雨上がりの水たまり。
溶け残る小石。
雫の重みで揺れる枝先。
空に消えていくたくさんの
色と光と水と涙と。
私が見上げた視界いっぱいに広がる世界は
本当は小 ....
欲しがった思いは
いつか届くだろう
忘れられた言葉は
また響き出すだろう
そして捨ててしまった勇気はこの日の為だったと
知る時が来るだろう
あの日選ばれ ....
顔はにこにこ
足はるんるん
僕の心は君だけ見てる
腕はぱたぱた
頭はぴょんぴょん
はやく会いたくてしょうがない
あと何時間?
あとちょっとで会えるんだ
さっきか ....
ほーら、なけなしの激情だ
ほーら、なけなしの心情だ
ほーら、なけなしの原状だ
ほーら、なけなしの白状だ
さあさ、お上がり
冷めない内に
たんと、お上がり
バレない内に
ほーら、 ....
おんなは
どこへいったのか
ここにいますと
おんなはいう
こまどから
ゆうやけをみて
コンロをともして
さかなをやく
非定型な雲は生硬な定型でしかない
ぼくを尻目にとりとめがない
ぼくのO市
かのじょのN市
どちらも雲と坂が多い街であるから水っぽい
川が
なにか ....
ぼくは栞になりたかった
図書館の本にそっと挟まったままの
あるいは
だれかが思いをこめて忍ばせた
四つ葉のクローバーに
あるいは
はからずも頁の上に落とされた
乾いた涙の跡に
....
誰にでも烙印は捺される
火傷の熱さもなく肌を抉られる痛みも覚えず
それはいつも自分には見えない身体の部分が選ばれる
自分には見えなくとも他者にははっきりと見える位置に
転落者とも落後者 ....
やわらかいさとうきびの群れが わきの下でそよぐように
すこし笑わせる なにかの間合いからはじまった
でも 今じゃ ごきげん
ゆるやかな陽射し は ....
11月の珍しい雨
暖かく 枯れ葉は勇み足
駅からの小道
うたを忘れた
鞄の少女は
傘も持たず 泣いていた
両手は鞄でふさがり
ブラウスの肩は
濡れはじめる
錆ついた歩 ....
冬夜のアメリカ大使館
湿っぽい澄んだ星空が覗いた
ビル群の明かりのなか
棲息する命たちが星のようだ
星とはなんだろう
唐突に現れる別れのようなものか
それは無限 ....
たださかさまに
ただしいも、まちがいもなく
おちてはうかび
ときに、なのる
もっとたくさん
もっとたくさん、と
くるくる
もうゆるして
まだ、たくさんの ....
南天の実は 何想う
小さな赤い実 何憂う
昨晚 闇夜が長すぎて
ふかづめ しずぎてしまったよ
剥き出しになった指先が
世間に晒され 泣いている
夏に実を結う南天はない ....
雨降りのこと
君はきっと、雨降りだと気分良く過ごせる人だ。昼近くなって目を覚ました君は、雨どいから垂れ落ちる雨の音に安堵する。一日をやり過ごすことには常に理由が求められている、君は眠る前に何度 ....
とんでもないアクシデント
僕はどうしたらいい分からず
ただただ立ち尽くしてた
とんでもないアクシデント
なんとか解決はしたが
僕は心に傷を負った
不意に心を蹴るような痛みが襲う ....
おやすみなさいをゆうために
こんなに遅くまで起きてました。
明日は学校だってゆうのに
遅刻したら怒られるかなあ。
本当はね今日会いたかったです。
....
死にたいと思うことは自然だ。だからこそ、それをとめようとすることが、さらに苦しみを増幅させるのかもしれない。生きていれば良いことがあると誰もが言うが、多くの人間にとって、幸せを手にできる可能性は少 ....
開いた頁に散りばめられた
無数の文字の裏側に
薄っすら浮かぶ誰かの顔が
あなたに何か云おうと、口を開く
机の上に置かれた本は
いつでもじっと待っている
本を開いたあなた ....
どうして私はすぐに
一つの道から
足を踏み外してしまうのだろう
怒れば人と、ぎくしゃくする。
しょげれば言葉の槍が、飛んでくる。
強さと弱さの狭間で私は一体
どんな姿で ....
へやじゅうに散らばるこまかいつぶを一つぶずつ拾いあつめ
へやの
左がわにもっていき
さいごの一つぶを左がわに置いたところで
いちばん左がわの一つぶから
右がわへ
もっていく
死ぬまで ....
僕は存在しないのだ
その事は昔から知っていた
今、それが露わになっただけだ
僕は存在しないのだ
今、誰もいない夜の中
ひとり自慰に耽る僕は敗者の中の敗者・・・
そん ....
もう起きる時間だろう
眠りの中で身体のどこかがそう告げていた
案の定 暫らく経って携帯が鳴る
わかっているよ でももう少し寝ていたい
「いいんじゃない このままで」誘惑者が甘い声で囁く
....
オレンジスケルトン
示すラッキーA4ホルダー
見かけるたびに胸が高鳴ったんだ
その日、その時の表情を追ったんだ 教室の窓から
ロングヘアー
軽めのブラウン
....
どうしたのだろう
いつの日からか母は新聞で「死」という字に赤く印をするようになった
どうしてだろう
いつの日からか母はそうして新聞社に電話をするようになった
どうかしたのだろうか
そのときの ....
関係に
まだ名もない頃
ただ少しお互いを
気にし合っている
そこから始まったり
それだけで終わったり
恋の卵
焦らずゆっくり
温めていこう
めっちゃ好きなんだけど
知らん顔しているのさ
薄目を開けて見てるのに
好きものなんだけど
黙ってるのさ
珍宝を待ち望んでいるのを
かくすように
君は実は超ど変態
狙いは僕の珍宝
知 ....
たとえば
あなたが
一つの詩を書こうと思い
想像力は創造力と変わり
詩作の情熱があなたを捉え
刀鍛冶が真っ赤に熱した鉄を打つかのように
ひと文字
ひと文字
キーを打ち
一つの詩
一 ....
どこまでが重ね合える領域なのか
どこからが立ち入り禁止なのか
気づかないをふりすれば良かったの?
目を閉じても
耳を塞いでも
君にふわりと触れた風は僕に恋しさを運ぶ
だから僕は今 ....
風が吹いたら暖房ひねって
愛犬とコタツでホットチョコレート飲みながら娘の賞状に目を細める
惚れて陥した女を『 ....
花火のようなものを幻視した
こぼれる火花は涙のようだった
熱いはずなのにぼくには涼しかった
そうだ、成熟した孤独を生きてゆくのだ
なにもかもを破壊してしまったよ
ぼく ....
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