今日の空は気持ちの良い
遠い遠い青色だった。
眩しい太陽に照らされた
歯抜けの坊主が笑ってた。
血の気のない青白い社員は
70円のコーヒーで疲 ....
僕はここにいない
彼はここにいない
何者も語らず、何者でもない
深い不安に満ちた 絶えざる消失に
切り刻まれた空
溶け出した瞬間に
関わりを遠ざけて
....
誰かの影を追い求めて
それはいつしか自分であったりする
ことばの端数を持て余して
拙い告白を露呈する
わたしなど
と吐いてしまえば楽になる
(それは逃げることに等価して
涙を引いて生 ....
タンスの引き出しを開ける
衣類を取り出す
中に入る
遠くのアフリカでキリンが鳴いてる
誰かが閉めてくれる、その日を思う
雨かと思ったら
雪どけの 水音でした
、、、、、、、、、、、、
陽ざしのはし
いつもは気づかずにいた 木々の陰影が
光をすって ゆれている
森は確かに今も
雪絹の繭のな ....
月世界の火点し頃
逆手の我らは
スワンの両腕を折り畳みて
空飛ぶ真似をする
天を恐れる者たちは
その早業から
逃れようと
地下に溶けて岩となり
我らを忘れる
愛は今でも投げ交わされているのです
目には見えないものまでも
可視化してしまう時代ですから
どんなにちいさな灯りでも
見つけた、それを 愛と名付けて
大事にしたいのです。
....
疲れ果てた時に
一杯のコーヒーを飲む
ほっと一息
世界が変わる
もうすぐ世界は
滅びるだろう・・・
だが、しかしこの一杯のコーヒーは不滅
ということは世界も不 ....
【食いしん坊なのです】
赤ちゃんのほっぺは
つきたての餅のようだ
誰も見ていなかったら
つい食べたくなってしまうほどの
◇
【みみず】
おまえをみつけると
つい ....
※1
詩的関係についての
うろ覚えと意味のぶち壊し
※2
「駒沢給水塔MEMO」
給水塔
□設置数:2基(将来3基目を設置するための場所は確保 ....
ないものねだり
というのは
なんと ありきたりな
ずいぶん そのままな
お言葉ですね
ないから ねだるのに
ないから ほしいのよ
風船を手にする子の
....
けさは水平線が凍っている
長い足を折って待つ子
ひたむきに駆けまわる子
ただ下手くそに眠る子らが凍っている
おとつい死んだ叔父さんへあなたの骨はまずかった
おとつい死んだ叔父 ....
あなたのことを
なにひとつ知らない
どんな家に住んでいるのか
どんな顔をしているのか
どんな爪の形をしているのか
どんな声で話すのか
けれど
あなたのことを
感じることができる ....
夜は浅く長く 昼は深く短く眠る
世界が いつしか僕から消失していく
死が シェスタのようであったらと
祈り願いながら 僕は今日も
光のなか 眠りの岸辺と誘われる
意識と無意識の境界線が朧 ....
よく目がみえないとおもった
いつのまにか伸びた背丈
ひざうらにぬるい風
イヤなあの子の後ろすがた
引き潮みたいに校庭に吸われた
本棚の
手紙のひみつ
バラされたくなかったら
図 ....
なんだか
うれしくなる
ぼくの
なかから
ことしも
にょきにょき
新芽が
でてきたから
なんだか
なんだか
うれしくなる
嘘でぼくを好きといった人にも
嘘でぼくを嫌いといった人にも
ありがとうといった
世界の中で生きている人には
嬉しいことがあるんだと思った
ぼくは世界の外にいるから
お前らとは違うん ....
また僕は他人の幸せを無責任に願った
自分の幸せを未だ願えないまま
あきらめてしまえば
努力する必要だって無いだろう
そんな弱虫の言い分
君が笑ってくれればそれでいい
そんな僕の奢り ....
ぶわぶわぶわぶわ
まき散らしてんだ
町中の
木々が
浴びて
酸素吸って
ぶわぶわぶわぶわ
血が流れる
夏の
八月の
昼の
ぶわぶわぶわぶわ
雲だ
暑い
日に産まれて
あっ ....
生きていることを いつも 忘れさせられた
自分の中にある孤独で そして 何もない
いつも 何も 言葉はなくなった
言葉の意味の中で
乳白の まろやかさ持つ 翡翠かな
透き通る色合いか綺麗なものは
宝石だけでは有りません
月だって 空だって 空気だって そう。
だけど、ちょっと
まろやかさ加減を プラスする ....
珊瑚の海へ網を{ルビ擲=なげう}つ
珊瑚は言葉。海は人。
魚は?魚はこころ
どんなに網をなげても魚はつかまらない。
海は青く、空を反射して波打つ……
今日も夜はコンクリートの匂いがした。
手を広げたら大きい穴が空いていた。
気がついたら頭に悪魔が住んでいた。
ふでばこには新しいペンが入ってた。
耳 ....
ぼくは君を体験する=君を直感する
君と一緒にいる間は少なくとも僕の5感は
柔らかな声やよい匂いやあるいはちょとひび割れた唇なんかを
間近に観察することができる
君と別れたあ ....
どこに棲んで どんな名前でいようと
あなたとわたしのはずが
どこに棲んで どんな名前を選ぶかで
壊れそうになる
あなたとわたしが鳥ならば
仲良く小枝で巣を作り
もしもふたりが ....
俄雨が降って
花畑みたいになった
横断歩道には
色とりどりのアンブレラ
脳天気な僕は
駆け込んだビルの陰
当てもなく雨宿り
くだらない話や
他愛ない日々に押され ....
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の{ルビ河岸=かし}にささる
水のお話
その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話
ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラ ....
恋を知らないということだけがわたしの羽根
マスクの内側では呼気が次々と水玉に変わるから、にわとりとたまごのどちらが先なのかを知る冬の満員電車。
今日はイモを詰まらせた
母が昨日ふかしたふかしイモで
一本食べて、もう一本は冷蔵庫に
今日は残った一本をレンジで温めた
麦茶で流しこんだ
おとついは食パンを詰まらせた
....
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