20時ちょうどの羽田発
頭上のモニターに映る
地上を無秩序に走る光の帯
良くも悪くも
ヒトノイトナミ。
なによりも、
僕を探すキミが
寒くありませんように
機内の灯りが落ちた ....
父は絵本で、母は旅人だった。
ダンジョンを地下へ地下へと解き進み
衰弱しきって手に入れたのは
たったそれだけの事実だった。
うつくしい物語を記録する誠実な本
わたしは文字を指で読んだ ....
開けないドアの向こうに
なにがあるのだろう
開けないからこそ
それはそこにあると思う
そんな風に私は
期待をいつももっている
夜を少し
手のひらであたためながら
そっと朝にかえ ....
その伸びる影は
何度道路を横切っても
腕時計の代わりにはなれないでいる
そこを曲がれば彼女の家、なのに
まっすぐビルとビルの隙間を
繁華街の方へと抜けてゆく
ダン ....
「何事も、前向きに考える」
「ゆっくり、飲ませてくれ」
「マイペースでいこうぜ」
「ワイングラスになみなみ{ルビ注=つ}いだら、美味くない」
「長く、死ぬまでのみてぇな ....
旅の時間に身を置くと
宿で食べる朝食の
目玉焼きの黄味や
納豆の一粒までも
電球の日に照らされて
嬉しそうに皿に盛られているのです
小皿には仲良く並んだらっきょうの間に
も ....
労働者はおおむね真面目に労働していたし、じぶんの与えられた作業には真剣に取り組んでいたが、しかし、責任の及ぶ範囲はそこまでで、というのも、それは当然で、最下級の働き手である彼等は、直属の上司に責任を負 ....
所属先は 大地が第一
かかとの磁石が離さない絶対愛
愛されつつも翼を求める可能性
透明 素直に埃を煌かせる 酸素の自由名「空」
居場所は 命の中
生まれた時から 上が ....
おろかなおんなが、
しゅうきょうにたよる。
すてられたおんなが、
しゅうきょうにおちる。
ふこうなははおやが、
しゅうきょうにはしる。
ふしょうのむすこが、
それをいかる。
....
心と会話すると浮かび上がる物事は
それはそれは小さな声で疼いている
回顧する、メリーゴーランドに乗りながら
指先を伸ばしては触れようとする
けれど
どうしても、すり抜けてしまう
....
ぽこっ
が欲しくて
イラつくと
えいっ
するけど
大体が
どかっ
もしくは
ぼふっ
で
なかなか
なかなかである
ぽこっ
は
えいっ
があっての
ぽこっ
で
ぽこっ ....
冷静なる心を持ち
勇猛果敢に攻めたてろ
水の雫を割らないように
燃え盛る炎の中でも雄叫びあげて
俺たちは勝ちに来た
俺たちは勝ちに来た
親父は敗れて割腹した ....
ねえ、どうして
すごくすごく体重が
ただ重いだけなのに
デブブブブ
みんなに嫌われるのだろう
ねえ、せめて
夢で痩せたいと願う
夜に限って
寝る前に
デブブブブ
ラーメン食べち ....
進化したヤカンが
群れて空を飛ぶ
どうしてだろう
せっかく産まれてきたのに
生きることと
死ぬことばかり考えてる
大通りでタクシーを拾う
そのまま
ポケットに入れる
大騒ぎ…
きこえなかったから
気になるのでしょうか
誰かに話しかける
あなたのよこがお
黒い雲が
真横にながれていって
夜がまたはじまってゆく
わすれたいの
いい人のように
微笑んでい ....
梅の花を 数えよう
生まれた 花びら達を
目の前に ちりばめて
踏みつけることの ないように
腐臭にかわる その前に
チンチロリンが 聞こえる季節に
肌官房の木々をみて
寒々しい 思 ....
いのちはあの一本の樹と
わたしの間にあります
やわらかく俯くようにあります
夏の庭の青い花が
ゆらゆらと何かを祈っています
太古のことではないこと
だけが確かなことです
大切なの ....
かなしみはとても
饒舌で
惹かれてやまないこの
不思議
かなしみはいつも
隣人で
芝生はあおく
灯はあかく
そっと見上げる夜の月
語る話は
夢しずく
なんのツキすら無 ....
鷹が雀を産んだ
鷹はとっても悲しんだ
鷹は雀をわが子と認められずに
鷹は雀をみなしごにした
雀が鷹から生まれた
雀はそれを知らなかった
雀は親を恋して探して
雀は諦めないままその ....
窓辺にやってきた
小鳥が泣く
さも かなしそうに
おまえもひとりなのかい
世界はこんなにも
広いというのに
庭のとまり木で
小鳥が啼く
さも たのしそうに
うたをおぼえたんだね
....
人のこころは
おそらく丸い
誰かに
支えられなければ
何処かに
転がっていってしまう
ころころこころ
人のこころは
おそらく丸い
どんなに
縛りつけたところで
....
夕方の台所で
君を抱きしめた
つらいことが沢山あったし
他にどうしようも無くて
火にかけたアルミ鍋から
醤油の優しい匂いがただよい
嗅ぎなれ ....
海の沖の波の向こうには
一つの孤島があって
そこで妖精達が歌っている・・・
僕が渾身の力を傾けて耳を澄ませば
それは透明な洞窟を通って僅かに僕の耳に届く
人々の耳に聞こえない それは
やが ....
ステージの上で
スポットライトすら浴びて
沈黙ですらなく
空白だった
沈黙は沈黙としてその場を満たす
沈黙はその時、立ち上る煙草の煙を暗喩している
時間よ止まれと、僕は暗闇に命じる
....
先生、お昼からどこか出掛けるんですか
お芝居ですか
お芝居を観にゆくんですか
そとは風が吹いてますね
水っぽいひんやりさが、何かの始まりみたいですね
ぼくも、ちょうど ....
ささくれだった
心は
ささくれごと
捨てるべし
さもなくば
ささくれは
夜毎の宴で
成長つづけ
わたくしは
ささくれの
奴隷に成り果ててしまうだろう
闇に伸びる金鎖
....
ばらばらになった、
時間、
失われた腕は、戻ら
ない、わたしの
死んでいくための
時間、
防腐処理を施されたきみの
死が、狂おしく
咲いて、無が
咲いて、
言葉は
ばっく ....
あなたと話をしなくなって、もう随分経ちます
そちらの街は相変わらず海が見えるようですが、こちらの街もそんなかんじです
最近はなんだか、通学に使っている電車が開発で特急が出来るとか出来ないと ....
{画像=120519182939.jpg}
こんな記事を新聞で読んだ
アフリカ・ギニアの森で
野生のチンパンジー11頭に
普通の餌「アブラヤシ」と
普段は手に入らない旨い餌「クーラ」 ....
2603 2604 2605 2606 2607 2608 2609 2610 2611 2612 2613 2614 2615 2616 2617 2618 2619 2620 2621 2622 2623 2624 2625 2626 2627 2628 2629 2630 2631 2632 2633 2634 2635 2636 2637 2638 2639 2640 2641 2642 2643
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.21sec.