削り落っことした青いひかりの先を歩いていた
背筋をぴんと伸ばした野良猫も野良犬もみんな連れてってさ
錆びた戦闘機からマーガレットが咲いているのを見たのさ
そよ風に誘われるがまま泪はいつ ....
あの「滝」に含まれる水(推)量についてと
その「滝」がこの世にあるということについて
私が、これっぽっちも手がかりを掴めないでいる間
あなたは、そんな私について
思うことがあるような素振り ....
冷たい湖の中をただひたすらに泳がせて欲しい
何処にも始まりはなく何処にも終わりがない
水草に足を取られて沈んでしまうまで
ただ泳がせてほしかった
そんな事を思いながらあの日 ....
ヤドカリのバスタオル 頭上注意薄ピンク色
偶然かしら pjの同色のバスローブ
夕食はまだなの 今日はオーブン料理だから
帰宅を待ってるの
湯冷めは 昼間の太陽の余韻がフワリ ラ ....
炎天下に日傘を差すと
エイだった(魚の方の)
図鑑に書いてあるとおり
危険な棘に注意しながら
そのまま差して歩く
エイは不機嫌な様子で
時々、乱暴にヒレをばたばたさせる ....
夕暮れの 中で
何かを 感じた
それが 何かだって 言うことまでは
分かった
後は 雨が
洗い流して しまった
跡に 粒が
自己主張を しているだけ
霧雨ならば
硝子を ....
まだ五月
夏とよぶにはまだはやい
いったい何がはやいのだろうか
汗をながした数なのだろうか
暦の数字のことなのだろうか
はやる気持ちの焦りだろうか
けれどもう
それはもうそこ ....
無造作に弾いたら そのまま消えてしまいそうな
泡の瞬間
それは夢のようで 夢ではなく
幻のようで 幻でもない
いくつもいくつも折り重なって行く二人の
誰にも云えない永遠だった
まだ ....
風よ吹け
そして俺達のみすぼらしい魂を笑え
みすぼらしい事にみすぼらしい姿で
汲々としている俺達を
風よ吹け
そして俺達の腐った魂を凪いでくれ
世界はまもやく穏やかな風になり
人間などは ....
この世界が滅びても
僕の世界はある
人間がいなくなっても
僕はいる
一本の枯れ木のように
一輪の花のように
そして君もそこにいて
僕を見つめている
何のためかも知らずに
やっと時代がお前に追いついたな と
いなり寿司を食べながら旦那が言った
味がついていて パックに入ったまま
温めて ご飯をつめれば出来上がり
便利なものがあったよと
嬉々として食卓 ....
きらぎらしく耀へる湖面 滑る浮き舟
流れのまにまに 身を任せて
絡む水草を 押し分け行けば
彼方に見ゆるは 安土城
{ルビ古=いにしえ}の戦さに 敗れし{ルビ武士=もののふ}の
御霊眠 ....
「さよなら翠星石」
ああ、この気持ちはあれだ
尊大で高圧的な父が
ある日とつぜん無職になったような
そんで、やっとこさ再就職しても
テレビに出てる生活が苦しい人よりも
高卒のヤンキ ....
ひっそりと
こっそりと
足を並べて立っている
大きくて哀しいこと
小さくて嬉しいこと
ひっそりと
こっそりと
歩いてみれば
誰も彼も何かに夢中で
....
少年
言葉知らずの純粋な少年は
足らない言葉を必死で探し続けてた
書いては破って捨ててノートのページは
減っては減ってはついに無くなってしまってた
ギターを背負った自転車少年は
ま ....
夕暮れの電車は 地獄そのものである
真っ赤な夕日をさんさん浴びて
老いも若きも 疲れ切った能面を 血糊で真っ赤に染めている
学生達が大声で憂さ晴らし
卸したてのスーツを着た ....
真昼の草原 翼をたたんだ君と
ありふれた恋人同士のように 会話をする
光と戯れ 砂丘から届く風を浴びて
深呼吸する君の 胸の膨らみを見ないように
僕は普通を装う
ふたりは普通を装う
....
雨に濡れたアスファルトに
並木のみどりが映っている
言葉に餓えた人たちが
傘に隠れて哭いている
雨は涙に良く似ている
昼は処刑台に良く似てい ....
猫 聞いて
きのう わたし
乗り越えた柵
おきたらまた
目の前に柵
猫 ねそべって
聞いてない
あした わたし
終わりをみに
いこうかな
猫 おまえ
やさしいひとに
拾 ....
今日の夢を支払って
明日にたどり着く
その繰り返しは
さむかったり
そっけなかったり
だからかな
風邪気味みたい
って君がいうから
部屋の中から見てる
出発前の月を
寄りかかる君の重み
心地よいゆれ
それに合わせてゆれる僕のじゃない肩の重み
それら全てが
僕の鼓動に合わせて動作していて
居心地のよい1つの空間を形成していた。
他にあるものが
無い ....
元気がないから
ぼくたちはただ
夢のどこかに広がる
だだっぴろい草むらに
黙りこくって穴を掘ってる
そんなような
お別れの時がきて、
....
僕は
コトバに打たれ
コトバに追われ
コトバに泣く
今日も
コトバの色暗く
コトバの音重く
コトバの肌ざらざらと。
時に僕は
コトバへ逃げ
コトバへ叫び ....
オーディオの世界は異性や酒や賭博とは
較べ物にならない程 のめり込めばのめみ込めほど
留まることのない私財を投入してしまう
そのひとたちはオーディオを製品と呼ばず作品と呼ぶ
そう呼ぶひとの ....
しんだらいい
というのは
新dollarいい
であって
あたらしい
ドルレルが
いい
という
いみで
リスク中立的な
ことばだから
べつに
だいじょうぶ
しんだらいい
....
何を信じればいいの
誰を信じればいいの
何を守ればいいの
誰を守ればいいの
何年、何ヵ月と時間をかけて
培ってきた友情も
たった1週間で
簡単に崩れた
....
感情や感性の揺れ とは
どこから来るのだろう
恋はするものではなく
落ちるものだという
それに似た感覚
視覚から入った言葉は
意思を持った生き物のように
あた ....
アチッ
二日酔いの朝
朝靄に包まれた意識の森で
突然発火するのは
昨夜の記憶の欠片
アチッ
酔いにまかせて
自分のてのひらとあしうらに
醜く刻まれた皺を
語ってしまっ ....
いつからだろう
戦わなくなったのは
リングコングはもうならない
15ラウンドもたないな
ダメージがきつくなる
簡単な平和主義
もたなくなきてる肉体も心も
チガウンダヨアンタノソノ ....
ショーン・ペインが好きだ
蒼井優や
トミー・リー・ジョーンズや
エドワード・ノートンや
ソン・ガンホや
オダギリジョーや
ティム・ロ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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