わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし
....
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で
ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから
産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
静かな言葉のように
沈黙のように君が降り立つ時
一つの花が開く
世界は灰色だ
それを色付けるのは君
いつでも世界は言葉を待って
君を美しく輝かせてくれる
きみを思い出したくて
右手でキツネを作り
コンコンしてみる
貰った絵本を
改めて
まじまじと見てみる
宝物の絵を
眺めながら
プカプカ煙草を
吸ってみる
真夜中にベラン ....
{画像=120222143926.jpg}
恋はトキメクし 愛は燃えあがる
恋は落ちるというし 愛は溺れるという
恋は病いだし 愛は執着だと思う
恋は形態であって 愛は本質だろう
....
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる
どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ
{引用=Aの人 ....
「むかえにいくよ」と、
男が言う。
「きっと、むかえにいくから」
そう、いつも私に言うので、
「いつむかえにきてくれるの?」と、
訊けば、
「ロトシックスが当たったら!」
大真面目に男が ....
“昨日は確かにあった僕の可能性が
今日にはなくなってしまっているのは何故か“
そんな疑問に辿りついた時、僕は30を超えていた
おそらく優に超えている楽観は
今や脅威の何ものでもないこと ....
2
120222
すべての動物は静物園からやって来たのだと二人の男が決めつけた
男は一人いれば充分なのだから
一人は男のふりした紛い物であ ....
1、むしゃくしゃしてやった
2、大恐竜展の破壊の思い出
3、あの娘はトラック
4、踊り場にて
5、職安通りコンチネンタル
6、GoJapanese
7、ゆめのある人
8、あの娘はトップブ ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない
何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる
電話まで這っていきながら
救急車 ....
何をためらっているの
細胞が覚えているでしょう
心が脈打つ度に感じないの
いのちを抱きたいのでしょう
肌が泣くほどに抱き合えばいいよ
後付けの科学は興味深いけれど
あなたはあなたをもっと
....
きみに伝えたい想いが
きみに伝わらない想いが
心から溢れて
涙となって
瞳からこぼれ落ちる
きみを想って溢れた涙は
渇いた土に吸い込まれ
大地の小さな潤いとなる
き ....
自分が何者かを知りたかった
今はイザベルおばあさん愛用のひざ掛け と
呼ばれているのだが
もともとどこから来たのだろうと
人間たちの間で流行っている
自分探しというものを
し ....
ちくしょう!
畜生畜生ちくしょう!
と いう波 何度来ただろう
生きていて
どうして人は
他人の不幸やかなしみへ
軽く哀れみの言葉の一つでも投げてみれば
反応次第で
次から ....
にじのうらがわに
手を伸ばしたら、なにがつかめる?
{ルビ感覚質=クオリア}にとらえた{ルビ藍色=インディゴ}は
空色より哀しみに近く
ながく 長く尾を引いて叫びまわる。
....
言葉と涙を奪われて
不遇に嘆く子供がひとり
げに恐ろしきは何も憎まず
ただ仰ぐ空の青さに身を任せる事
そんな悲しみ方を
そんな小さな体で
あの声は誰に届くんだか
言葉にな ....
君を想って生まれた
名もなきうた
君と出会って変わった僕の世界が
全部つまったこのうた
君への僕の想いが
包み隠さず溢れたこのうた
君に聞いてほしい
このうた
....
JRから東武線への通路は朝から混雑し
僕はひたすらまっすぐ歩く作業着の僕を
高い窓の外から眺めている
通路の真ん中には真っ赤なテープが貼ってあるのに
右にも左にも進行方向を示す矢印がなくて
....
僕は存在した
一人であることのなくなった 僕は
無数の繁みの中に見えていた
確かな イメージの世界から 逃げ出した
フランスパンの上を滑るジャムが
すごく輝いて見えた朝だった。
泣いていたからではない。
太陽が特別キラキラしていたからだ。
未完成で中途半端な私を
....
台所の流しの前に突っ立ってひとり
母が黙々と八朔を食べている
手際よくむかれては口に運ばれる寸前を
遠慮なく横取りした 娘だった頃
母の顔はおいしそうでもうれしそうでもなかった
自 ....
いけんをいえと
あなたはいう
いけんはないと
わたしはいう
それでもいえと
あなたはいう
いわなければ
ころすとせまられる
わたしはあなたに
いけんととも ....
全身麻酔の胸がメスで開かれ
肋間がスペーサーで広げられる
心臓に手が差し入れられる
教授クラスの執刀の下に
横たわるのは天皇であれ
一人の小さな老人の体だ
陛下も年を取った
平成になって ....
古く錆びれた配管の中で
ライトを咥えて屈みこんでいる
作業服に目出し帽、ジーンズの尻は破れ
左手で右手を押さえている
くそったれな血め・・
鍋つかみだってなんだっていいからしておくべきだった ....
4月に、
生まれてくる女の子(らしい)、
ぼくの子供。
名前を考える。
妻の語感を甘やかしながら、
ぼくが整えてゆくことになるのだろう。
ばんび
って可愛いよね。
ざじ
....
パタゴニアに行って大土地所有をして暮らしたい 職業適性としては封建領主などが向いていると思う
こどものころ
やさしい
おばあさんがいた
となりのいえの
おばあさんだった
こしをまげて
わたしのあたまを
なでてくれた
おばあさんは
いつからか
いなくな ....
空は短く
銀の上に立ち
冬は冬をめがけ来る
次々と次々と突き刺さる
次々と次々と遠去かる
夕陽に押され
倒れる鉄骨
北の北を向いている
冬の指の
影だけが動く ....
夢の中で君に会った
すごく優しくて笑顔が素敵な
いつもの君だった
でも
今の君は私の連絡を無視するぐらい
それが悲しくて
寂しくて
不安で
泣いた夜もあったよ
....
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