ねえ、いっしょにいようよ
あたしたち
形になることはできないけれど
あたしはあなたとだけ
生きてゆきたい
ねえ、いっしょにおよめさんになりましょう
あたしたち
嗚呼、それじゃあ、 ....
ハム派樽子の濃い占い
あなたの髪に触れたいの
愛され女の特権で
スキ、スキ / キス、キス
あなたの睫毛を見つめてみたい
わたしをどうか見つめて欲しい
スキ、キライ / スキ ....
ぽとり、と蝋梅
黄色い窓を覗く
すると向こう世界の隅で春が騒いでいた
「梅、桃、桜の順で咲いていくのよ」
「そうして、春になるの」
白い酒器の表面に落とされた桜
注がれた梅ソーダが ....
眠りがフクロウのようにさらって行った
わたしの寝顔を照らすのは
月や星ではなく
まるで深海魚のよう
自らのいのちの灯にほかならない
闇の毛布に包まれた
記憶の中の光彩は
彗星のよ ....
ささやかな光の片隅で
続いている白黒の国体道路
わたしは独り、
ファインダーを覗いて
色を探してたんだ
裸眼でも見つけられないものが
遠くでは見つかるような錯覚
人波、なんてない ....
旅から帰った若き詩人は
傷ついた木の机に凭れて
部屋一杯に射すひかりの中で
そっと瞳を閉じていた
思い出すのは
避暑地で過ごした夏のひと時
夏空に浮く一艘の舟
ゆっくり ....
君に甘えて
しりとりをしかけてみます
こっくり居眠りしたり
ぼんやり どこかみつめたり
語尾つかまえて
ほおって うけて
空間って意外と
自由なんだね
石炭袋いっぱいのバンシーの泣き声
蓮の根は汚泥の底を這い、
黒い魔女たちは沼の花を讃え
暗がりの中にうずくまる。
少女は母から声を買う
伝わる振動、いのちの震え
脈拍のスタートライン
少女は悪人から色を買う
白い両手は極彩色
転がる視界 万華鏡のなか
少女は夜から夢を買う
無音 ....
ダメだなあ。何をやってもダメだなあ。
地震があったからかなあって言っちゃうぐらい最近ずっとダメで、最近なのにずっとかよと笑ってしまう。ダメだね。本当に
地球何回まわってんだよと怒る子供に365×4 ....
僕の昭和は40年代後半からだった
喫茶店の入口を飾るレプリカのような
素朴な人工がひかり輝く日々だった
遊ぶのは工事まえの土くれのうえだった
わざと転げて服をよごす
....
吊り橋を渡ってから
落とそうなんて
僕らの後からくる
かもしれない
希望も
捨てるのかい?
この先に
奴らがいても
戦うのかい?
今度は逃げずに
わからない ....
いつも変ったものを食べようと思っている。なぜなら、ありきたりなものばかりを食べていてもつまらないから。人生は苦しみにひとしいが、その苦しみの中にあっていっときの楽しみといえば食べることをおいて他にな ....
いつだって本当に欲しい物は手に入らない
だからせめて望まないようにと強がるけど
優しさに触れるたび胸の奥がなんだか痛い
君がくれた星のペンダント握りしめて思う
気付かれないように散りば ....
どうして誰かが不幸せで
誰かが幸せになる公式を変えられないのだろう
*
たとえば僕が泣いていて
となりには幸せ絶頂の親友がいたり
たとえば僕が充実していて
目の ....
ふったふったあめふった
さいたさいたはなさいた
ないたないたとりないた
ないたないたこもないた
しんだしんだみなしんだ
郵便受けに海が入っていた
海配達の人が入れたのだ
いかだが浮いてる
昨日遭難したはずの僕が
新聞を持って手を振っている
ねえプーチン
土地返せ
はずかしがりもしないで
堂々とした態度で
また復帰ね
「あらまあ どして?」
ロシアの事情は
よく分からないけど
そういえば
メドベージェフって
....
曇りの日
遠いビル群が白に隠れている
そんな風景のほうが好きだった
夜景が嫌いだった
あのなかには
いろんな人間関係や
いろんな蹉跌が散らばっている
特殊 ....
分銅を摘んだ指は震えている
水風船のような天秤の前で
ただ指は小刻みに震えている
いくつの恒星と惑星と衛星が死に
そして生まれていったのだろう
まだ指は震えている
蝶の一匹でも止ま ....
はっつぁんと やっさんでは
何を奈落の感じるか感じないかは 違う
ある人にとっての奈落地獄が ほかの人にとっては
なんて楽なことだと 肩をなでおろすことだったりする
地獄の其処に釜 ....
僕の心の中
どうなってるか知ってる?
僕はね
君のことだけ考えてる
君と一緒にいるときは
たくさんの君を心に焼き付けてるんだ
君から返事がこないときは
ぽろぽろ涙を流 ....
君を前から見ると普通にかわゆい
後ろから見るとなかなか良いお尻だ
でもさあ
横から見ると何も無い
それは可愛い実存的謎だ
類推するに君はこの平面だけの愛すべき生きものなのだ
....
忘れないでね僕はいつだって
君の前じゃ恥ずかしくて言えないけれど
頑張る君に負けないように
夢に向かってこの町で生きていくから
旅立ちの風が吹く桜並木で交わした
約束を胸に抱いて歩いてい ....
また春がやって来たよ
僕は死にたいだけさ
そうさ、死にたいだけさ
みんな「生きたい」なんて言ってるけど
本当はみんな、死にたいんだ
だけどそれを自分で自分をごまかすため
....
コスモコンピュータの
ファンが回る、
ふあんふあん回る(ぴーかーぴーかー)
死ぬまで不安がると
報いと憂いが、
クレイモアに察知されて
どかーんしちゃう。
フリーフォー ....
叶う時 指折り数えて 楽しんで
夢が叶わぬと 嘆いていても 日は経つから
どんな風に 叶えようかと 楽しめることが
余裕にも 繋がるのかも 知れませんネ
秋風が優しく入り込む祝い
....
ホラ、
しろい星がひとつぶ
暗い夜空を渡ってゆく
舌に載せた飴玉のように
甘ったるい蜜の絹糸を残して
ホラ、冬は煌めき
あなたの両眼に
深く埋めこ ....
腹をすかせた人に
必要なのは
おにぎりであろう
一篇の詩など
あったところで
なんの役にも立たないのだ
心に空洞をもつ人に
必要なのは
一篇の詩であろう
おにぎりのように
それ ....
こもれびのなかに
あなたがいるような気がする午後
柩は
とうに燃やされ
ひとすじの白い煙になったというのに
竹林をぬけると
境界線がにじみ
時間がさやさやと巻き戻る
愛しい人た ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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