言葉はすぐ嘘になる
うそつきです
幼児のように
まっすぐおおきくみつめ
遠慮なしに切り捨てたいの
にごったなみだ
嘘ならば
いらないときめて
なんにもいわないよと
口をへの時に結ぶ
....
皆さんは、人間の値打ちの定め方をご存知ですか。乗っている車?ノンノン。巻いている時計?これまたノンノン。履いている靴ですって?ノンノノノン。クラブのちーママじゃあるまいし、何と言うか、発想がちょっと ....
ぼくの宝物は
きみがくれた
定規のかけら
いま思えば
あんながらくた
もらってなにがうれしかったのか
ずっと見ていた
となりの席のきみ
席替えでとなりになって
思わず ....
こんなに好きなのに
こういうとき
君のことが
憎くて
憎くて
悲しくなる
好きだから
多少のことは
がまんしなきゃって
つよく心に誓ったのに
なんでもかんでも
....
厚手のコートを脱いだら
するららと
時間が落ちて
あなたに一歩近づく
梢の蕾がふくらんだら
するりりと
時間が落ちて
あなたに半歩近づく
約束の日は近くて遠い
ほんのり焦 ....
遠くにいるけど親しい人
近くにいるけど親しくない人
見方を変えれば
ここという場所が遠くにあって
あそこという場所がここよりも近いということ
もしかしたら 人は動いていなくて
場所たちが動 ....
幸福とは
己の力で
手に入れる
ものであって
誰かから
与えて貰うものでは
決してない
それは違う言葉で
施しと言う
人が次々と溢れる
僕は誰のことも知らない
ましてあなたが誰だかなんか
今何を考えているかなんか
解りやしない のに
僕が何を言わんとするかは
あらかたバレて ....
近所に 卓球も出来るらしい
市民体育館が 有るんだケド
一度も 開いている時に
行った 試しが 無いんだ
やっぱり 予約が 必要なのかな
空いてる 時間に
相手だって
必 ....
草茂る屋敷にて
双子の少女暮らして
甘い囁きをかわして
陽だまりに小鳥は囀り
鏡の前であたたかな食事をとって
いつまでも幸せな四人だったという。
この世に人は絶えて ....
さざなみは
永遠をよそおう
罪ではない
それは
やさしい嘘
人は
さいごに
この海にたどりつき
さざなみにも
終わりが
くることを知る
かもめよ
愛しいおまえも
いつ ....
あなたの代わりに
泣きましょう
あなたの代わりに
苦しみましょう
あなたの代わりに
穢れましょう
あなたの代わりに
あなたにくるはずだった
災厄を
全て引きうけて
そう ....
ひとは執着から逃れられない
ひとは執着から逃れられる
執着を思わなければいいのだ
ひとつき後にはさくら花
いのちを賭けた尊い轍に
つらなる裸木が上を向く
ひ ....
眠れないの?
それとも寝たくないの?
よく考えて
この時間だから寝なくちゃいけないと誰が決めたの?
だって朝起きれないから?
一晩寝た後のあなたは今のあなたは別の人でしょう
明日のことはそ ....
幼さをなくした私の顔を見て
母は泣くのだった
それは
私には知り得ない
何かが何処からか沸き上がった瞬間だったのだろう
過去を、或いは近い未来を思い
幼さをなくした私の ....
たのしい
つぶやいてみた
ひろってもらえた
ぼくのつぶやき
たのしい
不思議な映画のような
ちいさな命
ちいさなものへの愛情
たのしい
つ ....
声を上げて、歌いながら
幼い日 螺旋階段を見上げている僕は
空の蒼さを はじめて信じた
空の蒼さが 神話になる時
僕は公園のベンチで 泣いた
膝小僧を抱えて
気づかれないように
....
どこに行こうとも愚人はいる
大きな世界には多くの愚人が
小さな世界には少数の愚人が
どの愚人も最初はまともを装う
でもそのメッキはすぐ剥がれる
愚人だと気づき反論をしないと
愚人は嬉々 ....
{画像=120303011011.jpg}
雨と風が一緒に顔にかかって
少し髪を濡らす交差点に
ぼくは独り君を想い立っているよ
君がいつもしていたリュックの色は薄い緑色で
不思議 ....
木に彫りつけた
昔の僕達の名前は木が成長したために
幹に埋もれてよく見えなくなってしまった
それと同じように 僕達も
年月の風雨にさらされて随分と歪んでしまった
一人は精 ....
あふれる愛は
居場所を探してしまう
ぼくはあなたに
依存していたのだ
酒やドラッグのように
愛はあふれてはならない
八分目が大切だ
最愛などあってはならな ....
心地よい揺れと
生ぬるい水温
波にさらわれたコンタクトレンズ
ぼやけた視界がとらえたものは
降り注ぐ優しいひかりの雨
身動きが、とれない
とりたくもない
堕落していく心
そ ....
下弦の月の両端に
二羽のフクロウ舞い降りて
シーソーみたいに揺らしてる
眠りに落ちた街のビル
その足元に落ちた影
月の動きにあおられて
ゆらゆら ゆらゆら 揺れている
俺の頭も ....
高揚を求めながら
沈み込んでいるたましいは
かわりながら
かわることの意味をしらない
やさしさがオセロの ....
疲れたからねそべって
夜を手にとってみる
ふんわりとしてとんがってて
あれ
私の心みたいやね
いじわるな気持で
つんとつついてみる
へこんだ穴がちょうど
昨日泣いた場所
ごろ ....
むかいに洋館のある静かな広いとおりに面した
千原さんという掛け軸と刀のある名家の末裔らしいこじんまりした家の裏手の
片隅に石炭スト−ブのある一間に母とあねと僕は父の仕送りで暮らしていた
....
はじめは誰しもが手にしていたはずで
一度失ったら永久に手に入らないもの
すぐに失くすひとも
失くした自覚がないままのひとも
そんなこと一生考えないひとも
みんなはじめは手にしていた
....
あい変わらずぼくは
かなしみを知らなかったから
トーイチに会いにゴミ捨て場へ行った
夜中に網小屋まで降りて来て
悪さをする星どもなら知っとるがの
じゃが かなしみは知らん
カン女に ....
びょういんの
まちあいしつで
ろうじょが
テレビをみている
なにもうつらない
ひかひかひかる
しろいがめんをみていた
なにかを
まっているようだった
やがてろ ....
六十分の堆肥と
九十分とは呼ばれたくない
六十分+三十分退避の鬩ぎ合い。
背中を丸出しにしたドレスに戸惑う、うしろ髪。
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「馬の尻尾だなんて冗談じゃない」
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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