今日、学校は
雨だろうか・・・
少女は窓の外、ぼんやりと煙る
風物を眺めて学校を思いやる
今日、学校は
雨だろうか・・・
少女の記憶に残る少年への初恋
それは記憶の中に残る爛れた染みのよ ....
空の蒼い日
乾いた独房に
ひとふさの春が投げこまれる
赤錆びた格子窓の向うから
透明な一枚の手によって
そこには誰も居ないので
やがて、壁の ....
しずかちゃんの
股間の森のかげから
もう来ちゃいかがと
百舌が啼く
♪ヌチャヌーチョ
♪ヌチャヌーチョ
♪ヌチャヌーチョ
♪ヌチャヌーチョ
びいどろの中に
浮かぶ泡
気泡があるのは
不良品なのか
値下げの札がつけてあった
かなしい音が
とこしえに
びいどろに
刻まれた
唐草文様
ふるさとの野辺に咲く
名も ....
充実した夜 人はうちあげしたくなる
たとえば 美しい満月のときなんて
それは 満月と ほどよい距離感を
保っていられる 今
この平和への感謝だ
きれい ....
僕は病んでる自分を疎ましく思ったり
でもいとおしくもある
診察券にはだいぶ慣れてきたし
人間て病んでて当たり前なのかも知れない
検査着に着替えて腹部CTをとる
さ ....
死ぬことだけが、無能な人にとっての真実だ
麦踏む音のさらさ耳に聞き
さくさく行かう 向かうへと
道はつづく こがねの原に
歩いて行かう どこまでも
ポストマン
君はとてもとても 歩くのが早かったので
僕はいつまでも 追いつけずにいたんだよ
大事なものを見落としてまで 先々進んでって
前に進めって 誰かに脅迫されてるみたいに
その ....
末端から
僕の末端から
甘い指先が冷たくなる
末端から
組織の末端から
チンピラたちが青ざめる
末端から
地方の末端から
生まれた町が消えていく
末端から
サバンナの末 ....
静かってね
音が無いんじゃないんだよ
静かってね
これからはじまるっていうことよ
静かな中で
いろんなことが息づいて
いきてるよ
いきてるよって
私の心にささやくんだよ
ムリーの病名精神病
学がないから自分でつけた
ムリーは黒目がちで夢見がち
素敵な王子様と心中したい
でもいつだって叶わない
ムリーの全てはむり
長女マリーは勉強家
次女ミリーはしっか ....
携帯を携帯してないから
繋がらぬ 携帯
プラン変更や 機種変更が
楽しかった時代を過ぎて
使えれば良い、なんて
結論に 陥る
否
其れを 加齢の所為だと
華麗に ス ....
穏やかな風は
温かく吹く
愛したひとのように
やさしい微笑に似て
桜は待ち兼ねた蕾を
綻ばせ柔らかく咲く
だけど だけど
僕は今ひとりで
陽溜まりのなか
春はいつも別 ....
いやな知らせを
渋るみたいに
雨は降りつづけ
おれたちのいらだちは
こころのひだに
致命的なまでに
濡れて張りついていた
オールディーズがいつも
バースデイみたいに流れ ....
研いだペン先 手首を切り裂き
赤い言葉が流れ出す
真夜中のキッチン
冷たい蛍光灯
君の目は
糸を引く赤い流れを
舐めるように追いかける
冷や汗
白い寝巻のワンピース
今年 ....
心のどこかで
私には君がいるって
思ってたんだね
あの人を想いながらも
どこかで
君に甘えて
君にすがって
そのうち
また
やっぱりお前が好きだ
って
言 ....
言わなくちゃならないのだろうか
なにひとつ
愛していないと
こんな
愛だらけの
世界に
時を待つ
ただひたすらに
その時を
時が来れば大輪の花を咲かすだろう
いや
その前に心無い人に手折られるかもしれない
どうなるか分からないが
今は
その時を待つ
香 ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽
(母は海に還ったのだ
街が
たわ ....
あそこデカデカ
(姉さん大変です。
ぼく見栄を張ってしまいました・・)
左手シコシコ
よくも見たなあ・・・キ・サ・マ〜!
ぼくオナえもん
下ネタ世界の
張形ロボット
どんなもんだい
....
筆箱の上に夜が広がる
父のてのひらは冷たいまま
砂丘を触り続ける
ゼリー状の月がのぼる
妊婦が口元を押さえて笑う
自分の事だけ言って
人の話は聞かない
勝手に自分なりに解釈して
妥協を知らない
目先の事にこだわり
長期の見通しがない
人をバカにする
バカにされると怒る
意地悪が大好き
自 ....
大丈夫?
つらいよね…
そう言った君の顔を見ただけで涙が止まらなかった
尽きることのない私の悩みを真剣に聞いてくれる
尋常ではない心の痛みをわかってくれる
いつも
....
社長はおれを鼻で使う
今日は何の食べ物を入れるのか
おれは口をあんぐりあけているだけ
スープを入れられても、じぶんは飲めない
社長がうまそうにすするのを聞いているだけ
おれは社長が食うのを見 ....
詩を口の中で転がしながら
飲まないように過ごす
紙もない
携帯もないとき
忘れないように
いいフレーズが浮かんでる
なんてね
書き出してみると
なんてことない
掻き出してみると
ど ....
窓の外は雨がしたたり
君は孤独を感じている
煙突のかすみが遠い亡景のように
君の眼に降りかかる
と、君は突然眼を見開いて
この世界をゆっくりと眺める
そこに何もないことを改めて確認すると
....
あ という間に時だけが経ってゆく
から、寝て起きるのに
生きるのが 駆けてゆく
思うことはたくさんあるのに
からだは痣跡だけをのこし
かさぶたあとはなかなか消え ず
甘ったるくし ....
朝の微睡みの中
腹に行儀良く座っている黒猫
薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある
夢と現うつつを行き来するうち
そのまま抜け出した僕の意識は
彼女の瞳の中に落下する
抜けるような?空
白い鳥が羽ばたいた
窓辺に揺れるカーテンが頬を掠める
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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