不自然な月の夜、
一体何人が「月が綺麗ですね」という語を発したのだろう。
そしてそのうちの一体何人が
そこにI LOVE YOU.の意味を込めたのだろう。

しめやかに行われた月見の席、
 ....
漉せば 良かったんだ
濾して しまえば

小さな 穴から
ペースト状になって
流れ始めるから

澱んだ 金網に詰まった落ち葉も
曲水内の 染みったれた重い葉も

丸ごと捨ててしまえ ....
かわろうなんて
おもわないほうがいい

ひとはうまれてしぬまで
かわっていくからだ

ゆるやかに
むりのないように

しぜんにかわるように
できているからだ
男どもよ、
おまえたちは、何なのだ。
おまえたちが女の子から
とくべつの親愛の情がこもった微笑みを向けられるのは
男どもよ、
それは、おまえたちが他でも無い
男であるからだ。

男ども ....
殺すな世界を
殺すな人を
殺すな共にある命を

誰も殺さない
誰にも殺させない
誰かを殺すこともない

自然が教訓と戒めと希望を厳しくもたらした後
強者のルールは打ちのめされた人 ....
信者の行進は俯きがちで
淀んだ空気を見詰めている。
名前を呼ばれ
私は懺悔室へ向かう。
白衣の牧師
錠剤は聖書
神様だけが不在。
タイトルは僕の信念だ
















座右の銘と言ってもいい
















 ....
ぼくがきみの好きだった表情は
泣くのを見せまいとの泣き笑顔

悔しさをぼくにも見せまいと
弱音は吐かなかった泣き笑顔

その表情を見れなくなったため
ぼくもいつしか憶えた泣き笑顔

 ....
エイハブの 煮えたぎる執念はない
サンチャゴの 生業における死闘もない
ただほんの一瞬
銀色の飛沫 宙に身を躍らせた
美しい魚の姿
七色の光の欠片をまき散らし
碧き海原に滑り込んだ
海の ....
この沈黙は

もう諦めて
ってことなの?

私に呆れたの?

もう疲れたの?

君だけだよ
私には君だけ

だから
つらいの

だから
すぐ泣くの

置いて ....
嵐は 過ぎ去ったようだ

水しぶきを上げて 遠ざかる 深夜トラック


小さな町の バイパス沿いの店で
だれも来ない夜を 過ごしている

数台分の駐車場は 埋まったこともない
看 ....
空中で笑う骸骨の口から臓物が溢れ出る

宙に浮いた体はその重みで地へ落ちる




立ち上がる頃には

人間になれるだろう





そんな事の繰り返しかもしれない

 ....
言葉ならこわくない
そういった君は
ほんとうは文字がこわいのだろう
じっと見つめている

自分のことなんかじゃない
いつもそういうね
そう
ここに書かれているのは
君のことじゃないよ ....
一分一秒も休まずに
詩を書いているわけでもあるまいし

詩を書いてる時間なんて
書いてない時間の何分の一
何十分の一
それなのに
詩をやめた
なんてことがあるだろうか
詩を書いて
 ....
 

どうして壊れちゃう前に気付けなかったのかな

優しく吹き抜ける風に涙が溢れた

なんとなく生きてく日々に重なる現実は

何も無い素振りで君を殺してしまうんだ
 
 
曖昧な朝の手元
行ったきり帰らない
水のブランコ
皮膚なの?ここは
過疎の村に、春
 
 
あの丘の上では

昔の僕が泣いている

あの浜辺では

今の僕が、孤独のまま

疾走している

何もなかった人生

絶望しかなかった青春

今、僕は昔の詩人のように

 ....
ネコの伸びをすると
あちこちから音がした
使ってあげられない身体の
内側からノックされてるみたい
でもね
ギプスがないと歩けないし
眼鏡がないと明日がみえない







 ....
{画像=120310162519.jpg}




*

ぼくくはいつもあこがれていた

顔を上げて目を瞑れば

見えてくるものがあった


*


夜になって布団に ....
  降り続いた氷雨の残り香と
  幽かな血の臭いがたちこめる
  その日の屠殺小屋は静かだった
  赤い肉がまだ少し残された
  一頭ぶんの、豚の外皮だけが
  壁にだらしなくぶら下 ....
あわ立てたミルク
窒息死

外れた戸から
ぬれたぜつぼうが
はいってくる
泥を舐め
「生活」の遠さに
かなしみを忘れる

拾い上げた空に
青い絵の具が
べったり

逃げてはいけない
戦ってもいけない
忘れても
いけない
そのなかで
見上げる空に ....
確かに統合失調症になったのは
私の人生において痛恨の出来事だ
しかしそんな運命にも
負けずに生きる
その姿をもって隣人を励ましたい
私はこのように戦ったと
皆に伝えて死にたい

そうだ ....
太陽にあざわらわれながら

街をゆく私。

散逸した書物を

一枚いちまいあつめて

一冊の本に綴じるのが

おれの人生だと

わかっているのだが、

認めたくなくて

 ....
私は
歌うのが好きです

楽しいときも
嬉しいときも
悲しいときも
つらいときも
怒ってるときだって

私は歌います
大きな声で
小さな声で

君へ届いてほしい想いも
 ....
チンパンジー

街が動き出す 今日もそれぞれに配役を与えて
そんな朝を もう何度も繰り返してきたんだ

「シーン20120310、よーい、スタート」
誰かの声が響いている それぞれの頭の中 ....
おまえの住家の辺りを通過

おまえとおなじ雨粒見てる

おまえとおなじ灰色見てる

おまえとおなじ高さの曇天

おまえの住家の辺りを通過


そうだ、ぼくらは

他人のことな ....
こどもみたいに大好きだから

名前を呼んでみる

靴を履いたまま

おっぱいを吸ってみる

ヘルメットを被ったまま

ほくろに執着してみる

新しいガムを噛む

名前を呼ん ....
深海で気泡がひとつ
ゆらゆらと上昇してゆく
疑えばきりがないことばかりだ
海底に横たわる
屍が呟くから
ボクは
生まれてから今日までの
信じてきたものを
ひとつひとつ
数えてみる
布団からはがれない
重い身体

頭は鐘を被せられて叩かれているように
ごうんごうんと
鈍く痛みがはしる

肩は石のように凝っていて
腕は上がりそうにない

腰には縄で強く縛 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月蝕青土よし212/3/11 0:26
トリスコンク藤鈴呼1*12/3/11 0:14
変わらないために小川 葉812/3/11 0:09
男どもよ青土よし712/3/11 0:08
追悼蒲生万寿1*12/3/11 0:00
宗教青土よし312/3/10 23:51
戦い抗い続ける者は無条件に美しいTAT312/3/10 23:42
泣き笑顔HAL3*12/3/10 23:15
魚の群を追いかけてただのみきや10*12/3/10 23:14
壊れたおもちゃジュリエット012/3/10 22:27
遠ざかる 音いねむり猫1*12/3/10 22:22
駄目人間4*12/3/10 21:13
ねむるまえのことば朧月212/3/10 21:00
詩人の退職金オイタル5*12/3/10 20:18
di.di.312/3/10 20:07
age17たもつ312/3/10 19:04
倦怠と憂愁yamada...112/3/10 17:45
もうすこしまってmizuno...112/3/10 17:36
あこがれbeebee22*12/3/10 16:27
屠殺場草野春心4*12/3/10 15:21
ミルクはるな612/3/10 14:56
ぐちゃぐちゃ3*12/3/10 14:46
運命渡辺亘312/3/10 14:16
ペイバック/ペイパーバック高原漣112/3/10 13:59
私は歌いますジュリエット0*12/3/10 13:58
チンパンジーitukam...0*12/3/10 13:17
秒速120m吉岡ペペロ312/3/10 12:10
大好きだから012/3/10 11:57
村上 和712/3/10 11:26
愛の重さは…ジュリエット412/3/10 11:02

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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