童話にとじ込めたかっこと
それは嘘偽りの教訓などではなかった
あの人の夜をとじ込めたかった
童話は宝石箱だった
そうすればあの人の夜が宝石になる
エジソンが夜を明るく ....
朝にそれは
にぶく光り
夜になると
横たわり眠る
昼まに
のぞいてみたときには
四年まえのわたしを
しずかに抱いて
泣いていた
あなたが息を吐くだけで
心は水びたしになった
そのまま寝そべると
目頭からあふれだし
それをみたあなたが
波のように笑った
眉の逆立つ日は
蛇口を開けてはならない
四つ角に三つ影が差す
林の始めの塩の山
天渕駒の焼ける音
爪が裏返る殖の日は
軒に子供を産んではいけない
禍つの彦某ごろごろと ....
例えば もし
厚く垂れこめた 雲の谷間から
神が手を伸ばして 僕を拾い上げてくれたとしたら
砂埃の舞う 峠道に転がる
何の変哲もない 小石の一つを拾うように
例えば もし
厚く塗り ....
辛気臭いうえに
面白くも何ともねえ
このチンカス野郎!
下水道の水を
コップに掬って
がぶ飲みするほうが
まだ刺激的で楽しいぜ!
このチンカス野郎!
集団セラピーを
病院の待 ....
ぼくが逆立ちをする
父が支える
あれから数十年が経ち
今度は父が逆立ちをして
ぼくが支える番になった
それなのに
父はベッドに寝たまま
起きてこない
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか
風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
えらいこっちゃ!
君をHUGするつもりが
皮を剥いでしまった
何でこうなるのかな?
しかたない
人皮を使って
ワンピースでも縫おうか
これがほんとの
ジンピース
なんてね
文字と螺子は関係ありそうで
まったく関係がない
見栄と知恵は関係ありそうで
少しは関係がある
家事と火事は関係ありそうで
かなり関係がある
詩と死は関係ありそうで
大きな関係 ....
まるく
表面張力で
膨らんだ一滴の
想いがいま落ち
触れる間際
はじけ
残像のように
ゆ っ くり ....
ずっと自分の首を絞めていた
ああ
殺すつもりで絞めていた
この馬鹿な女を
この世から排斥するために
この無能な女が
この世を嘲笑いたいがために
だが脳内に響き渡る
運命の交響曲
カタ ....
1
酔いどれ船の上で
朝日を待っていました
海のない部屋で
発泡酒の空き缶を
3つ4つ潰す夜
浮かび上がる船体に
千鳥足で乗り込むだけの
シンプルな船旅
朝日は
僕らが ....
ルナ聴いて あたしはメスよ 見上げてなんかいないのに
刺してこないで
ルナ聴いて あたしは好かないの 神秘過激な万月の花びらなんて
尖った爪に誤魔化しのネイルは効かない
ルナ あたし ....
自分の命を諦めかけた人間が
小さな命の火を
消さないように
じっと見つめて
そっと守った
寝る間も惜しんで
疲れも忘れて
弱りながらも火を燃やし続ける
小さな小さな命を ....
裸に響く 裸体のデザイン
剥く皮などないくらい ほどかす
捻らす裸の骨組み ギシギシと
全本の骨 全粒の細胞 セルフィシュに泳ぐ
利己的に利口
誰の為の人差し ....
この生が空しく過ぎることを悲しめば
問い返される
何が充実か
揚羽蝶がゆずの木にやってきた
仇やおろそかではない
ひらひらと儚くも天に任せる
愛しているさ、悲しんでいるさ
生の肯 ....
太古の昔から続いていて
これからも続いていく物語
誰が為に鐘は鳴るのか?
科学者は古しえよりその後継者に宿題を課し
核爆弾からDNAまで手に入れた
哲学者は古しえよりその後継者に宿題を課 ....
愛しさと打てば
涙と変換されるような
恋ならいらない
ただ一筋の
情熱が強さになるように
今日私は一重瞼を二重に整形した。
もう何十年も一重であることにコンプレックスを持っていたから。
(大好きだった彼にフラれたから)
(これで世界が変わると信じていたから)
午後一時、手術 ....
きみがいるだけで
どこからかちからがわいてくる
きみがいるだけで
そらをもとべそう
きみがいるだけで
ちきゅうのうらがわまではしっていける
きみがいるだけで
こんなにもなみだ ....
優しいとは
ねえ?
どう言う事?
未だに
答えは
聞けません
人間として
産まれ
ました
苦しい
もうちょっとを掬い集めても
もうちょっとはもうちょっとのまま
それでも息なんかふぅっと吹き付けたら
袖口でゴシゴシ磨いてみた
やっぱし、もうちょっとはもうちょっとのままだった
....
モリブデン
好きか嫌いかでしか仕事ができないたちだった。特に見ているものを信じられたためしはない。僕は、そのままだったのかもしれない。今日もネットにアップするための文をつづっている。誰のことも信じていない。デ ....
かたり
音がするから
置き場を
探して
そこじゃない
そこじゃない
と
帰る場所 が
消えてゆく
昨日まで
いた場所に
君がいないのならば
もう
....
干からびた海に浮かべた船でわたしは舵輪を取る
祈りの形に凍りついた手
そんな人々を見送りながら
抜錨
伝声管から
機関よろし
声がかかる
土煙を上げる
....
この身体は大して僕じゃない
僕はもっと遠くにあるのだ
ほら
あの太陽の向こうに見えるでしょ?
そうやって
視線を逸らさせた瞬間に
僕は逃げるんだ
白い 陶器のような
冬季には 思い出せるような
鬣を 尻尾にまとう
オコジョのような
そんな パッパカさんが
走りたいと 嘆きながら
地下で 静かに 休んでる
其処には 緑の ....
コップに注がれたラムネは
辛すぎて
喉の渇きを癒すことができない
だから、
私はグラスを空にできない。
ベランダの風鈴の音は
錆びていて
私の耳にはとどかない
だから
私のこまく ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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