逆立ちをして血が上り続けてしまったことを悔やんでいた男たちは鉄錆になく

暮れとも明けともつかない空は鈍色だ。鉄骨の喉元を明け透けにして、鉛筆の芯みたいにうらやましい胚内をうらんで、せせこましくも ....
死者の世界をも包括しないと
現代に物語が成立することはない
といったのは誰だっけか

死者の世界とは
異形の世界であり
異能の世界でもある

リアルが
揺るぎないものとして
そこに ....
俺達もゾンビーズ

自分の脳を騙して

強くなっただとか

ありがたいだとか

そんなこと言って

君に近づいてゆく

俺達はゾンビーズ


自分の脳だけじゃ飽き足らない ....
目を刺す金色、完璧な夕方、漫画雑誌の白黒



まずそうな紙の上で女の子が笑ってる。明朝体でしゃべるのが逆に
ポップ。あらかじめ用意された運命がめぐる毎週、終わる前提の世
界で、それでも恋 ....
カッコウが火の鳥のまねをしている
帽子みたいに着せかえられれば
よかったのにね
夢中になりすぎて枝から落ちるキツツキの
ものすごい顔
僕に助けを求めて鳴く
カッコウ
  .
なぜ真っ黒な爪を残そうとするのか
なぜこんな真っ黒な棘をおれたちの
臥床{ルビ=ふしど}の下に残そうとするのか
おれが寝返りをうつたびきみが頬杖をつくたび
おれたちの手を胸をちくちく ....
わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった

中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ....
  .
愛する気持ちが悲しいときは
ひとはどうすればよいのだろう
…まばらに生えた松の向こうで…
…水鳥 揺れる揺れる…
  .
悲しいのに涙がでないときは
おれはどうすればよいのだろう ....
{引用=
新人の台頭にカメラマンはシャッターをきりきり舞いさせ
華麗なジャンプはエッジを立てきりきりと氷を削った
綺麗な放物線を描いて舞った氷は
スケート靴すぐ傍ぎりぎりに
命がけ(とプレー ....
顔見知りの男が死んだ

いつも何かにイラついていて
斜に構える自らの姿に酔いしれていた

そんな一人の男が死んだ




よくある話しだけど
おんなが二人いた

別れた奥さ ....
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
この世界は綺麗です

あなたはそう言って
どこかへ去って行った

この世界は綺麗です

あなたは泣きながらそう言った

この世界は綺麗です

あなたは痛みに顔を歪ませて言った
 ....
時計のない国で
のんびりと暮らしています
時計はなくとも
時間はあるわけで
朝、昼、夜と
まこと
大雑把な時間の感覚ではありますけれど

いちまばたきが 
      およそ一秒
 ....
物言わぬ駝鳥の目
遙か目の先には地平線がある筈なのだが、
駝鳥は相変わらず地面を見つめせつせと虫を啄む。
せつせせつせと虫を啄む
危険を感じたとき駝鳥は首を長くして遙か遠方を睨む。 ....
許容量を超えた痛みには
モルヒネを!

彼女にとってのモルヒネは
慰めでも愛でも誰かの保護でもない
背中に彫られ増殖しつつあるドラゴンタトゥーと
顔のいたるところに開けられたピアス

 ....
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ....
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程

オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる

しかしコンサートマ ....
もう涙は掛け値なしに流せないので
からだではなく こころが不自由
ほのかな明かりのみえる夜の余白に
やせた色彩の春がさまよっている

空気の中に弱弱しく感じられる
感傷的な気持ちの余韻を丸 ....
独り暮らしに
慣れたのか
不安なのか

はたまた
楽しんでるのか
つまらないのか

休みの日の夜は
あてもなく
バイクでちょっとお出掛けをする

街から少し離れた
農道を走る ....
なにかの映画で見たような
あてのない線路
そこには空も海もなく
心地よい孤独だけが転がっている
空き瓶の中で
春が雪に変わり
冬が死んでゆく
廃駅のベンチに腰掛けると
一匹の猫がすり寄 ....
ぷらちな

(ぷらちな)
 ほしいな
 ひとすくいの
 チープさで
 ひとすくい
 きらきら。
 ゆるせないなら
 ぎちぎち。
 つめをたてて
 さよなら。
 しろいてくび
 ....
くるくるまわして

蘭土紗羅 蘭土紗羅

見つけて彗星

奏でる星屑

蘭土紗羅 蘭土紗羅

儚い幻 うつらと呆けて

異人が唄う 香りが誘う

くるくるまわして

蘭 ....
おまえがしねばよかった
つめたいみずのそこから
電話がかかってくる
記憶はゆらゆらと
もに流されている
水面は透き通り
夏の日差しを
キラキラと
反射している

今はふゆだ

 ....
二匹の蟹が
久しぶりに再開した
かつて親友だった
今すぐ歩み寄り
肩を叩いて抱き合いたいのに
横歩きしかできないから
蟹はどこまでも横歩きしていった
お互いの距離を保ちながら ....
{引用=テーマ/SF(サージカル・フィクション)}
 こないだのGO

雪国まいたけのGO(*)は
思慮を醸した声音が好ましかった
がついこの間出ていたGOは
顔面が何か不自然で
目元が ....
君の存在が 僕にとっての 

SPECIAL ONE 

君の存在が 僕にとっては 

ONLY ONE 

これが全てで たった一つ大事なこと
子供のころ

ブランコを漕ぎながら目をつぶり

どじょ〜、どじょ〜、と叫ぶと

気持ちよくて好きだった


なぜ

どじょうだったのか

それを思い出すたび

胸に痛みが ....
真夜中の洗面台で
ぶくぶく石鹸を泡立てる

洗っても洗っても
落ちないのです

どんなにすすいでも
臭うのです

手をよく拭いて
今度こそと本を手に取る

やはり開かな ....
晴れた冬の日に
















三年を暮らした家に荷物を取りに行った
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
灯火212/2/20 22:11
丹波哲郎物語花形新次112/2/20 21:39
俺達はゾンビーズ吉岡ペペロ2+12/2/20 21:37
週刊少年しもつき七812/2/20 21:34
キツツキとmizuno...2+12/2/20 21:19
木莓(モミジイチゴ)Giton2*12/2/20 20:09
姉の魔法mizuno...1012/2/20 20:07
比叡の岸Giton2*12/2/20 19:21
氷上の舞いブルーベリー2*12/2/20 19:06
奈落のひと恋月 ぴの29*12/2/20 18:55
動物園あおば8*12/2/20 15:54
ひとときの嬉しさ木原東子26*12/2/20 13:50
この世界は綺麗です〜代行〜euyih5*12/2/20 13:06
時計のない国でそらの珊瑚10*12/2/20 12:01
駝鳥……とある蛙12*12/2/20 10:20
「ドラゴンタトゥーの女」を観てそらの珊瑚5*12/2/20 9:28
花束をあなたに朧月512/2/20 9:08
440HzHAL1112/2/20 8:36
春が来る瀬崎 虎彦1*12/2/20 8:28
一 二412/2/20 5:45
レールアズアミ312/2/20 1:24
2011年 即興ゴルコンダ投稿分ブルーベリー1*12/2/20 0:35
カレイドスコープ灰泥軽茶4*12/2/20 0:20
生きる(ということ)ブルーベリー2*12/2/19 23:57
蟹の友情小川 葉5+12/2/19 23:00
アズ タイム GOズ バイsalco7*12/2/19 22:41
What is love ?文字綴り屋 ...012/2/19 22:10
ブランコの思い出吉岡ペペロ412/2/19 22:08
手が汚れては本が読めないRT312/2/19 21:43
ジョナサンダイヤモンドTAT512/2/19 21:40

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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