仰々しく咲く蓮の花
水中では茎が悪夢めいた脈絡のなさで
もつれ合いからみ合い
人は睦み合い、それは否であり是であり
泥をむさぼる同化作用をもつもの
そんな大輪の蓮華が今日 ....
遠くに見える夜の中で 僕は
何だろう
きっと 眠ること それ自体を 考えるべきなのだろう
時の内側を 路地裏へと 出て行く
砂に水 大切なもの 見落とさぬ
手から サラサラと 零れていく
大切な 存在
比喩として 砂を連想することも
多いけれど
今日 池掃除をして
泥を 掬い上げた 瞬間を
....
{引用=数刻のとびらをひらく
しろい手をたどる
まざりあう木々を
まどろみをいくつものかわせみを
はね広げているね
そこに降り立っているね
なみだに生まれてくるこず ....
おんなじ言葉でも 微妙にちゃう
うちとあんたの「好き」
わかってん、唇がふれたとき
いきあたりばったりに
集まった記憶のおもちゃ箱
きょうも両手で漁ってみるが
失せものばかりが鮮やかに
輝き失せぬ幻である
誰がもちこんだのか、モダンなデザイン 花札の
母の少女時代 ....
月を{ルビ齧=かじ}る
空に凍てつく月光を
画鋲を摘み取るように
指の合間にひょいと挟んで
口の中に含む
すると世界が暗くなり
おまえの喉は冷たく燃える
噛み砕いた光は 食道を這い下 ....
みなす・もるぐるの副官
後素潜
かんじひょうきすると
つよそう
後素潜
きゃべつに
しおを
かけて
たべる
ことで
いきる
くるしみの
うめあわせを
して
それから ....
よぞらのなかに
じぶんをさがした
みつけたのは
ひとりたくましくひかる
いっとうせいばかり
まるでわたしみたいに
つよがっている
このよぞらのなかに
すばるとい ....
水没した水族館
海を塞き止める巨大な梁
深淵の揺らぐ魚
停電
深海ケーブル
もういいよ
ぜんぜんよくないくせにさ
もういいよ
終わらせようとする
それってなんなの
理由はあるけど
いいたくないの
いえないの
子供だからじゃない
大人だから ....
sekai-kan
おっさんの射精みたいに
希釈された
sekai-ken
ワイシャツの首絞める、
感触
世の中はきれいごとだ、っていう了解に
意味もわからず袖を通す
....
映画が終わり、点灯されず
また最初から、始まった
つまりここは、昭和かどこかだろう
母がよく話してた、一日じゅう映画がみれる場所
父さんは何度も見るのが苦手なひとでね、
黙ってさきに出て ....
息子と向き合って生きていくこと
誰にも頼らずずっとやってきた
知らないうちに様々な人の思いやりを受けているとも
気がつかずに
ただひとりきりで育てていると思っていた
息子は私がひとりで育 ....
わたしたち
同じ目的を持つもの同志
名前を偽ってでも
こうしてみんな
集まったね
小さな情熱を
灯しあい
ぽつり、ぽつりとだけど
飽きることなく
話をしたね
ひとりひと ....
ええ声は 微炭酸
ええ声は 不如帰
出れば ハスキー 御好きに だすきんかける世に
きれいな廊下に ええ声は 高く 廊下を這い渡る
住所不明のええ声は 海を渡った ターザ ....
なんだろう
のどにつまるような
苦しさ
涙を通り越した
悲しみ
前にもあったんじゃない?
ううん
今までのとは違う
苦しい
悲しい…
なにかが
違 ....
はるはだれにも
ひとしくおとずれる
きってもきれない
はるのきずな
いつかとおりすがりの
だれかとかわした
はるのかいわ
またどこかから
きこえてくる
あ ....
狭い廊下の両側に
小さく仕切られた病室が
葡萄の房にようにしがみついている
病室は 使い古された機械たちで埋まり
その中に 忘れられた老人たちが 横たわっている
薄い ....
量産された緑は
あの角屋の先に立つ貴婦人の頭飾り。
刈り入れ不要とはいかない花(鼻)の出所。
隊長(体調or体長)命令に背くようなことは
出鼻をくじく嫌いがあった。
拡張されすぎ ....
その粒、
手にする
流れぬように
逃れるように
すくいあげ
繋げた手のひら
躊躇いも
哀しさも
同じ場所に還そうよ。
僕たちの居る
まあ ....
待合室を浮遊する粒子
そして、その沈殿
順番に名が呼ばれ、人は減っていく
女の子が母親と手遊びをしている
ひそひそと西日が射し込む
普段 当たり前だと
想っていることが
じつは本当の幸福
だから青い鳥の物語は
童話ではないノンフィクション
メーテルリンクはそれを喝破した
偉大なるベルギーの詩人で ....
人類にサヨナラを
人間にサヨナラを
世紀末も随分と過ぎて
今や、新たな世紀の初頭
無理して持っている物は
やがて捨てなければならないという定理によって
全ての希望は ....
もう会えないあなたへ
最近
とてもあなたに会いたい
また
その笑顔を見たいと
心から思う
あなたはいつも笑顔でした
だから
頭に浮かぶあなたの顔は
いつも満開 ....
理不尽よ
瓦礫のなかに誘われて
ぼくらは死者と対面する
あらゆる執着を
与えて奪い去った
理不尽よ
あなたはぼくらを全否定した
そこを真面目にさ迷った
....
うろおぼえの夜に
指を差し入れ
震えを聴いた
波に従い 従わぬ線
脚の動きを
讃えるまたたき
岩のはざまから
空を視る刃先
曇りと筆
曇り時計
器を ....
生姜パン男ネ☆
よっしゃぁ 覚えた!
あれぇ? アンタ
そんなんでぇ
大丈夫かい?
そんな 声が
響いて来るよ
♪で〜ぇじょ〜ぶだ〜ぁ〜♪
このフレーズが 分かる世代 ....
背景から浮かび上がるように
白い山の稜線の切れ味
日がもう暮れようとしているのだ
帰路を急がねばならない
生活はひとつひとつの単位を組み合わせて
前へ進んでいく
どのひと時も微分すれば ....
{画像=120307093809.jpg }
それは
ほろ苦い
春の味
ふきのとうとタラの芽は天ぷらに
....
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