思いが成さないのには
何か意味があるんだろうか。
あなたに会えなくて
あなたの夢を見て
泣きながら目覚めた夜にも
何か意味があるんだろうか。
あなたに愛されないままに
生きて行く ....
暗い 暗い 夜の淵を歩いていると
君が生きていた頃を思い出す
君は何も話さないで
静かに笑っているだけ
何も考えずに歩みを進めてみる
そのうちに僕は痛みがあることも忘れる
だんだんその ....
月はなに想う?
丸くなったりとがったり
それでも君を嫌う人はない
星はなに想う?
気まぐれに雲に隠れて
それでも願いをたくされる
空はなに想う?
いつもみつめられて重かろう
....
「寝てる姿と食べてる姿がかわいいってずるいよね。」
男友達が昔の彼女に そう言われたんだって
嬉しそうに話していた友達
今でも信じられない信じたくない
友達は たぶん 一生病院の中で暮 ....
子を宿す誇らしさと後悔を
ごちゃ混ぜて女は吐き出す
野原の上に建っている家はとてもよい紅色
とても満足
まんぞく
足デ満タサレルと読めてしまう滑稽さに
ほほえむ
想像を絶する痛みを想 ....
わたしはごみです
わたしにはひつようないから
ごみです
わたしはごみです
だれか
わたしをひつようとして
いみをください
かなわないなら
はやくかいしゅうして
....
長い時間働けば働くほど
お金が入ってくるような時代は
日本ではもうあらかた終わってしまったのだ
さて
これからはなにに長い時間をかけるとしようか
旅客機のひかりが遠く ....
脊中に板がはり付いて
逃げまどう毎日
疲れたなんて すぐ横になるキャンディーに
大丈夫ですかと
優しさまでをも あらわして
何もかも受け入れてしまう
何もかもを ゆるしてしまう ....
かける かける
鍵を かける
うみが 飛び出さないように
ひらいための まぶたの先から
うみが 飛び出さないように
....
早朝に
冷たい北風が吹き荒れて
庭の山茶花が散っていた
そこらじゅうに
真っ赤な花びらがてんてんと
血のように落ちている
家の鬼門には赤い色
魔除けに植えられた山茶花だった
色彩の ....
休んでる間に担当を変えられた
と嘆く彼女
突然だね というと
前から決まっていたらしい 一言もなく
休んでいるうちに外されたんだと激昂
おもしろくない と朝から大荒れ
だよね 嫌だねと ....
たとえば
想い出行きの列車の切符があったなら
僕は迷わず買っただろう
雷が鳴る雨の午後
胸のジッパーを握りしめて
心細さを振り切るように走った通学路
修学旅行の帰り道
玄関を開け ....
白いビニール袋を三角にたたむ
かんたんなお仕事
たくさんたくさんたくさんたたむ
かんたんなお仕事
そいつらの意思を無視して
尊厳を無視して
たたむだけの
かんたんなお仕事
透明なやつは ....
雪として残されるのは
なぜなんでしょう
花のように咲いて
ひとひらの暖かさだけにも
こぼれるしめりは
かすれていくだけなのに
白く つぶら なる
雪の香り
暗いそらのした
森の樹皮質のぬくもりが、
重さをました広大な冬の夜をささえている
不思議な安寧をやくそくされ
みちびかれるように 生きる
神々しく 雪をいただいた山のうちふところで
....
冬の夜 布団にもぐりこんできた君
冷たい肉球を 体の内側に折り込んで 目を閉じて なんの挨拶もない
真っ黒の顔に白いひげだけが ほうき星のように流れている
今夜はあまりに寒いから ....
私は組織に組み込まれている
書類の最後には自分の名前を書く
私は複製されて散らばってゆく
その様をありありと想像して目を閉じる
遠く離れた何処かの国の街並みを
おぼろげに仰ぎ見るような感覚
....
不埒な恋もそのままに
激しく呼吸を乱してる
私の左のくすり指には
約束が強く巻き付いて
それがきつく縛り付け
指先から腐り初めてる
純粋を誓ったのも今昔
最終章が扉を開くので
....
大丈夫だよって言った
飛び地を漂う気球の上で
ずっと考えていたこと
千切れ雲に重ねて
宇宙の浜辺に寄せて返す波
航路を遮る物もなくて
気体の存在だけを頼りに進む
死体とか根っことか笑 ....
受験生は単語帳を閉じた
女もアイラインを引き終えた
みんなもうやめたの
みんなもう消えたの
わたしはまだやめないでいる
やめられないでいる
同じ箱にゆられて
すべての人を見送る
ずっと ....
虎穴に入らずんば虎児を得ず
君子危うきに近寄らず
どちらが本当なのかが問題なのではない
君子は虎穴には入らないのだ
虎児を得ようとはしないのだ
これは君子の消極性によるも ....
僕はジミヘンドリックスになりたかった
ギターがまるでおもちゃみたいにね生きるの
きみにあえないときもギターを弾いている
シェリルクロウのように歌えてエルトンジョンのよ ....
ひと
って
弱い生き物ですね
地球を制している
ひと
一番強そうに見えたって
強がる者が一番弱虫
きみ
らいおんに噛まれたらさよなら
ほら
一番強くなんかない
....
愛する哲学者は『神は死んだ』と
我等に告げた 我等に教えた
その言葉は間違ってはいない
哲学者の言う通りすべての神は死んだ
そうでなければこれほどに
世界が無秩序で残酷になるはずはな ....
この箱庭を平和な場所にいたしましょう
雪の下には
クロッカスの球根を植えて
春がくるのを待ちましょう
小川を作り 犯した罪を流してしまいましょう
この箱庭を王国にいたしましょう
くさむ ....
地に落ちた雪
うずくまり
たちどまり
つまずきながら
あるき
あせり
あわてて
かけだして
ころびまろびつ
つかれて
ねむる
空に昇るは夢
現実から離れて
彷徨う様に
伝えきれない想いたち
ちりぢりになって
何処か消えては
落ちて逝く
何度もそれは
繰り返されて
その儚さに
見るのは
希望?
絶望?
はらは ....
橋下にからみつく
人気だけを目当てに
亀井が叫ぶ
狂った権力の亡者にも似た
元はタレント弁護士
大阪人は
ちょっと前に痛い目にあってるのに
気づいていないのさ
ノック2世
ノック ....
それはなんだろうね
いつくしみも愛も過ぎ去ってゆくね
きみをそっとおく
愛をそっとおく
あたらしいものはちょっとめんどうで
でもねいつも変わってゆくのだね
....
あなたの選ぶ人がなぜ私じゃないんだろう。
あなたに出逢うと分かっていれば
私誰も愛したりしない。
誰とも抱き合ったりなんてしない。
息をする事さえ忘れてしまいそう。
私が選ばれな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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