午後を夜に変える光を
首にまぶして遊んでいる
声の無い鳥たち
枝のなかのはばたき
土に臥せるほどかがやく花
枯れ野を歩む枯れ野の足音
砂と光が
空をなぞり 花 ....
午後3時のバス停で
細身のスーツを着た
若い会社員が
苦しそうにしゃがみ込んでいます
卑怯者は
忙しそうな素振りをして
バスに逃げ込むことしかしない
暮らすとは
そん ....
私がクリームを塗るあいだ
兄たちは指さして嘲笑っている
私がクリームを塗るあいだ
妹たちは人形を投げ合って騒いでいた
私がクリームを塗るあいだ
彼氏たちはクイーンのベッドでTVを観て ....
ちゃんと蓋をして
死が漏れてしまうから
雲を払わないで
詩が見えてしまうから
時間をしまった箱は青い。
もう今回の膨らみは終えたか?お月さんよ
ようやく リンパの流れとやらが 正常値に戻ったぜ
ようやく 無駄に苛憑く影を逃す事ができたぜ フン・・・
お月さんよ 息あるモノが好きなんだろう? ....
正に 今 この瞬間に
はっきゅー・しくはっく
白球は 蜂急でも 八九でも
鉢給でもないので 気をつけて
なんて言いながら
やっと こらせと 水をやる
ムスカリは 随分と 大きく ....
優しさは誰の為?
強さは何の為?
あの日零れた涙が
いつか浄化するとすれば
後悔など何一つない
....
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
千本の針が
神経に刺さっている
夜の訪れ
壁のクロスの中に
モジャモジャと
花が咲いている
誰もいない
夏の日の午後が
好きだった
大きな向日葵を
チョップでKILL
....
野原に自転車が倒れていた
車輪が外れていたので
持っていたアイロンで
直すことにした
うまく直せないでいると
両親と兄がやってきた
みんなアイロンを持っていた
あれこれしてい ....
海のひし形 マンタ
波を揺らすマンタの先の 梵字の語尾の様な揺らめき
ダイアモンド散りばめ
灼熱のティーダを柔らかく 撫でる
南の島の底をくぐり 界上は描かれた弧の丸み和 ....
橙色の絵の具しか
見つからなかったので
君を描いてみた
夕焼けなんかじゃ
痛すぎると思ったから
青色の絵の具しか
見つからなかったので
僕を描いてみた
海なんかじゃ
....
お月さんに置き忘れた悲しさを
誰もが今夜の夜に見ている
そんなに見つめちゃ月も恥ずかしがってる
月夜に踊れ
はやしたてろ
憂鬱な気持ちを打ち破って
自分の夢を叶えるために
くよくよと昔を ....
ここに今日しかない風景
いつまでも同じじゃないあなたと私
田んぼに張られた水面の見方を少し変えてみれば
流れる雲の切れ間からわずかばかりの青い空
徐々に徐々に赤らんでやがてやがて黒ずんで
一 ....
ボーダーに伸ばした雲が満月に 遠近法に触る
その見たままの感触を 頓智の利かない
水平思考というのだろう
オレは見逃さない
その距離感 右脳の芸術が計り知れぬ
月光で計る ひしゃ ....
黄色は、斜面から突き出て
首を左右に、ゆったりと揺らしている
赤色は、2階から見える屋根のそばで
うなずくような仕草で、小刻みに震えている
緑色は、尖った頭で整列し
独唱するテナ ....
ある朝駅の自動改札に止められた
駆け寄ったエレベーターの扉は閉まった
君の部屋へはもう二度と入れない
全てを遠ざけて自由になったつもりだった
遠く遠く一人はじかれたのは僕自身だ ....
お前のタコ踊り面白いぜ
俺は笑っちまった
それだけでは生きていけないものだから
このことは一時の余興
段落を変えれば
真面目な話がしたいんだ
とてもリアルな話さ
紫の山々でも眺めながら
....
先ほど猫が来た。取って食おうと言う訳だ。
「残念だな。貴君の思う様にはいかないよ」
おのれ!ちいさき身分で逃れられはしないぞ!
鼠の最大の利点は、特化していない事だ。
故に繁栄している。良く ....
今日は風が強いのでティラノザウルスは巣に閉じこもったきっり外に出ようとはしない。風が身にしみるのだ。ただひたすら蹲っている毎日。彼はハンターだが最近とんと獲物に遭遇したことがない。もちろん空腹で仕方が ....
雨が降る
誰もいない海洋の上を
雨が降る
殺人者の泥濘んだ足元を
雨が降る
高地の笛吹きの笛の上を
雨が降る
思索する哲学者の頭蓋の上を
雨が降る
愛人と並んで店に入る男の毛皮の上を ....
田んぼのあぜにカラスが一羽
黒い背中を風がなでる
苗もゆれてる田の海を
一緒にみつめる
黒いカラスとこの私
なに色だろうか
この私
運命とはかくも恐ろしい偶然に過ぎない
あの日の笑顔は誰の為だったのか
流転する世界に一人取り残され
メビウスの輪にさえ入れずにいる
本当は赤いキャンディーが欲しかっただけ
(振り返る
)ここには何もない
ただ山がある海がある
血はながれている
(繰り返す
)ここには何もない
夜が閉じ空が明けたら
静かに眠るだけ
....
よみちをひとり
あるいてると
よぞらがぼくを
おいかけてくる
はしっても
おいかけてくる
どこまでも
あきらめないで
けどぼくだけじゃ
ないんだな
....
人から賞賛を得る
きっと それは あまりにも寂しい話しだ
それは君を喜ばせるが
とても 悲しませもする
例えば 僕が この会社を辞めたなら
誰一人誉めてはくれなくなるように
あるスピードをもって
街の夜明けをめぐっていると
かどを曲がるたび
まあるい月が現れては消え
消えては現れるのだ
四角い建物の影に
あるいは影から。
黒い樹々のあいだに
あるい ....
大切なひとに
みじめな思いをさせたくなかった
幼稚園のときからそう思っていた
ぼくの誕生会
使いふるしの鉛筆を持ってきた君
それがいちばん嬉しいふりをした
君は ....
この街のどこかで
何かを守っていた
光は夜と外灯だけ
オレンジの作業着
いつもありがとう
宇宙にありがとう
言葉で飾らなくても
言葉で飾れなくても
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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