言うべきことは
みんな言ってしまった

あげるものも
みんなあげてしまった

ま上では
曇天が
甘ったるく
張りさけている

見あげても
見さげても
灰色がつづく
{画像=120316123953.png}

月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに

 ....
小柄な人なら入ってしまうような
大きなコインロッカーを
開ける時
必ず怖くなる

屍体を隠しておくには
ちょうどいいと
どこからか
声が聞こえて
息をとめて
扉を開く

{引用 ....
お父さんは
お母さんではないのかもしれない いつも そんなおじいさんばかりを
お父さんにしていく
お前は誰にでも容易く尻尾を振らない
それが臆病な心を隠すためだとしても
媚びを売る飼われた犬の真似はしない

俺は猫に匹敵するくらいの
そんなお前に敬意を払おう

例え数日何も食っていな ....
気がついた時にはもう僕は他人の傷つけ方を覚えていた

手の平の果物ナイフは家の裏に流れる小川へ

何度も何度も捨てたはず

なのに

気がついたら僕はそのナイフを右手に握って

誰 ....
君に微笑まない女の子
君はどんどん離れていってしまう
もう腕もなくなったし
足もなくなってしまった
身体の中にはホースが一本
いつもうるさい機械
ああ どんどん離れていってしまう
君はど ....
カツン、と、ブツケタ、ヒザが
カチン、と、イタミを、トモナヒ
ちょっと、セツナイ、きもち

瞬時に 止まる 感覚は
感情の 裏返し

摩り替えられた マヤカシ
刷り返られた リャン ....

梅の花
冬を割って一番乗り


梅干し
丹精こめて辛口ひそめ


梅酒
あなたを酔わせる

梅の古木
かたくてしなやか
梅の赤は決意の色のよう

梅が咲くころ
 ....
お祭りなので
顔を汚くしていた

ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう

青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって

作業台の上にはつねに
いっぽんの薔 ....
恋人の心臓を
     水槽で飼ってる
◇小魚

雨の後は
小川の土手が増水し
小魚たちの遊戯場になっている

水圧に押されて
寝てしまった青草を
小魚がしきりにつついて
運び去ろうとする

一本の草とて
そうはさせ ....
例えばさっき君がくしゃくしゃに丸めた書道作品の返却物は
それは確かにいまここに在るのだが
それは一体誰のものなのかと
問いを立ててみようじゃないか

君にとっては持ち帰るのが面倒くさいものと ....
おやすみなさい
わたしたち
しんだいしゃにのる

とおいどこかから
とおいどこかへ
たびだつため

ねむりのなか
たびがある
とまることなく
しんだいしゃはどこまでも ....
夕日が傾いて
深い青と橙が混ざりあうなか
身体を持っていかれるような風に吹かれ
僕はひたすら自転車をこぐ
混みあう交差点
細い並木道

今日も
疲れはてた人々が
ふらふらと家 ....
 
 
自転車のか細いペダルが
今日は博物館の
涼しい庭にまで届く
始まったばかりの夕暮れの中
まぶたの絵を描き終えて
少年は柔らかな繊維になる
 
 
コイントスで

絞首刑か電気椅子か無罪かを決める

若い裁判官は

早く家に帰りたい

可愛いワイフが

彼を待っているから

手を翳すだけで

治癒できるとは限らない
 ....
 
丸くて小さい
カラフルなチョコレート
 
1つ1つ食べる度
これは?と訪ねる小さな子供
 
赤だよ
 あか?
 
黄色だよ
 きいろ?
 
橙だよ
 だいだい?
 
 ....
あなたのこと
なんにも知らないの

待ち合わせはいつも
小高い丘の上の
大きな木の下で
空はどこまでも高く
きっと私のことなんて
忘れられてしまう予感

あなたは風に吹かれ
 ....
あの世に朝陽があるのならば
俺はそいつを見てみたい
例えこの眼を失っても
俺はそいつを見てみたい

俺はこの世には十分飽いた
もう何一つやりたくはない
人々の愚痴は聞き飽きたし
俺の口 ....
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
その日、月は煌々と輝き
僕の酒に反射する
何もかもを失った
夕べの酒ほど旨いものはない
サラリーマンが傍らを通り過ぎていく中で
僕は一人旨い ....
ぼくは沸騰するスープである
ジャガイモが崩れていく
ぼくは真っ赤に茹で上がる毛蟹である
苦しさに前脚を伸ばして泡を吹く

底から熱せられていて
二重の蓋がかぶさる
重くてもちあがらないで ....
人魚

海の底にいるみたい ならば私が見上げている光は
ただ海面に映った ニセモノの月の光なんだろうか
靴をなくした踊り子 気付いたら私は裸足で
真っ暗なステージに 浮かぶように立っていた
 ....
堪えきれなくて
上の奥歯を三本抜いた
ピーひょろろ
小鳥の鳴き声になって
(あなた だあれ?
わき水を飲んだら
鼻からこぼれて
時計の針が鼓膜に穴を空けた
しばら ....
すきをひとさじほおばると
苦味が走るのはなぜ
甘い香りがするのに

君の言葉がいつか
カラダじゅうにまわって
まるで毒のように私を
狂わせてゆく

いけないと知ってて
道を間違えて ....
さよならと
手をふる時は
指と指の間を
すこし開けて
すきまを作る

かなしみが
そこから
上手に
逃げていくように

美しい水を
手にためる時は
指と指の間を
ぴたりと閉 ....
新聞を旅して
自分に出会う
出られない領域は
私の住まい
悲しみ
前向き
ドラマはあって
私の今をまた照らす
私の後ろで待ちかまえている
私の後ろでこちらを見ている

声をかけてくることもなく、
馴れ馴れしく触ることもなく、

私の後ろでこちらを見ている
わたしの後ろで座って見ている


 ....
賑やかな風景が今も見えてきそうだ
昭和のレジャーは大移動
小さなゲレンデ一つに
休みともなれば
がやがや人が集まり
きちんと並んで
リフトに揺られ
ゆっくり滑っていく

帰りの電車も ....
            横たわる男のひげは春を待つ
            閉じられた青白いまぶたの奥で
            なにを夢にみるのだろうか
            弥 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
曇天はるな712/3/16 13:21
【 月の棺 —ツキノヒツギ— 】泡沫恋歌14*12/3/16 12:38
コインロッカーレクイエムそらの珊瑚11*12/3/16 9:08
孤独の中に番田 112/3/16 1:59
パブロフの犬HAL4*12/3/16 1:34
ハッピーキッズボトルシップ012/3/16 1:12
ergsanat112/3/16 0:08
リャンメン・ペーパー藤鈴呼1*12/3/16 0:08
赤色の決意朧月412/3/15 23:42
捨てるふるる10*12/3/15 22:59
CRitical:REd高原漣2*12/3/15 22:55
波打つ草原杉菜 晃11*12/3/15 22:39
丸めた紙くずの存在論N.K.3*12/3/15 21:40
寝台車小川 葉412/3/15 21:17
ジュリエット112/3/15 20:09
age22たもつ612/3/15 19:21
運命花形新次212/3/15 19:13
カラフルなチョコレート次元☆★412/3/15 19:13
ずっと待ち合わせRT012/3/15 18:44
あの世の朝陽yamada...112/3/15 18:27
旨い酒512/3/15 18:18
二重蓋の圧力鍋殿岡秀秋912/3/15 17:43
人魚itukam...012/3/15 12:23
耐芯鳥アラガイs13*12/3/15 11:56
違法な薬朧月312/3/15 10:19
手のかたちそらの珊瑚14*12/3/15 10:11
紙面の旅朧月412/3/15 8:08
終わり始まりさいらと112/3/15 4:14
スキー場跡灰泥軽茶9*12/3/15 2:47
春とひげ石田とわ6*12/3/15 2:23

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