チャイムが風みたいだから
白いチョークに掴まっていた
答えなさい
黒板を差して
先生が
おっしゃるので
包帯のようです
そう、言ったら
みんな笑っていた ....
愛してるよ
愛してるよ
愛してるよ
愛してるよ
愛してるよ
愛してるよ
....
在りし日の婆ちゃんが
出来たての熱いスープを出した後
つぶやいた、あの日の一言。
「ちょっとしたことで料理は、変わる」
さて、あの頃よりも
少々大人になった僕は
今日の場面 ....
机上の聖書の上に置かれた
ひとりの骸骨が
遥かな明日の空を視て、笑ってる。
骸骨は、恐いものと思っていたが
全てがそうではないらしい
どんな人もいつかきっと骨になり
顔 ....
夜、ベッドの中で
妻はいつもより濡れている
ぎゅっと抱きしめると
ぼくの腕の中で
あっけなく崩れていった
豆腐だった
水切りが足りないことに
どうして今まで
気づいて ....
六角形の星ラメと擦って皮膚に散りばめる
滑らかすぎる肌触り
うぶげ混じりの鳥肌
見て楽しむ
へそまでの夜に激流するブロンドヘアー
人工で煽られた風のリモコン持ちながら
身につけ ....
逃げ切った
小さく叫んで石壁に
身を潜める
取り出そうとした煙草が
地面に落ちる
うまく拾えない
背後を見る
奴の姿はない
なにが「次はお前の番」だ?
俺は逃げ切った
大金持ち ....
ある程度
ルールがあるって素敵じゃない
赤信号
渡っちゃいけない死ぬ気なの
自転公転 月に潮
無秩序と
がんじがらめは勘弁で
笑いが起こる中身には
笑う同士に共通認識あ ....
使い古された財布が
波打ちに漂っていた
誰かの落とし物だろうか
それとも海に帰したのか
迷いながら通りすぎた
次の晩
そこを通ったとき
もう財布はなかった
満ち干にひきとられたのか ....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして
漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて
時を告げる
チャイム
耳を澄ませて
身を立ち上げる
最後の ....
学生服で横浜野音のロックフェスティバルにはじめて友達と行ったのは
田舎からでてきたばかりの冴えない俺
両想いだったかもしれない恋も風に紛れてどこへやら
彼女は僕とは別のさわやかな青春のむれの ....
ねぇねぇ ちょっと どこ見てるのよ
ねぇねぇ ほら わかっているのよ
世の中で一番だなんて 思っている訳じゃないけど
あなたがいったんじゃない 信じさせてよ
愛してると言われただけじ ....
曇り空に 晴れろとも言わず されど
曇り空に 気分連れて行かれそう だなんて
よかよか 曇り空でよかよか よかばってん
受話器がはずれた ズーズー音
もう掃除も洗濯も終えたんですー
....
絶望のない
暗い 暗い 海を泳いでいる
起きたときには
そうなっていた そう鳴っていた
フライドポテトを食べた直後の
人差し指と親指にまとわりついた
まどろんだ違和感のようなものが
....
ひとは別にペンを持たなくても
そのひとだけの生は小説である
ひとは別に筆を持たなくても
そのひとだけの生は絵画である
それは確かに歳月の流れのなかで
忘れられてゆくものかも知れないけ ....
自由になりたい と空を見上げていた頃
自由だった
自由になった と地面を確かめて歩く今
体が重たい
自由になろう と走り出した頃
自由だった
自由になれた と後ろを振り返る今
....
私が私に犯した罪について
羽根のある人に懺悔してから
電車に乗って海へ向かった
トマトジュースを飲みながら
透明な人の住む海へ
テキーラを飲みに行こう
喪服の紳士が
ホームの ....
教会の鐘が鳴った
....
眼鏡の奥でながれた涙
ワイパーで弾かれた雨の粒
砂漠に咲く花
とどきそうでとどかないキャラバン
真っ黒に染めた羽根
低い位置で飛んでいる鳥の角度
あのトンネルを潜れば吹いて ....
黄金の街を走っていた
朝靄の薄い空虚を吐き出しながら
黄金のメッキに塗り潰された鳥たちが
高速回転しながら
物凄い速さで
垂直降下し
渇いた微粒状の粘膜を切り裂いている
街の ....
心を越えて
空は有る。
魂ほどの大きさの
宇宙の容量についての論文。
光。
夜。
今、君が見せた裸体についてーーー。
言葉を失うことについて。
誰もが知っていることを「知らない」という ....
瞑ればおちる 喉元の声
ずく で 散り急いだ未明
知られる事は 色づいてからでいい
浮いた草がひろげる風の扉
顔を覗かせては
あわててもどる 七色の瞳
危険な冒険の途中なの
それ ....
愛という名のカニバニズム
この肉も骨も血も
すべてあなたに捧げましょう
張り巡らされた 透明の糸に
蝶々が絡め取られてしまった
白い翅を震わせ もがいても
ここからはもう逃れられない
....
背を向けて眠る
あなたのかたちを
なぞるかたちで
空洞が訪れ
わたしのかわりに
あなたを奪っていく
シーツの重みを
じっ
とみていると
だんだんと
時間が失われていくのがわ ....
(無音)
ずっとずっと少女は旗を振っている。
なにを言わんとするのか
なにを伝えんとするのか
一切、わからないが
その表情は切実で、真剣そのもので
真っ黒い旗を必死 ....
辞めたバイトが歩いていく
彼女の肩には 未来があるのだろうか
なけなしの金と 与えられることのない自由と
無意味な夢を抱えて 一体どこに行くのだろう
雨の中で ふたりは別れを決めた
どう足掻いてもすれ違う心を
止めるすべはすべて尽くした後に
静かに訪れた
それが答えだった
空調を止めて 互いの汗と鼓動を存分に感じる午後
ひとつ ....
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いつも何かが足りない気がする
いつも何か一言いい足りない
いつも何かを忘れている
いつも何か遅れている気がする
忘れてしまったもの ....
迷うたら負けやと、きつい一言
今でもうちのお守り
そんなあんたは迷わずどっか行ってもうたけど
ここにあるのは絶望なのか
幾千の声を追い払って駆け出した
星の見えない高層ビルの隙間に
細い光でさえ、差し込まない
目の前に座る知らない無数の魂が
僕を嗤っているように、思う
少しでも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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