夜行バスはどこをめざしてゆくのだろうね
彼女は旅行雑誌の安い旅先にのるのかな
闇はやわらかくひろがっている
人間はどこまで自分をつくりかえられるのかな
カルマ=人間の業は命 ....
眠れない夜は僕にはなかった
いつもヘドを吐きながら意識が戻ってくるだけで
眠りたいなんて思ったことは一度もなかった
腐った柿のヘタを何十個も飲み込んだあとに
胃の中に暴れ狂うミミズを一匹放 ....
誠はちっちゃな頃から悪ガキで同情ってことがわからなかった。
人の辛そうな顔を見たり聞いたりするだけで不愉快になる。
自業自得だろう。 
それなのに人を恨みがましい目で見ないでくれ。
....
乾燥した指先が触るピリリとした氷の感触に
僕の神経はわずかに震えを見せる
3本の指先がオレンジを少し溶かして、
口腔内にアイスキャンディボールを押しこんだ
カランコロンと脳の遠くで鳴り ....
{引用=きみはしらないかもしれないけれど、
側面
と、
側面
と、
裏側
と、
側面
と、
側面
と、
断片
と、
内側
と、
側面
と、
側面
....
詩とは何だろう
何を目的として書かれるのだろう
例えば僕は
もやもやとした気持ちを
整理しようとしてみたり
口では上手く言えないことを
代わりに文字で言おうとしてみ ....
世界が沈むのを待って
毛布を捨てる
分岐点が いつも鋭角を
僕に向けて迫るのを
思い出して目を閉じる
最終回は日常に潜むのを
忘れたと言いたくて
死にたがりを演じてた
....
うたは
くちびるからうまれる
のではなく
こぼれるだけ
うたは
じぶんが
出でるべきくちびるを
じぶんでえらんでいる
うたをうたっていると
思い込んでいるひとの
なんと ....
まあるい まどがあった
まあるい ことを忘れて
さみしい暮らしをしているのだった
キャタピラをこさえたテルは涙を大切に箱にしまう
にじむ ああにじむのさ 世界が
手を広げて
抱きしめる ....
ことばなんて
ちっぽけだ
かさねても
いいわけにしか
ならない
いまならいえる
ことばがないから
だきしめたい
からだがないから
ディーバの死を
CNNのアナウンサーが
大げさに繰り返す
なんでクスリの所為って
言わないの。
ほら
リフレインしてるのは
馬鹿みたいに流行った歌の
高音のサビ、それから
あ ....
“ストライク ザ ポーズ”とマイゼルの写真で
世界を席巻したイメージの達人マドンナが
諧謔のモンスター、レディ・ガガを表敬したように
自らの薫陶を受けて来た
よりエッジーな新女王と交代する時、 ....
こんなニュースがあるよ
小さい銀河を食べる銀河
http://dailynews.yahoo.co.jp/m/science/astronomy/?1329135697
人間だっ ....
変えられるもの
それは運命
変えられないもの
それは宿命
変えたと思っても本当には変えられなかった『僕からは見えない』もの
それは定め
偶然 ....
真夜中
あなたは赤い花弁に
最後の口づけを済ませ
ぼくの背中に取り付けられた
古い扉を抜けてゆく
そこから先が
本物の冬
煙草を吸 ....
子供の頃
ぼくは信じていた
何処か遠いところに
黒い湖があって
そこには首長竜が棲んでいる
(お父さん
黒い湖はどこにあるの?)
ぼくが尋ねても
お父さんは何も答えずに
....
雲の隙間をみて
自分がとてもちっぽけなことを知った。
小さな隙間だけど
僕はずっと見ていると
飲み込まれそうになる。
雲の隙間に
空の欠片に。
いいや、
空に。
空間に。 ....
寝起きのトイレで
押しあてる
まるで指紋でも取るかのように
しかも2日連続なのは
メールアドレスを打ち込むのと同じなのかな?
(ほらっ、確認のためにもう一回って、あれさ)
ポキール
....
新しいマンションに引っ越すため、
なにしろ、
家具はぜんぶ揃えなければならないのだから、
ひとつひとつ、
嫁と探しに行くのだけれど、
ぼくは内心では、
夢もあるのだ。
ひとつの部屋は書斎 ....
不幸の似合う女優さんって
近頃みかけないよね
それだけおんなが幸せになった訳ではなさそうだけど
ひたすら運命と向き合う生き方って
求められていないのかな
※
冬の日差し ....
教訓めいたのは苦手だけれど
たとえ話しが好きで
特に話しが抽象的になってくると
焦れたようにこう言ってしまう
それはたとえばどんなこと?
何かにたとえると
それで分かったような気に ....
本当のことを言えば
怠け者のくせして
食事のためには命をかけるが
やらなければならないことを何一つしない。
昼食がすわ一大事と
ランチタイムの作戦を
日がな一日考えて
値段と量と ....
何も知らなかった
(そう叫ぶべきだった)
冷えた夜の欠片をかじりながら
一度切り裂いた真昼の夢を拾い集める
オブジェにならない粘土
翼の破れた折り鶴
なにもかもが中途半端
....
Y 八歳の女子として親に質問した
「ねえ、どうして結婚したら赤ちゃんが生まれるの?」
返事はいまや失念
「ねえ、どこから赤ちゃんは生まれて来るの?」
「眠っていたからわからない」納得する
....
石がひとつ
広くもない池の真ん中に投げられた
その落下点を中心に水の輪が
ひとつまたひとつと
同心円となって広がっていく
きみのこころの池に
石を投げ込んだのはぼくだった
そのぼ ....
午前の本当の始まりは
太陽が昇るより少し前
十分前の頭を振って
ほどく渋滞 闇夜は夜明け前
野良猫の目が光る
青ざめた側溝のなかで
十分前の憂鬱を振って
かきまぜる 闇夜は昼間で ....
猫には猫の言葉があり
犬には犬の言葉があり
鳥には鳥の
虫には虫の
花には花の
水には水の
苔には苔の
風には風の言葉があって
会話しているのだろう
地球と月も会話しているのだろ ....
今夜こうして詩を書くけれど
世界中にある様々な不条理や
悲しみや痛みを知らない訳ではない
この国を覆う様々な矛盾も
今こうしている時にどれだけ多くの人が
不安に慄いているかも
ただ今夜 ....
彼女はこっそりと
自分の部屋のクローゼットの中で
自分だけの神様を祀っていた
一般に、である
神だとか 宗教だとかは
全く馬鹿馬鹿しい物で
馬鹿馬鹿しい物を本気で信じる人間は
奇異の ....
愛国心がないことが全ての原因だよと君は言った
そうなのかもしれない
文化の中で 経済が ないがしろにされている
国会は 今 あるべき政治の姿を 提示しているのか
現代詩手帳はとうとう誇りを ....
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