泳げなかった
けれども
病院の先輩に誘われ
三人で行った
一頻、海に入ったりした後
浜辺で各々、勝手に休んでいたら
浜辺が騒がしくざわついている
海で溺れた人が出たのだ
状 ....
母の愛
懐かしい恋人
僕自身
僕の血がかよっていたはずの手袋が無くなって
とてもココロと懐が寒くなってでもね
怜ちゃんとドライブに行くの
羨ましいでしょう
あのうれない詩人の土屋 ....
{引用=
とりなさい。
する場合を除く。)
泡立ちが
いくつもの水脈のこじれに
目視し、小刻みに糸は
及ぼす事があるという
範囲を侵す事が
という。あなたの所有する空
専用部であ ....
本当は時間がないなんて嘘なんです。ごめんなさい。謝っても謝りきれない君に告げなきゃならない、潮時ってやつが鉄筋コンクリートで積み木した私たちの街にも訪れたのです。ほんとかな?君は今、洋モクを消し潰 ....
とおく どこからか 風のなきごえがきこえる
今日 ぼくらの小さな家で 象が 溺れそうに
泳いでいる
厳寒の朝だ。
ぼくらは
今日も
すべてのオムツを
捨てた。
氷結する
....
「あなたのアイデンティティはどこにありますか?」
という、
質問というか、アンケートの結果が、
ネットに出ていたのを、
こないだ見たら、
「国家」だとか、
「会社」とか「大学」とか ....
正方形の朝から
君の足の親指の
かたちを思って
ぬるい箸を
握り締めてる
鳥のゆく先
瞳でなぞり
テーブルクロスは
からからに乾き
窓から入る朝露に
小さくすんと鼻が鳴る
じゅうじか?
ううん
かざぐるま?
ううん
なにかのかざり?
ううん
なに?
しゅりけん
チラシを細く丸めた棒を二つ
十字形に組み合わせて
セロテープでぐるぐる巻いてあ ....
うつせみ、と読むんだ、と知ったキッカケは
やっぱり そうちゃんだったような 気がする
解説を読んでいても
何だか 虚脱感に 覆われそうな イメージだった
何処か 楽しく 思えたのは
....
繊細という名の
プラスチック爆弾
言葉が揺曳する中、俺は
「左」を確かに失った
ハンターハンターのゴンが右手パンチ?
「それ」は未だ諧謔の極みと
評論家連中がニヤニ ....
森の中を一匹の孤独なスイミー達が
泳いでいく
「左」は失われたものの象徴
「俺」は壊れたかめ壷を象徴するに・・・足る
光速はいつも無限より彼方で
器楽器は
お前たち ....
「気圧に狂わされた卵紳士」
ガラス瓶の口は、水あめマジック
尽きない夢(幻)を見続ける。
「復元に隠される、捻じ曲げられた卵の記憶」
意思疎通が造り上げる理想郷の中で
作法の術を ....
君はそのうち泣くだろう
こらえ切れずに泣くだろう
来る日も来る日も不運か押し寄せ
対処しきれず泣くだろう
かまえても企んでも
不幸はどこからかやってくる
藪から棒に顔を出す
君の死角 ....
(さ) さよならを
(し) 知ったのは
(す) 全てが終わって
(せ) 刹那の色に
(そ) 染まった頃でした。
(か) 籠の中の鳥と
(き) 気狂いピエロは
(く) 腐り果てた
(け) 倦怠感の中
(こ) 孤独に散ってゆきます。
(あ) あれがいのちの灯。
(い) 幾重にも重なって
(う) 嘘偽りのない
(え) 永遠の祈りは
(お) 終わりなき旅のようです。
私をつくる細胞がいっぱいあって
皆があーだ、こーだ言っている。
それぞれに絵を描かせて見てみると
時間が経つのも忘れてしまった。
次の日、もう一度その絵を見たら
何言いたいのかわからない ....
濡れたスリッパをベランダに干しておいたら
一匹のアシナガバチがとまっていた。
花の蜜を吸うように
命の水を飲み干すように
へばりついていた。
瞬時に、夏の大発生を思い出し、
子ども ....
ごめんね、チンペイくん
(・・・・・・・)
わたし、チンペイくんのこと傷つけちゃったね
(・・・・・・・)
怒ってる?
(・・・・・・・)
やっぱり、怒ってるんだ・・・
(・・・・・・・ ....
父が撮ってきた家族の写真は
いつも後ろから
母がいつも文句を言っていた
どうして正面から
皆の笑顔を撮らないのかと
でもそんな文句を言う母の顔が
妙にうれしそうなのが
いつも不思議だった ....
何かが近づいている
私の背中の遥か後方から
何かが起こっている
あなたの視界の外で
何かが忍び足でやってくる
彼の見えない方向から
何かが産まれようとしている
彼女の盲点とな ....
橋の下の叢に
ひっそりと落ちていた
真珠色の受話器と
捩れてしまった一本のコード
その先は川に入っていて
その更に先は
わからない
暮れ時、水面に ....
子供の頃
古めかしい三面鏡が
部屋の隅にありました
木目模様の板に貼られた
三枚の鏡はそれぞれに
蝶番によってつながっていて可動式でした
普段は折りたたまれているのだけれど
ぱた ....
あのひとは
気まぐれで意地悪
あたしの気持ちを
試すかのような言葉で
揺さぶりをかけてくる
かと思うと
子供のような
愛らしさ
彼は
いつも 大気のような優しさで ....
私の中の私は
うたいたがっている
死にたがっている
なまけたがっている
甘えたがっている
泣きたがっている
ききたがっている
さけんで
さけんで
さけびくるって
それでも
両腕ふ ....
青い空を白い雲が流れて行く
さらさらと水の流れる音がする
地上から隔絶された空の楽園
ここには僕以外誰もいない
静寂と孤独だけが僕の友達
ささやかに続く平穏な日々に満足していた
あ ....
三つ釦のついた
ラジオは壊れていない
爪の尖った
猫は壊れていない
青い釦のついた
ラジオは壊れていない
瞳の色が二つの
猫は壊れていない
音楽と気楽なおしゃべりを
爪を ....
あの日は踏み潰された壁だった
ポケットに毒虫を入れたまま
こっちをみて あっちを「いる」
月夜は敵
晴れの日は敵
闇夜は敵
雨も雪も風も敵
あの日は、と
思い出す今日は
....
青いビニール袋を頭にかぶった集団が
夜明けを瓶につめて持ち運んでいるのを
プールサイドの金網の隙間からのぞいている
底に沈んだラジカセのまわりには
人体模型を改造してつくった爆弾が設置され ....
しょうがないじゃない
わざとじゃない
あの人が悪いのではない
誰のせいでもない
ひとりでにそうなった
春だから
愛でたい
2660 2661 2662 2663 2664 2665 2666 2667 2668 2669 2670 2671 2672 2673 2674 2675 2676 2677 2678 2679 2680 2681 2682 2683 2684 2685 2686 2687 2688 2689 2690 2691 2692 2693 2694 2695 2696 2697 2698 2699 2700
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