって、蔓のように
暗闇に絡まるわが身を夢想しながら
古い漆喰の壁がこぼれる音を耳にするような夜が
チェコスロバキアで小型旅客機が墜落して日本人旅行 ....
募金箱がきらい。
とおりすぎると、なにかに加担してしまった気がするから。
わたしたちはいつも試されている。善意というものはデリケートだ。
セックスのあと、マクドナルドでハ ....
今しがた
ひとつの詩を投稿したのですが
後から湧き出てきた
良心の呵責に
削除してしまいました
ロシアの宇宙船が落ちてくるという
ニュースに思わず笑ってしまい
皮肉った詩らしきものを書い ....
アナタとアタシが交差する
言葉が感情がいりまじる
すきとかきらいとかがまじわる
あいたいとかあいしたいとかが
まじわる
ドキドキと鼓動がなる
あなたが横をとうりすぎたときに
あなたをみつ ....
寒々しい人間描写満載の戦記物に夢中になる高校生の
自意識の欠如を指摘しても始まらない
指摘しなくても始まらないが
始まると思うのが間違い
終局に向かい続ける毎日
人間を弱くする ....
起き抜けのふとん
脱ぎ散らかした服
置かれたコップ
あちこちにいる君の名残は
なにも語らない
どうすればよかったかなんて
もう間に合わない
ひとつひとつ手に取り
きれいになおす
反省 ....
八方塞がりとは
こんな気持ちをいうのだろうか
こころの深い奥で
前に進もうとしても進めない
強い何かで ....
車輪に絡まる薔薇の恩寵
手首に滲みこむ利休の水晶
捨て猫のような鳴き声を上げて
夜空を見上げた少女は歪に
絡繰仕掛けの恋に身を焦がし
焼かれた翼で暖を取りながら
絡繰仕掛けの悲劇に酔い ....
海まで自転車を傾けながら走る
耳のわるいおじいちゃんが耕している田んぼを通る
民家の建ち並ぶ屋根のうえには雲が光と競争している
太陽がぎらぎらと当たって汚い川が美しく見える
静 ....
120114
無自覚な試作品の顔を撫でながらも
失敗作だと悔やむ
青空の製作は難しくて
寒がりだから
何回作っても天井にへばり付いて
なかなか降り ....
お買い物はお仕事の帰り道。
えぇっと。
玉ねぎは使いきったから。
ピーマンも無かった?
気がする。
ナスは?
無かった気がする。。
うーん。
多分、多分ないかなぁ。
そうやっ ....
今
君は笑ってんのかな
それならわたしは嬉しい
付き合ってきたり
交わったり
手を繋いだだけだったり
それぞれ
皆々様
幸せに笑ってんの?
わたしは
わたしは
わたしは?
....
生後3ヶ月
娘の知能はまだ犬以下である
せめて「待て」を覚えてほしい
この瑞々しい生き物は
自他共に制御不能である
意思の疎通は不良
寝返りできず後頭部は禿げ
糞 ....
2680 2681 2682 2683 2684 2685 2686 2687 2688 2689 2690 2691 2692 2693 2694 2695 2696 2697 2698 2699 2700 2701 2702 2703 2704 2705 2706 2707 2708 2709 2710 2711 2712 2713 2714 2715 2716 2717 2718 2719 2720
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.91sec.