好きすぎる
が頭から離れない。
うさんくさい極まりない。
一緒に住もうとか、
ずっと好きでいてもいいかとか
卑怯を嫌う貴方が一番卑怯です。
....
水たまりでいきていたので
干からびそうになってはじめて
陸というものをしりました
底というのは
怖いものではなかったのですね
こんなにもすぐに
わたしをつつんでいたものが
消えて ....
守るも愛も
エゴイズム。
勝手な推測、
蔓延る想像。
わたしは大人が嫌いなのだ。
むしろわたしは恐怖している。
毎日毎日おびえているよ。
エゴイズム。エゴ ....
蘇生のイキをするように
そっと虚空に
言葉をはなったとき
言葉はすぐにちりぢりになってきえた
あの日の
あの青空には
二度とであえはしない
....
きみは心を幾つも持ってる
だからなんだろう
相手によって
きみは言うことが違う
それで何人のひとを騙した
それで何人のひとを傷つけた
それで何人のひとを殺めてきた
ほんとうの ....
死体を弄んでいる子・・・
あの子にも「死」の意味がわかるのだろうか?
・・・おそらくそうに違いない
彼女は死体の目をつまんで
ボールのように転がして遊んでいた
俺はた ....
家族が皆
湯を済ませ
私が入る時には
既に それらは力なく
先ほどまで
あんなに
意気揚々と
張り切っていたのに
すっかり
ぬる湯めいていた
湯の中の粒子は
もはや
血気盛 ....
大柄な夜が行ったり来たりして
目にうるさいわ
と姫が言う
夜は地球の影だと
どこかの王子が教えてくれた
ならなぜあんなに行ったりきたりするの
小さな頃はよかった
やわらかいお湯に ....
上等な絹の布団が
重く
息苦しく感じられて
寝付けぬ
夜がある
棘だらけの
イラクサで編んだ
それこそが
妙にしっくりくることがある
物の怪の心というものは
不思議なものだ
....
まだ6時前だが
僕はカウンターのいちばん手前の椅子を引く
マスターが早かったね と言いながら
僕のアーリー・タイムスのボトルを出してくれ
磨かれたオン・ザ・ロック用のグラスがひとつカウンタ ....
ねむれぬ夜に枕抱き
布団のなかで寝乱れる
寝巻きの裳裾はだけては
さむいさむい ....
テーラワーダ仏教の長老
アルボムッレ師の優しいことばを
アジアンカンフージェネレイションのアルバム。(崩壊)を聴きながら読む
生きるとは無常
怒りは人間の原罪
ブッダは救済者ではない
....
降り積みて
ましろになりて
忘れたい
あなたのことも
わたし ....
一つの魂には多過ぎる涙を君は溜めている
すべての宇宙の悲しみを君は泣く
まるで時間というダムが決壊したようにね
僕は呆れて見ている
愛が欲しいと君は泣く
小さな女 ....
秒針が地球儀のようなものを一周すると、
あなたは
いたずらに、ひとりごとを歌った
残像になった月曜日を憂うよりはやく、
空は、当たり前のように青みを誘って
駆け抜けてしまった
....
視力が落ちてから
虫とほこりの区別をつけるのが難しくなった
そのように沈黙の内側から
何かしらの気配を感じ取るのが難しくなった
今、目の前に置かれたCPUのかたまりの中へ
こうやって次々寄せ ....
{引用=ああ
それはあなたを思い過ぎて変わり果てた私の姿
月光も凍てつく森で
樹液すするあたしは虫の女
〜 パンク蛹化の女 戸川純}
....
満たされたら
充分 というのは
嘘だ
永遠を誓っても
手をのばすところに
触れる存在があっても
ふとした瞬間に
冷たくなる
魂がある
その証しに
もう
ふたつ ....
40歳と42歳の姉妹の変死体が
白石区のマンションで発見された
ニュースがラジオから流れてきた
司法解剖され検死の結果
42歳の姉は
死後4、5週間経っており
死因は病死
妹 ....
無限の時から逃れるために
大型店から 時計を買う
腕につけたら タイム・サービス
すべりこむ キャッシュ ワン・コイン
仮眠しかとれないんだよ
にっこり 煮込んだ 憎しみ
すすりあ ....
寒さが緩むと
凍りついていた月光が溶け出して
暗い穴の中にも
虫たちの道を通って
滴り
滴って
ヒグマは
浅い眠りの中で
霞がかった
春の野山を
夢に見る
....
レポーターは叫んだ。
僕は何だか悲しくなった。
その絶叫振りに。 世の中全体の 安堵の 見えないため息に。
初めてその事件を知ったのは数年前。
彼女は5人殺った。
盛大にやった。
....
優しい人たちの中に居て
独り頷けないでいる。
溶け出す氷山燃え尽きる森林。
過去の残骸に足を奪われる人々。
それでも生きている。
それでも生きていく。
優しい人たちの中に居 ....
ささやかれ
捏ねられて
貪りつくし
おんなは
....
気分良く空も飛べない
素手で岩石も砕けない
棒だけのバーベルも持ち上げられない
手から光線なんか以ての外で
背も高くないし
筋肉質じゃないし
足だって短いし
そこらへんに転がって ....
地球のマグマと深海に眠る鯨の死骸。
誰も悪くない。けれど誰もが嘘つき。
地表の大気と地を這う生き物。
誰も愛せない。けれど誰かに愛されたい。
終わらせてしまえば何もかもが単純で。
優 ....
「はじまりが見えたか、
何のために生まれてきたか
見えはじめている
生きたか!?_ 凄まじく獰猛な家来で
家の就職はまだはじまらないか!_?
そんな恐れる程でもない子 供うナ ....
君は若いし
気だてもいい
皆の人気者
なんも私なんぞ
ケビンコスナーもびっくり
サランヘ
デブゴンも後退り
カムサハンニダ
毎日腹筋と腕立て
ウォーキングをしようか
昔のよ ....
わたしの胸元に
棲みついた龍へ
きみが宿った朝は
ゆるやかな大河のように
ゆったりと開眼した
鏡を覗く視線が
きみの眼のように ....
砂浜にはガムが落ちていた
それを鵜飼順平は拾いポケットに入れた
砂にまみれて湿ったガムが太ももをころころとくすぐった
鵜飼順平は波を見つめた
今日の波はいい波ではなかった
....
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