ベランダに座り込んで
柵の合間から足を出してブラブラ
コドモみたいだな なんて思いながら
いい匂いのする煙草に火を点けた
近くの中学校から聞こえるコーラス
悪くないな なんて思いながら
ふ ....
また首を痛めた
この怪我とは
もう8年程の
付き合いになる
突如として襲われる
この激痛に
何度悶絶しただろうか
体を動かす度に
首から全身に伝わる
言葉に出来ぬ激痛
....
ゆ ゆ ゆれ ゆれる
ふ ふ ふる ふるえる
年老いたふるえ
新鮮なまばたき
新芽がふるえて
春をくすぐる
大きくゆれたのは
気のせいじゃない
なにもかもが崩れ落ちた
....
自分の好きなものを求めてみようという行為は
決してあなたの全てと繋がらない
おそらくそれは不一致というもので
私はただ茫然としてしまうかもしれない
恐れを知らな ....
時を告げる鐘に思いを託し、
湖上を眺める人よ。
あなたは独りではない。
見上げればどこまでも広がる空がある。
足元には名も知れぬ草があちらこちらに生えている。
今あなたは一人だが、決して ....
京都人かそうでないかを
見分けたければ
この前の戦争はいつでしたかと
訊いてみればすぐ分かる
太平洋戦争と答えず
応仁の乱と答えたひとは
間違いなく京都人
....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが
なぐさめてあげたらいいのに
かなしくなくても
なみだはでるよ
なみだで
せかいを
あらいながしたあとは
とつぜん
正気にもどって ....
わたしの空には定規があてられている
電柱の先がじゃまでまっすぐ線が引けない
わたしの空には定規があてられている
わたしはそれを美しいと思っている
わたしの空にはすべての青が詰まっている
....
まっさらな砂地に
すり鉢状の穴
底では強靭なアゴが待つ
群れから離れた
迷い蟻たちは
落ちたら最後
もう戻ることはない
地獄に落ちた蟻の悲しみ
あなたは今まさに吸われている!
愛はウ ....
くる
くる
った
った
くる
った
った
くるーるー
くる
くる
った
った
くる
った
った
ぼくの人生はだれが采配してるのかな
彼女に言われたの
あたしは結婚も恋愛もあきらめていたからいいのってね
時々恋をしながらでも恋に遅れていたのだね
ぼくの中には数億から数兆 ....
片目を閉じ
肌のうえを滑る水滴に
全神経を集中させると
夜の広がりがわたしのうちに
入り込んでくる
そしてもう内も外もなくなり
空洞のようでいて
そうではない夜の黒い底が
わたしと一枚 ....
いつも見ていた
流れていた 音楽が
街の向こうに
消えていく
肉もつものの哀しさ。
調べ。
時間の「蒼さ」。
速足で歩く、妖精は
少し透けて見えて
その翅が、
四枚ひと組の世界を示す。
エーテルのなかを泳ぐ、炎の{ルビ魚 ....
みんな
しんでいる
たのしそうに
しんでいる
いきものを
ころしてたべて
それでもなお
しんでいる
{画像=120223235940.jpg}
欠けた塊の怒り
輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
くまのてっちゃんプップクプー
らっぱ片手にプップクプー
やまの坂道おさんぽだい
まちの市場でびびちゃんが
えらんだ変柄てぬぐいを
なぞのマントにプップクプー
きいろのグラサン目がまわる
....
好きだった事が
端から順に嫌いになっていく。
大嫌いなキャベツもレタスも
食べられるようになったのに。
トマトだけはどうしても食べられない。
....
君が正しいと思ってした事
地球を何十周もグルグルと回るぐらい考えて言った事
そして寛大な気持ちを持ちたいと願った事
通じるはずだから
伝わるはずだから
きっと感じてもらえるはずだか ....
小さなアヒルに
似ているね
数字の2
かわいいね
*
事故にあった君が
包帯ぐるぐるのベッドの上で
私を見つけたとたん
Vサインをしてみせた
ふたつの指 ....
仮眠中だった
変死との110が入った
初任科卒業したての俺は
部長といっしょに
その現場にむかった
午前4時12分
現場についた
大學2年生の男が
胸に裸のコードを巻きつけ
タイ ....
本の外側に立っている
捨てられた帯には
「ここに解凍しますか?」
と書かれている
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか
貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか
国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
困らせたいわけじゃない
だけど困ってしまったらごめんね
トーキン
はる
左の耳から出てきた紙くずが
右の耳へと入っていくような
かさかさしたおわりのなさ
木の間にぶら下がる健 ....
灰をかき出しながら
背中の痛みを感じていた
ひどく殴られた場所が熱を持ち
直そうとしているのだろうか
この灰は人間だったものだ
そして薬になる
被害者がここにやってくる
スコップ ....
紙コップを満たす時間
計算機を分解し続ける少年の側で
親戚の人が斜めになってる
今日会いたい人の
苗字が思いつかないのだ
生きているだけで奇跡
生きているだけで素晴らしい
それをやっとわかった
君と生きてやっとわかった
あなたのお名前を
お聞かせ下さい
あなたの御心を
私に見せて下さい
あなたの素顔を
私に晒して下さい
あなた自身を
私に預けて下さい
私があなたを救って ....
空も
海も
荒れている
鉛色した浜辺に
鈴をなげる
こんな日であっても
ひとは
生まれ死ぬのだろうか
鳥たちは
季節を選ぶというのに
どんな理由があって
生まれ死ぬのだろうか
....
ペットボトルに入ってるのなんか
お茶じゃない
じゃああんた
茶畑にどれぐらい
太陽照りつけるかしってんの
座ってりゃへびだってくるんだよ
おじいさん八十年生きたら
えらいね すご ....
2638 2639 2640 2641 2642 2643 2644 2645 2646 2647 2648 2649 2650 2651 2652 2653 2654 2655 2656 2657 2658 2659 2660 2661 2662 2663 2664 2665 2666 2667 2668 2669 2670 2671 2672 2673 2674 2675 2676 2677 2678
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.57sec.