耳が動いて
ふゆの知らせ
どこもかしこも
なんの匂いもない
白い犬並んで
黒い犬と並んで
でかけながら
遠ざかる 町
みどりの橋のほうで
あるく人はどこへ
しるしを付けて
....
人は泥から作られた時以来帯電している
その上頭蓋骨の中に強力な発電機までこさえてしまった
時には自分でも手を焼くほど過熱するのはそういう訳さ
電気は地中に流すつまりアースすればだいじょうぶだ ....
無性に活字の大きい本を読みたくなつた。老眼だから。出来れば薄つぺらい本がよい。根気が続かないから。一五〇頁位が手頃だ。しかも中身が空疎なものがよい。血の巡りが悪くなつて頭まで血が行かないからだ。重要 ....
凍った透明な霧雨群に
開け放たれた野良達がついていく・・・
俺のすぐ後ろを通る軍隊達は
今見知ったばかりの奴らのようだ・・・
神は皇后を讃えるために地上に赴き
その白い額 ....
田舎育ちのせいです
おとといの夜
雨の降る匂いがした
田舎も
もう変わり果ててしまったけれど
春の来る
土の肥える匂いは今も変わらず
わたしの脳に刻まれていて
枯れ草の下の土の ....
雨の日は嫌いじゃない
君を抱きしめている時も
まるで
雨が僕らを包んでいてくれるようだし
こんな日に君が
傘差して迎えに来てくれることなどを
想像するとわくわくするんだ
いつか聞 ....
ぼくはもう新しいRockが聴けない
聴くのは60年代から70年代の音楽
新しいRockは音楽ではなく騒音だ
JAZZも同じ50年代か60年代だけ
診察を受けたとき何気に医師に訊いた
....
凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる
いとしいひびきでね
ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど
ことばの魚を追ってきたのだよ
....
何を量るのか
量ることでなにが変わるのか
わからないままぼくたちは
単位のちからをかりている
かりることでぼくたちの生きる意味がわかるのか
わからないままはしりつづけ ....
月がない
言葉がない
居場所がない
いたたまれない
それはまやかし
時は熟した
歩み始めよう
恐れと共に
いつまでも
しゃがみ込んでいられない
きしむ体を動作させよう
ギ ....
さらりとした湿気
2月なのに春の匂いがする
懐かしいアイスクリンのような砂浜を
僕の手ですくって歩いた
空と海の境目なんて
とっくにきえている
僕はきみと少し
距離をとってあるい ....
意識、を始めると
ダイヤが乱れる
短い青を渡れず
交差点に立ち弾劾さ、れ
ルーチンワークに
組み込まれ、
システムの創造が成される
宇宙理論を破壊的に
誹謗する ....
しがみついていた
おっぱいを静かにきつくすっていた
ぼくのあたまは撫でられていた
もうひとつの手は優しいゆびで
ぽろんぽろんと撫でられていた
このまま眠っていいですか
....
どうもはじめまして
わたし「くまちゃん」と申します
とあるアパートの集合ポストの上に置かれ
かれこれ一年くらいでしょうか
わたしが「何か」と申しますと
まあ一言で分かりやすく申しますなら ....
今年こそ行こうねと やっとのことの格安バスツアー
強制イベントは トイレ休憩のサービスエリア
お土産ひとつ 幸せひとつ
寒いのに雨まで振りはじめる。
二年前に捨てた猫たちの事を思い出す。
どうにもできなかった、と言ったなら
私も誰も私を責めたりなんかしない。
....
わだいが
あわないからいい
しゅみも
せいはんたいなほうがいい
かちかんも
わかりあおうとしたら
あさになっていた
だからいつまでも
わかりあえないのがいい
....
過剰な感覚
直観の感受
表出する感情
抒情を排し
かわいた言葉に
質感そそぐ
覚醒のとまどい
覚知を求める
覚悟の日々
身をけずり
心めぐらせ
目覚めよ叡 ....
にしのそらに
ばくげききがしずんでいく
まちによるを
のこして
ちきゅうのうらがわを
やきつくして
あすもまた
ばくげききが
やってくる
だいじょうぶ?
確かそうきかれたのだろう
ええ
反射的にそうこたえたのだろう
あってる
あってない
どちらでもいいけど
今日はそうもう終わります
嘘は表面 優しい
滑らかな手触り ....
なまぬるい浴槽は
たいていの私の体温を許容する
魚が泳げるくらいの
水質で呼吸をする
ああ
この浴槽の水がすべて
蒸発してしまうのはいつだろう
それは、
とても怖い
....
ねぇきみ大人なんだから
うまくかわして
うまくこなして
生きていかなきゃ
そこに甘さは
必要ない
そうだね
僕は大人になったから
つつかれないように
正しさを身につけ
食べ ....
われをわすれて
あそんでる
こどもが
こどものまま
われにかえる
どうして
あそんでるんだろう
ぼくはどこから
きたんだろう
それは舞踏そのものだった
指揮棒を持たない指揮者のようだった
楽器が鳴る
音があふれる
色彩がふくれ
温かかった
それは音楽そのものだった
指揮棒を持 ....
モモンデン
モがおおいから
ちがう
にせもの
たのしそうなえがおで
そんなに
それで
それが
ぜったいに
こっちには
むかないのに
みていたとすれば
禁止令
聖像とか ....
永い夜の後に
束の間の朝が来て
君はシャワーを浴びている
水の弾けるその音だけを僕は
窓辺に立って、じっと聞いている
冬の朝陽に目を細め
少 ....
散在する
おと、おと、おと、おと、
らせんれんさになり
からみついてくる
どんな祈りや鍵さえもねじまげて ....
ひらひらと、あたしのうろこがひかる
海の光と、空のひかりに
ひとつづつとしをとってゆくと
かたくかたくなってゆく
こころをまもってゆくんだよ
こわれないようにね
ぎ ....
人の消えた朝を
獣の群れがすぎてゆく
光は暗く
息は昇る
割れた堤防
泡の色
見わたすかぎり
水は凍る
道は消え
冬は会い
街は震えず
鳴り止まぬ ....
左手はご不浄らしいけど
わたしって左利き
どうしよう(笑
歯を磨くのも
お箸を持つのも
字を書くのも左なんですけど
小学校のお習字の時間
せんせいから右手で書くよう指導さ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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