歌い尽くされた
メロディ
書き尽くされた
ことば
創作なるもの
無尽蔵か
個性なるもの
確たるか
自意識が
固有であるという幻想
すべて形なき混沌
個性の殻に安住 ....
こんなに遠くまで歩いてきてしまった
と気付いてしまったらおしまい
帰り道が分からなくなるから
新開地の産業道路には殺風景な風が吹く
停留所でバスを待ちながら君と見上げた空は
砂埃が舞って ....
今日は雪が降ってるね あと三日はもつだろう
■ かんづめのなかにはまっくらがつまっていて、結局それはサバなんだけれど
なんだけど、サバなんだけど、つまっていて えいようがつまってい ....
輝く笑顔
熱をおびていく身体
憂いと
苦しみだけがつのっていっても
わたしは…
あなたを
あなただけを
愛してる
神保町の老舗・さぼうるで
戦後間もない頃から
50年、入口に立つ
80歳のマスターに、僕は尋ねた
「毎日が単調にならない秘訣は?」
「特にないねぇ・・・最近体調悪くてねぇ・ ....
心の空が雲に覆われそうな時、僕は
右手に家の電話の子機を持ち
左手に携帯電話の子機を持ち
番号を押して、両耳にあてる
((もしもし))((もしもし))
自分の中の、相談役と聴き ....
幸せって
気付こうとしないと
わからないものなのかもしれない
幸せって
いつも すぐそこにある
身近なものなんだろうな
気付こうとする心の目を持つことが大事なんだろうな
君のこと
全部好き
全部大好き
背が高いとこ
たまに笑う横顔
なにをするのにも真剣な眼差し
口べたなとこ
照れ屋なとこ
好きなことしてるときのキラキラした笑顔
一生懸 ....
目が覚めたら未だ朝日が昇る前だった
窓を大きく開けて空気を入れ替える
清涼な大気が肌を潤し湿った苔の匂いが頭脳を静めてくれる
美しい夢をみていた
雲の切れ間から射し込む陽光
それを反射し ....
湯上りの
乳房に手をあて
ため息ひとつ
気がつけば
しんなり弛み
さち薄し
あのひとの
....
区役所に、
婚姻届は出したけれど、
まだ一緒には住んでいない。
週末、
新宿へ、家具を見に行ったり、
赤ちゃんの名前を考えたり、
していても、
どうにも、
こうにも、
当たり前な ....
みちがもうないのだ
ゆきにうもれて
そのみちを
みちだとしんじて
ゆくのがよい
わたしもずいぶん
ねゆきになった
はるになれば
めがでるだろう
ねゆきのそ ....
君はサッカー派?それともドッヂ派?と聞いたら
どっち派でもないですと言われた
ドッヂ派でもないですの聞き間違いなのだろうか
どっちかを選ばなけ ....
ダメなロックンロールでごめんなさい
いえいえダメなロックンロールほどかわいいものなのよ
どうぞ焼き立てのアップルパイに
ローストしたドラムスを添えたの
召し上がっていきなさい
あ ....
ときにはなまえがあるように
きみのなをよぶ
ときにはなまえがあるように
わたしのなをよぶ
どこかでだれかが
なまえがあるかぎり
わたしもどこかで
きみというだ ....
わたしがつけたなまえだ
あめ、かぜ、ゆき、こおり、
そのたいろいろ
わたしがつけなかった
なまえが
ここにあるだろうか
こどもになまえがあるように
ははにもなまえが
....
きみに、
いのちを ふきこむために
まっしろな こくうから
かたちあるもの へと
きみのてを ひく
あたたかな うみへと ....
スライスしてみる
なにかあるんじゃない?
きこえた言葉
以外の気持ち
薄くめくれば
息づくあなた自身
触れられないよ
あたしのこの手
揺れ動いてる
互いの想いだけが
雨の夜 ....
ぼくがただしいわけがないんだ、
ぼくがただしいわけが、なく、
ぼくを否定するでもなくただ、
きみのただしさをしりたい。
神様が横断歩道を渡っていた
スーパーの買い物袋をぶら下げていた
どこい行くんですか、と聞くと
世界中、と答えた
袋から頭を出している長ネギを見て
夕食は寄せ鍋がいいかな、とも思 ....
其処にゐる
づうづうしく
此処にゐる
降る雨のやうに
{ルビ懶=ものふ}き思ひ止まず
私は私を
支へきれず
寝転ばり
何時か
空あらはれるやうに
只願ふ
寒い日は
煙草を一本吸うことも
悲しみに沈むことも
完璧すぎるほど完璧なのです
だから、なるべく
傷を負わないように
躓いたりしないように
....
愛しているよとささやいて
私の心
を盗むあなた
断りも無しにと腹立たしさを覚えたとしても
ある意味期待していたのは確かことで
四十六時中、あなたのことだけを考えていた自分に気付く
....
ねぇ
君は
どこから来たの?
こんなところで
なにをしているの?
どうして
泣いているの?
僕はね
いま
困ってるんだ
君と同じだよ ....
ドアの外では
闇金融
声を枯らして
闇金融
きっと誰かが怒って
がなり声をたてているだけなんだろう
僕のカードは未払いで
真っ黒黒のリストに載り
とても優しかったあの娘も
プイッと愛 ....
きのうちょっと
恋をしたので
時計ふたまわりぶん眠ってしまった
目がさめたら誰もいなくて
かけっぱなしのCDがくるくる
晴れてかたむいた空に冬がうかんでさ
眠った汗がはりついて ....
それは突発的で
我に返っては後悔する
何時ものそれと同じように
私は私の髪を切った
鏡を合わせて見た後ろ髪は
それはそれはたいそう不細工で
「恥ずかしくて外 歩けないな」が満ち ....
雨粒ひとつでなんやのん
そんなにこわいの?
濡れたらどうなるの
無言も罪だと
いつかきいた
冬ぐらいでなんやのん
そんなに寒いの?
凍ればいいのに
地面にそっと
終わりと ....
ひとりは食用ハサミを購ってカバンにまぎれこませた
ひとりは旅行パンフレットに載っていたキティグッズに赤ペンをした
ふたりは義理の親娘で
口もきかない絶縁状態だった
ひとりは殺人 ....
無理しなくていいよ これ以上
ふいに切り出した積年の想い それでもなお、ぶれないナチュラル
「何を言ってるの?」 的な微笑みを称えて
何一つとして揺れていないような表情
....
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